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エマニュエル・クラセの休職処分はガーディアンズの今後にとって大打撃になるとMLBの元GMが指摘

石山修二 Shuji Ishiyama

Eduardo Razo

エマニュエル・クラセの休職処分はガーディアンズの今後にとって大打撃になるとMLBの元GMが指摘 image

現地28日(月)、クリーブランド・ガーディアンズのクローザー、エマニュエル・クラセが8月31日(日)までの非懲戒的な有給の休職処分を課された。トレードデッドラインを目前に控えたリリーフ投手市場に大きな影響が出ることになりそうだ。

なおクラセに対する処分の理由は、MLBがスポーツ賭博に関する調査を継続しているためとなっている。

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ガーディアンズは月曜日の試合終了時点で勝率.500を下回り、ワイルドカード最終枠までは4ゲーム差となっている。トレードデッドラインに向けて選手を放出するか、ポストシーズン進出を目指してメンバーを保持するか、重要な決断を迫られている。

元MLBゼネラルマネージャーのジム・ボウデン氏は、クラセに対する今回の処分によって、ガーディアンズはトレードデッドラインに向けて選手を放出することになるだろうと語っている。

「彼はトレードされる予定だった」とボウデン氏は月曜日にポッドキャスト番組『Foul Territory』に出演して話した。

「疑いの余地はない。クリス・アントネッティ社長とマイク・チャーノフGMは、エマニュエル・クラセの移籍を6週間かけて進めており、売り手として非常に有利な立場にあった。彼らは放出を決意し、その方向で進めていた。クラセはトレードデッドラインに向けた彼らの目玉選手となるはずだった」

(エマニュエル・クラセはトレードされる予定だったとジム・ボウデン氏。「これは大打撃だ。彼をトレードの餌にして、組織を再構築するチャンスだったからだ』)

ボウデン氏はまた、クラセに興味を示していたチームが複数あったことを指摘し、来シーズンに向けてチーム再建を計画していたガーディアンズのフロントにとって大打撃になったと語った。

「彼らは非常に有利な立場にいた。なぜなら、優勝争いやディビジョン争いをするチームの多くが、試合終盤の勝利を決定づけるリリーフ投手に注目していたからだ」

「これはマーケットでも大きな流れとなっている。そして彼らはその中でもトップ2と言える選手の1人を抱え、熱心に準備をしてきた。これはフランチャイズの行方を変えるようなトレードだ。彼をトレードの餌にして、組織を再構築するチャンスだった。それだけに大きな打撃となる。これは大きな後退だ」

クラセを取り巻く状況が解決するまで、ガーディアンズは彼を手放すことはできない。仮に出場停止といった処分を回避できたとしても、今年のトレードデッドライン以前と比較としてクラセのトレード価値が低下する可能性があるだろう。

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原文:How Emmanuel Clase Paid Leave Sets Back Guardians' Future, per Former MLB GM
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)

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石山修二 Shuji Ishiyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。生まれも育ちも東京。幼い頃、王貞治に魅せられたのがスポーツに興味を持ったきっかけ。大学在学時に交換留学でアメリカ生活を経験し、すっかりフットボールファンに。大学卒業後、アメリカンフットボール専門誌で企画立案・取材・執筆・撮影・編集・広告営業まで多方面に携わり、最終的には副編集長を務めた。98年長野五輪でボランティア参加。以降は、PR会社勤務・フリーランスとして外資系企業を中心に企業や団体のPR活動をサポートする一方で、現職を含めたライティングも継続中。学生時代の運動経験は弓道。現在は趣味のランニングで1シーズンに数度フルマラソンに出場し、サブ4達成。

Eduardo Razo

Eduardo Razo is a freelance writer with The Sporting News. He has covered teams for NBC Sports Washington and NBC Bay Area. Eduardo also previously served as an editor at Athlon Sports.