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【NBAプレイオフ2025展望】西準決勝:ウォリアーズ対ウルブズ

コントリビューター
Stephen Noh
コントリビューター
坂東実藍 Miran Bando
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ゴールデンステイト・ウォリアーズとミネソタ・ティンバーウルブズは、トレードデッドライン(トレード期限)以降で最も好調な2チームだ。ジミー・バトラーが加わってから、ウォリアーズは23勝8敗という成績でレギュラーシーズンを締めくくった。中でもバトラーとステフィン・カリーがともに出場した試合では、22勝5敗とさらに良い成績だ。一方、ウルブズもトレードデッドライン以降で20勝10敗だった。

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その2チームだけに、質の高い相手を下してプレイオフ・ファーストラウンドを突破したのも、さほど驚きではない。ウルブズはアンソニー・エドワーズのパサーとしての懸念、ジュリアス・ランドルのプレイオフでの苦戦、精神的なミスを犯す傾向を打ち消し、ロサンゼルス・レイカーズとのシリーズを支配し、第5戦で突破を決めた。

一方のウォリアーズはもっと浮き沈みがあり、ファーストラウンドで第7戦まで戦っている。だが、その第7戦では重要な局面でまだ全力を出せることに疑いを持たせなかった。

このシリーズは本当にどちらに転がってもおかしくない。ここでは、何が決め手となるかをまとめる。

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ウォリアーズ対ウルブズの予想

ファーストラウンドでの対戦だったら、ウォリアーズにはもっと勝機があっただろう。だが、そうではない。地区準決勝というこの段階では、ウォリアーズにとって厳しい勝負となる。

カリーは親指の慢性的なケガを抱えている。ファーストラウンドでヒューストン・ロケッツがその彼を標的としたことも響いた。平均38.3分間の出場は、レギュラーシーズンの平均出場時間を6分も上回る。ウォリアーズをけん引しなければいけないカリーだが、このカンファレンス・セミファイナルが始まるまで中1日しか休養がない。

また、ウォリアーズにはドレイモンド・グリーンも必要となるが、彼はフレイグラントファウル2が1回、ないしフレイグラントファウル1が2回あれば、自動的に出場停止となる。ウルブズのルディ・ゴベアとの昨季の出来事を踏まえると、感情をコントロールできなければ、ウォリアーズはグリーンをしばらく失うかもしれない。

ウォリアーズにその余裕はない。ロケッツはサイズの点から相性の良い対戦相手ではなかったが、ウルブズも似たような問題をウォリアーズにもたらすだろう。

ゴベアはファーストラウンド第5戦でレイカーズのスモールラインナップを相手に、27得点、24リバウンドと活躍。ランドルもプレイオフシリーズ自己最高級のプレイを見せ、平均22.6得点、4.4アシストを記録した。また、ウルブズにはナズ・リードという、リーグ最高の控えビッグマンがいる。

ウォリアーズはそういったビッグマンの層の厚さがない。ファーストラウンドではジョナサン・クミンガを少し試したが、あまり効果的ではなかった。ケボン・ルーニーにしても、トレイス・ジャクソン・デイビスにしても同様だ。新人クインテン・ポストはフロアを広げられるが、長く出場時間を得るほど準備できていない。

ウルブズはロスター全般にわたって素晴らしい万能性を持つ。ウォリアーズはそうではない。プレイオフでこれは大きな違いとなる。ウルブズのクリス・フィンチ・ヘッドコーチは、多くの調整やスタイルを生かせるだろう。シーズンを通じてクロージングラインナップをいくつか試してきたが、その柔軟性で試合をものにできるはずだ。

加えてエドワーズがパサーとして向上し、ダブルチームで抑えるのがはるかに難しくなった。逆にウルブズは、ウォリアーズに対して多くの武器を持つ。

予想:第6戦でウルブズ勝利

ウォリアーズ対ウルブズ、2024-2025シーズンのレギュラーシーズン成績

レギュラーシーズンの対戦は3勝1敗でウォリアーズに軍配。ただ、バトラーのトレード以降、両チームは対戦していない。

  • 2024年12月6日:ウルブズ 107-90 ウォリアーズ
  • 2024年12月8日:ウォリアーズ114-106 ウルブズ
  • 2024年12月21日:ウォリアーズ113-103 ウルブズ
  • 2025年1月15日:ウォリアーズ116-115 ウルブズ

最初の対戦ではウルブズの守備が効き、第4クォーターでウォリアーズを18得点に収めたほか、試合を通じて何度か得点を許さない時間帯をつくった。しかし、その後の3試合は同じレベルになかった。

今季2回目の対戦では、ウルブズがカリーを抑えられず、30得点を許した。バディー・ヒールドにも27得点をあげられている。試合終盤にはグリーンがカリーの「おやすみ」セレブレーションを見せた。

そのグリーンが不在だったシーズン最後の対戦でも、カリーは31得点をあげ、終盤のウルブズの巻き返しを阻んでいる。

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ウォリアーズ対ウルブズ注目ポイント:

プレイオフ・ジミーはウォリアーズをどこまで導ける?

バトラーはリーグで最もプレイオフになると調子を上げる選手のひとりとして知られる。今季もそれを証明した。ファーストラウンドの第2戦で激しく落ち、骨盤打撲を負ったにもかかわらず、明らかに機動性に苦しんだ中で、平均18.3得点、6.0リバウンド、4.8アシストを記録している。

2018年に退団を求めてから、バトラーはミネソタのファンから好かれていない。出場停止やシーズン途中のトレードで、今季はミネソタでのウルブズ戦に出場してこなかった。そのバトラーに対して、ウルブズは優れた駒を持つ。エドワーズとジェイデン・マクダニエルズが主にマークするだろう。

ウルブズにとって鍵となるのは、バトラーにフリースローを打たせないことだ。プレイオフでは試投44本と4位の数字を記録している。特にマクダニエルズは以前、バトラーのパンプフェイクに苦しんでいた。今回は踏みとどまることが必要となる。

サイズの違いはどう影響するか?

ウォリアーズはファーストラウンドでロケッツにオフェンシブリバウンドで苦しめられた。失敗したショットの35.8%を拾われている。そしてウルブズはそれを唯一上回ったチームで、レイカーズ相手に36.5%を記録した。

これはウォリアーズにとって大きな問題となる。彼らのベストラインナップは、グリーンをセンターとするスモールラインナップだ。ロケッツとのシリーズでは、FTが安定しないスティーブン・アダムズに意図的にファウルして対抗しようとした。だが、ゴベア(67.4%)、ランドル(80.6%)、リード(77.6%)は、それを狙うにはあまりにFT成功率が高い。

ウォリアーズはどのようにアンソニー・エドワーズを守るのか?

レイカーズはエドワーズに対抗できなかった。彼は明らかにシリーズ最高の選手だった。レギュラーシーズンのエドワーズは、リーグ有数の3ポイントシューターだったが、プレイオフではうまくいっていない。だが、それもさほど重要ではなかった。エドワーズは激しくリムに向かい、相手守備を崩したからだ。

そのエドワーズを以前うまく守ったギャリー・ペイトン二世にとって、このシリーズは非常に重要となるかもしれない。また、ローテーションやボールマンへのダブルチームを恐れないアグレッシブなウォリアーズの守備にとっては、試練となる可能性がある。エドワーズはレイカーズとのシリーズでそれを破壊してきたからだ。ウォリアーズはもっとうまく実践しなければならない。

原文:Warriors vs. Timberwolves expert prediction, odds, schedule, and keys to the series for 2025 playoffs matchup(抄訳)
翻訳:坂東実藍


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