帝王賞2025枠順発表・注目馬紹介・過去10年の勝ち馬分析

阿部泰斉 Taisei Abe

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7月2日(水)、大井競馬場で帝王賞(Jpn1、ダート2000メートル)が行われる。

昨年2着からの巻き返しをねらうウィルソンテソーロ(牡6、高木)、フェブラリーS3着でJpn1級初制覇に挑むミッキーファイト(牡4、田中博)など、ダート頂上決戦に相応しいメンバーが名を連ねた。​

ここでは帝王賞のレース情報、出走馬の枠順、注目馬、過去10年の勝ち馬を紹介する。

(※7月2日更新:メイショウハリオ出走除外のため記事が一部変更となっています)


帝王賞2025のレース情報

  • レース名:帝王賞(Jpn1)
  • 日程:2025年7月2日(水)
  • 場所:大井競馬場
  • 開催:第11レース
  • 出走時刻:20時05分
  • コース:ダート2000メートル(右回り、コーナー4つ)
  • 1着賞金:8000万円

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帝王賞2025の枠順

※7月1日、メイショウハリオが疾病のため競走除外と発表されました。

今年は13頭が出走する。

所属の内訳は中央から5頭(栗東2頭、美浦3頭)、地方から8頭(大井5頭、浦和2頭、高知1頭)となった。

馬番馬名性齢斤量騎手調教師
11ヒーローコール牡557.0山中悠希浦和・小久保
22ミッキーファイト牡457.0ルメール

美浦・田中博

33アウトレンジ牡557.0松山弘平栗東・大久保
34シンメデージー牡457.0吉原寛人高知・打越
45ディクテオン騙757.0矢野貴之大井・荒山
46ラムジェット牡457.0三浦皇成栗東・佐々木
7オピニオンリーダー牡557.0本田正重浦和・小久保
58ヴィアメント騙857.0クアトロ大井・藤田
69メイショウハリオ牡857.0浜中俊栗東・岡田
610ミックファイア牡557.0御神本訓史大井・渡辺和
711キタノヴィジョン牡857.0石川倭大井・渡辺和
712ウィルソンテソーロ牡657.0川田将雅美浦・高木
813グランデマーレ牡857.0本村直樹大井・高岩
814ノットゥルノ牡657.0武豊美浦・中館

帝王賞2025主な出走注目馬

ここでは中央馬、地方馬の注目馬をそれぞれ1頭ずつ取り上げる。


中央馬・ミッキーファイト

重賞3勝、デビューから8戦連続馬券圏内と安定感を誇る4歳馬。今や日本が世界に誇るダート最強馬・フォーエバーヤングに国内のレースで最も着差を詰めたのがこの馬だ(2024年ジャパンダートクラシックの0秒2差)。

今年フェブラリーSでは3着に敗れたものの、新馬戦以来となるワンターン競馬に流れを合わせられなかったことが敗因。直線が長く、コーナー4つの2000メートルは同馬の力が一番出せる舞台なだけに、今回は初のG1級制覇のチャンスだ。

また、鞍上のルメール騎手は昨年から夏は1か月の休みを設けている。それが今年は同馬に乗るために休養の期間を3週間に減らしてきた。その点からも、ここは勝負とみていいかもしれない。


地方馬・シンメデージー

こちらもミッキーファイトと同じく4歳馬。高知所属馬ながら前走Jpn2名古屋グランプリで2着。フェブラリーS2着馬の実力馬・サンライズジパングに迫るなど、重賞で中央馬相手に差のない競馬を続けている。​​

​この馬はスタートセンスが抜群である程度の位置を取れる。コーナーから動かしていける器用さもあり、先行勢が速い流れを作って垂れてくる展開なら一発があってもおかしくない。

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帝王賞 過去10年の勝ち馬とデータ

過去10年の勝ち馬は以下の通り。

馬名性齢人気騎手調教師
2024キングズソード牡53藤岡佑介栗東・寺島
2023メイショウハリオ牡62浜中俊栗東・岡田
2022メイショウハリオ牡55浜中俊栗東・岡田
2021テーオーケインズ牡44松山弘平栗東・高柳大
2020クリソベリル牡4 2川田将雅栗東・音無
2019オメガパフューム牡43レーン栗東・安田翔
2018ゴールドドリーム牡52ルメール栗東・平田
2017ケイティブレイブ牡46福永祐一栗東・目野
2016コパノリッキー牡5 5武豊栗東・村山
2015ホッコータルマエ牡61幸英明栗東・西浦

過去10年の勝ち馬からの分析

①中央馬

ご覧の通り、中央所属の栗東馬が圧巻の成績を誇る。2011年から14連勝中で、地方馬の優勝は2010年のフリオーソ、美浦馬の優勝は2007年のボンネビルレコードまでさかのぼる。

②1番人気の連敗

現在1番人気が9連敗中。昨年はウィルソンテソーロが2着に、2年前はテーオーケインズが3着に敗れた。いずれもドバイワールドC出走後の帰国初戦で敗れたもので、今年も前走が海外遠征馬の調子の良し悪しはしっかりとチェックしたい。

以上の点から、栗東所属の人気を落とした馬をねらうのがおすすめだ。栗東・岡田厩舎のメイショウハリオは前走平安Sで敗れたことから人気を落としそうだ。オッズ的な妙味があるだろう。


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阿部泰斉 Taisei Abe

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。法大を卒業後、スポーツ新聞社に就職。アマチュア野球、競馬の担当を経て2024年に退職。現在はお笑い芸人として日々鍛錬を積んでいる。新聞社時代、野球担当では高校までの野球部経験を活かして甲子園取材を経験。競馬担当では美浦トレーニングセンターでの日々の調教から、競馬場でのレース取材まで幅広く担当。結果を出す馬の特徴を研究した。