【七夕賞2025 ほか】馬柱では見抜けない! 前走“敗因明確”な狙うべき3頭とは?

加藤雅大 Masahiro Kato

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競馬予想において、「前走成績」だけで取捨選択するのは危険。馬柱では見えない敗因、たとえば展開・進路・馬場バイアス・枠順不利などが、凡走の原因だったケースは少なくない。

この記事では、馬柱には表れない“敗戦の理由”に注目。敗因を分析したうえで、7月13日(日)の七夕賞を含む週末の注目レースから、“狙うべき馬”を3頭ピックアップし、紹介する。

今週の狙い馬

7/12(土) 福島11R・安達太良S(OP) バンデルオーラ 牡6

前走鞍馬Sでは、直線で伸びない最内を通り4着。この日の京都競馬場芝コースは、雨の影響で馬場が重く、外が伸びる状態だった。この馬以外で上位に入ったのは、いずれも外枠からスムーズに直線で伸びる外側に進路をとった馬。3枠から伸びない最内を通る競馬は致し方なく、むしろこれで4着は強さを示した。

またこの馬は、キャリア全4勝を小回りコースであげている典型的な小回り巧者。今回福島への舞台替わりはプラス材料で、好走は必至だ。

7/13(日) 小倉10R・西部スポニチ賞(2勝) アロマデローサ 牝5

前走舞子特別では、最内枠から逃げの競馬。直線で粘り込み3着に入ったが、5着までに入った他の馬は、いずれも後方から差してきた馬だった。瞬発力勝負で展開利が後方勢になりやすい阪神芝1600mで、粘り込んだのはかなりの力がある証拠。

今回与えられたハンデは、前走と同じ53キロ。引き続き軽斤量で、前有利の小倉競馬場であれば、十分粘り込みも可能だ。

7/13(日) 福島11R・七夕賞(G3) バラジ セ6

前走メトロポリタンSは1番人気を裏切る7着。レースを見ると、前半5F61秒6ー後半5F58秒8の典型的な瞬発力勝負。この馬に向かないレース展開での敗戦は、完全に度外視と言っていい。 七夕賞の舞台となる福島芝2000mは、2走前の福島民報杯で2着に好走。

アップダウンが激しく、道中のペースが流れやすい福島コースであれば、十分台頭が可能。与えられた斤量56キロも好材料で、巻き返しは間違いない。

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加藤雅大 Masahiro Kato

スポーティングニュース日本版コンテンツライター。愛知県出身。大学卒業後、テレビ局でスポーツ番組の制作に携わり、幅広い競技に関わる中でスポーツの奥深さに魅了される。現在はスポーツライターとして活動しており、競馬を中心に、野球やサッカーも担当。レースや試合の展望はもちろん、データや戦術、駆け引きといった要素にも注目。多角的な視点からスポーツの魅力を伝える。