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投手陣に故障者が続出しているドジャースがMLB史上初となる珍しい記録を樹立

コントリビューター
石山修二 Shuji Ishiyama
コントリビューター
Shaun McAvoy
投手陣に故障者が続出しているドジャースがMLB史上初となる珍しい記録を樹立 image

開幕前、今季のロサンゼルス・ドジャースは優れた先発投手陣を揃え過ぎたと見られていたが、ふたを開けてみればそのローテーションが混乱をきたしている。

原因は故障者の続出だ。故障者リストの中には、タイラー・グラスノー、ブレイク・スネル、クレイトン・カーショウを含む複数の投手の名が連なっている。大谷翔平もまた、2023年シーズン以降、マウンドには立っていない。それでもドジャースは、ここまで24勝11敗の成績でナショナル・リーグ西地区の首位に立っている。

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米全国紙『USA Today』のボブ・ナイチンゲール記者によれば、ドジャースはそんな苦しい状況を乗り切るべく、5月までに11人の異なる先発投手を起用するというMLB史上初の珍しい記録を残した。

「ロサンゼルス・ドジャースは投手陣が抱え過ぎだと誰もが思っていた頃を覚えているか?」とナイチンゲール氏は書いている。

「しかしチームは先週の時点で負傷者リストに13人の投手を抱え、5月までに11人の異なる先発投手を起用するという史上初のチームになった。ドジャースはここまで、先発投手の投球イニング数が最も少なく、リリーフ陣の投球イニング数が最も多い投手陣となっている」

ちなみに、これまでに先発した11人は以下の通り。

  • 山本由伸(7試合)
  • 佐々木朗希(7試合)
  • ダスティン・メイ(6試合)
  • タイラー・グラスノー(5試合)
  • ジャック・ドライヤー(2試合)
  • トニー・ゴンソリン(2試合)
  • ランドン・ナック(2試合)
  • ブレイク・スネル(2試合)
  • ベン・カスパリアス(1試合)
  • ボビー・ミラー(1試合)
  • ジャスティン・ロブレスキ(1試合)
    ※5/7現在

ドジャースの先発ローテーションは常に変化しているが、それでも先発投手は序盤戦、好投を続けてきた。ドジャースの投手陣は、防御率、被打率、奪三振数、自責点数でリーグのトップハーフにランクインしている。

過剰とまで言われたドジャースの投手層の厚さが、結果的に故障者続出を乗り切る力となっている。間近に迫るカーショウとスネルの復帰はドジャースが必要とする先発ローテーションの強化に貢献するはずだ。

むしろこれだけの故障者を抱えながらも現在のように戦えるのであれば、ドジャースはワールドシリーズ連覇へ向けて好ポジションにつけていると言えそうだ。

原文:Dodgers forced to make MLB history as pitching injuries mount
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)


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