7月2日(水)、大井競馬場で帝王賞(Jpn1、ダート2000メートル)が行われる。昨年2着からの巻き返しをねらうウィルソンテソーロ(牡6、高木)など、上半期ダート頂上決戦に相応しいメンバーがそろった。
ここでは予想のポイントと予想・印、買い目を紹介する。2025年帝王賞攻略のヒントをチェックしてほしい。
(※7月2日更新:メイショウハリオ出走除外のため、記事内容に変更があります)
帝王賞2025予想のポイント
ポイント①コース形態
舞台の大井競馬場は直線が486メートル(ゴールまで386メートル)と、地方最長を誇る。小回りコースなどで見られる〝人気薄の先行馬の激走〟などは起こりづらく、実力馬が力を発揮しやすい設定になっている。
フットワークが大きい馬や、直線で加速できる実力馬を中心に買いたい。
ポイント②砂厚の変化
舞台となる大井競馬場は2023年10月にダートコースの砂厚が従来の8cmから10cmに変更。これにより時計を要する馬場となり、帝王賞の勝ち時計は2023年が2分01秒9(8cm時代・良馬場)だったものが2024年は2分06秒9(10cm時代・稍重馬場)と大きく変わった。
しかし、2024年11月に再び砂厚が変更。9㎝となり、時計が出やすい馬場になった。同コースで行われている東京大賞典では、10cm時代の2023年が勝ち時計2分07秒3に対し、9㎝の2024年は2分4秒9と時計は速くなった(馬場はともに良馬場)。
昨年までの結果を鵜呑みにせず、現環境に合った馬を購入したい。
帝王賞2025予想
本命◎②ミッキーファイト
とにかく強い。時計が出づらい砂厚10㎝の大井2000メートルで、2分04秒3の走破時計を記録。それも3歳時に。世代最強のフォーエバーヤングというライバルの存在に、3歳ダート三冠が整備された環境が加わり、従来の4歳ダート馬とは一線を画す能力の違いがある。
2走前のフェブラリーSは3着に敗れたが、それまで同馬は2000メートル前後の中距離を戦ってきた。ペースが全く異なるレースで大敗してもおかしくなかったが、素質で3着まで好走。「負けて強し」の内容だったと言い切れる。
今回も調教の動きは順調そのもの。昨年レパードSを勝利しているように、夏に対するネガティブなイメージもない。Jpn1級初勝利を手にする。
対抗〇⑨メイショウハリオ(※7月1日疾病のため出走除外と発表)
全てが嚙み合いそうなのがこの馬だ。前走平安Sは敗れたものの度外視可能。本番を見据えた9キロ増での出走、出遅れ、スローペースで内々の後方待機、直線は前が壁になりゴール前で鞍上が手綱を引く。など、数多くの敗因があった。
同レースを連覇するほど得意だった大井競馬場では、23年JBCクラシック以降2戦連続馬券圏外に。これは23年10月に同競馬場の砂厚が8cmから10cmに変更になったことが要因の1つだ。24年12月に砂厚が9㎝に再び変更となってからは出走がなく、時計が速くなった環境は同馬にとって追い風となる。
一時期の不調を乗り越えて今年は川崎記念を勝利するなど復活。いい走りを期待できる。
その他注目馬
⑫ウィルソンテソーロは現ダート界でトップクラスの実力の持ち主。加えて大井競馬場での好走も目立っており、砂厚10㎝だった昨年帝王賞で2着。砂厚9㎝に変わった昨年東京大賞典でも2着と馬場を問わない。
海外帰りでの状態面での不安で印は落としたが、当日の気配が良ければ評価を上げたい1頭だ。
帝王賞2025の印
◎②ミッキーファイト
〇⑨メイショウハリオ(出走除外)
▲⑫ウィルソンテソーロ
帝王賞2025の買い目
馬単②→⑫(1点)
メイショウハリオ除外のため、印上位は人気馬のみに。1点で仕留める。
(※出走馬の除外のため、買い目が変更になっています)