ロサンゼルス・ドジャースの打線は、マックス・マンシーがマイケル・A・テイラーとの衝突で負傷したために大きな打撃を受けた。この故障はトレードデッドラインに向けたドジャースの戦略に一つの疑問を投げかけている。
マンシーはこの負傷で約6週間、戦列を離れる見通しとなっている。4月30日以来、打率 .287、出塁率 .414、長打率 .575 と調子を取り戻していたマンシーの長期欠場はドジャースの攻撃力に大きな影響を与える可能性がある。
しかし、デイブ・ロバーツ監督とGMのブランドン・ゴメス氏は、マンシーの戦線離脱がトレードデッドラインに向けたプランに影響を与えるとは考えていないようで、ドジャースが新たな三塁手を獲得することはなさそうだ。
地元メディア『Dodgers Nation』によれば、ロバーツ監督は「マックスがある段階で復帰してくることは確実なので、(補強プランに)あまり変化はないと思う」とマンシーの代役を獲得する必要性について語っている。
「確かにマックスの離脱は大きな損失だが、我々が持っている選択肢を考えると、守備面ではトミー(エドマン)を(三塁に)回せるし、(キム)ヘソンと右打者2人で攻撃面もカバーできると思う。だから、デッドラインまでの考え方に大きな影響はないと考えている」
さらにゴメス氏も補強不要の理由を次のように付け加える。
「もし(彼の回復が)非常に時間がかかったとしても、プレイオフが始まるまでシーズンは1か月ある。彼がいい状態に戻り、調子を取り戻して、他の選手たちと同じようにプレイオフに臨めるだけの時間は与えられる」
なお、マンシーの現在の契約は今シーズン限りで、来季についてはクラブオプションがある。最近のプレー内容からすればドジャースがオプションを行使しない理由は見当たらないだろう。ただ今回のマンシーの故障は、限られた出場機会の中で好パフォーマンスを見せ続けているキム・ヘソンの可能性をじっくりと見極める絶好の機会になる。
マンシーが欠場の間は、エドマンが三塁手に入り、キムには二塁手としての出場機会が増えることになるだろう。キムは韓国時代にゴールドグラブ賞を受賞した二塁手で、メジャーリーグでもプレーできることを証明している。エドマンの三塁、そしてキムの二塁での起用がうまくいくとチームが評価すれば、このオフ、マンシーに対してオプションを行使するかどうかの判断にも影響する可能性はありそうだ。
原文:Dodgers make trade decision after Max Muncy injury
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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