サンディエゴ・パドレスは現地7月31日(木)のトレードデッドライン、トッププロスペクトを放出して、アスレティックスからメイソン・ミラーを獲得する大型トレードを成立させた。J.P. シアーズや他のプロスペクトもトレードには含まれていたが、この中心となったのはミラーとレオ・デ・ブリースの交換にあった。
パドレスのGM、A.J.プレラーにとって大きな決断となったこのトレードで獲得したミラーは、チームにとって大きな補強となる。再編成されたロスターで迎えるパドレスの初戦を前に、ミラーはクラブハウスで記者団の質問に答えた。
ラジオ局『97.3 The Fan』は、ミラーがサンディエゴの街の印象、トレードへの反応、直近の24時間がどんな様子だったか、そしてパドレスでプレーする思いについて語ったコメントをX(旧Twitter)で伝えた。
Mason Miller discussed what the last 24 hours have been like for him, his reaction when he found out he was traded to the Padres and what it means to join a team in playoff contention: pic.twitter.com/6GZJlDTlYk
— 97.3 The Fan (@973TheFanSD) August 1, 2025
「ここに来てまだ 2 時間しか経っていないけど、その一瞬一瞬を心から楽しんでいる」とミラーは笑顔で語った。そしてこの 24 時間はどのようなものだったか尋ねられると、ミラーはパドレスのファンも共感できる明確な答えを返した。
「混沌としていた、それは間違いないね。でもここに来て外に出てキャッチボールして、野球選手と言う感覚を取り戻したね」
ミラー獲得は、パドレスにとって予想外の取引だった。チームには、ロベルト・スアレス、エイドリアン・モレホン、ジェイソン・アダムという 3 人のオールスター級のリリーフ投手が在籍しており、ブルペンは問題を抱えてなかったからだ。しかし、彼らはミラーの大型トレードに踏み切った。
「突然のことだった」とミラーはサンディエゴへの移籍について語った。
「何らかの形で移籍することになると予想はしていたけど、前のチームからそれほど遠くないここにたどり着けたことは本当に嬉しい」
ミラーは今季、オークランドからラスベガスへの移転中の仮の本拠地として、サクラメントのマイナーリーグ球場でプレイしていた。サクラメントの小さなファン層から、サンディエゴのファン層へと変わることは、ミラーにとって大きな変化だ。
パドレスと彼らのファンでプレーする感想を聞かれたミラーは「情熱的だ。彼らのためにプレーすることを本当に楽しみにしている」と語った。
そして迎えたパドレスでの初登板、ミラーは2本のヒットを許すなど安定感を与えたが、三振を奪い、その後にダブルプレーでピンチを脱して8回1イニングを無失点に抑えた。
キャリアで初めてポストシーズン争いの中でプレイする機会を得たミラーの活躍が後半戦、パドレス・ファンにさらなる熱狂の日々をもたらすことができるか注目だ。
原文:Padres' Mason Miller breaks silence on 'chaotic' trade from Athletics
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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