1試合のうちにキャル・ラリーはレジェンドに追いつき、そして追い越した。
現地20日(金)の午後、リグレー・フィールドでの1回表、マリナーズのキャッチャー、キャル・ラリーはリーグトップの28号ホームランを放った。そして7回表、彼は再びレフトへ29号ホームランを放ち、ジョニー・ベンチ氏を追い抜いた。
1970年、レッズの名捕手だったベンチ氏はオールスターブレイク前に28本塁打を放った。これはMLB史上、キャッチャーがシーズン中にオールスターブレイク前に放った最多本塁打記録だった。
ラリーはこの日の2ホーマーでベンチ氏の記録を55年ぶりに更新し、オールスターゲーム前に最も多くの本塁打を放ったキャッチャーとなった。オールスターまではまだ数週間あるにも関わらずだ。
Cal Raleigh AGAIN!
— MLB (@MLB) June 20, 2025
He has passed Johnny Bench for the most home runs by a catcher before the All-Star break 🤩 pic.twitter.com/zZ8KvUyg1O
(キャル・ラリーがまた打った! ジョニー・ベンチを抜いて、オールスターブレイク前に放った捕手のホームラン数でトップに🤩)
ラリーは、主に捕手としてプレーした選手のシーズン最多本塁打記録を持つサルバドール・ペレス(ロイヤルズ)の48本を破るペースで打ち続けている。
この時点でラリーは、アーロン・ジャッジを3本、大谷翔平を4本差でリードし、MLBの本塁打王争いのトップに立っている。
ここ数年間にわたってスラッガーとして活躍してきたラリーは、2024年にはキャリアハイの34本塁打をマークしている。しかし、今のこのペースは前例のないことだ。
ラリーは守備面でも優れたキャッチャーであり、この日には今季9つ目の盗塁も決め、キャッチャーとして前例のないことを成し遂げている。
素晴らしいシーズンを送っているラリーがどこまで行けるのか、この先がますます楽しみだ。
原文:Mariners' Cal Raleigh breaks Johnny Bench's 55-year MLB record in major catcher history
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
MLB関連記事
- 本塁打レースでMLBトップに立つマリナーズのキャル・ラリーの活躍ぶりを元レッズの名選手ジョニー・ベンチ氏が称賛
- 前夜の騒動を受けてパドレスのロベルト・スアレス、シルト監督、ドジャースのロバーツ監督に出場停止処分
- パイレーツのポール・スキーンズが先発39試合でMLB史に残る歴史的なキャリアの幕開けを記録
- ナショナルズのファン・ソト放出を再検証|着実に頭角を表し始めた交換要員の若手選手たち
- Apple TV+で毎週MLB中継 大谷翔平の試合配信も予定される『フライデーナイトベースボール』とは?