この夏の移籍市場において、ロドリゴの去就は大きな話題の一つとなっている。ブラジル人ウインガーには、プレミアリーグのクラブから強い関心が寄せられており、なかでもトッテナム・ホットスパーが獲得レースをリードしていると報じられている。
しかし、周囲の騒がしさとは裏腹に、ロドリゴがレアル・マドリードを離れる可能性はは現時点では低いとされている。
サンティアゴ・ベルナベウにキリアン・エムバペが加入したことで、状況は大きく変わった。ヴィニシウス・ジュニオールやジュード・ベリンガムといった選手もいるなかで、ロドリゴの立場にはプレッシャーがかかっている。
彼は昨季も出場機会を得ていたが、多くの場合、本来のポジションとは異なる位置での起用を強いられていた。また、シャビ・アロンソ新監督の下で臨んだクラブ・ワールドカップでは、出場機会は限られていた。
一方、トッテナムはロドリゴをチャンピオンズリーグ出場権獲得に向けたキープレーヤーとして見ているようだ。スペイン紙『AS』の報道によれば、同クラブは正式なオファーを準備しているという。
しかし、レアル・マドリード側は、いまだクラブの対応を迫るようなオファーを受け取っていない。選手の陣営も落ち着いており、少なくとも現時点では残留に前向きだと、スペインメディア『Fichajes』が報じている。
ロドリゴはアメリカで開催されたクラブ・ワールドカップのマドリーの登録メンバーに名を連ねたものの、先発出場は1試合のみにとどまった。
これにより、去就をめぐる憶測に拍車がかかった。他のプレミアリーグのクラブ(アーセナル、チェルシー、リヴァプールなど)は、どうやら関心を弱めたようだ。
レアル・マドリードは今夏ロドリゴを売却すべきか?

マドリーは難しい判断を迫られている。攻撃的な選手層は厚く、ロドリゴはもはやファーストチョイスではないかもしれない。しかし今彼を手放せば、後悔する可能性もある。
まだ24歳のロドリゴは、前線の複数ポジションをこなせる柔軟性と、チャンピオンズリーグでの豊富な経験を持ち、依然として価値のある戦力である。たとえ以前のような「主役」ではないとしても、戦力的な価値は十分に残っている。
クラブは、適切なオファーがあれば売却に応じる姿勢を見せているという。当初の評価額である9000万ユーロ(約1億400万ドル)を下回る金額でも、売却に応じる可能性があるとされている。
だが、そうした条件が満たされない限り、ロドリゴは当面、マドリーに残留する見込みだ。レアルの白いユニフォームを着続けるものの、毎試合のスタメン出場は保証されないかもしれない。
原文:Why Rodrygo could stay at Real Madrid despite Premier League interest
翻訳:小鷹理人(スポーティングニュース日本版)
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