5月18日、中央競馬のマイル女王決定戦、第20回ヴィクトリアマイル(G1)が開催される。
ここでは、昨今話題のAIチャットボットサービスを用いて今年のヴィクトリアマイルの1着馬、2着馬、3着馬の予想を出力。先週のNHKマイルカップは人気薄2頭の激走で大荒れ。AIの予想は振るわずだった。
古馬G1レースとなれば出走馬の戦績やレース自体の傾向などの情報が多くなるため、膨大なデータを収集し結論を出力するAIにとっては長所を発揮しやすい舞台なはず。好メンバーが揃ったヴィクトリアマイルでのAIの巻き返しに期待したい!
スポーティングニュース日本版編集部のヴィクトリアマイル予想はこちら!
AIに質問した内容
今回もNHKマイルカップに引き続き、Open AI社のChat GPT、X社のGrok(グロック)、Google社のGemini(ジェミニ)を用いてヴィクトリアマイルを予想。それぞれチャットボットには出走馬に関する情報を与えた上で、ヴィクトリアマイルの1着から3着までの独自の予想を根拠を提示するとともに出力するよう質問した。チャットボットに与えた情報の詳細は以下の通り。
- 枠順
- 血統
- 生産者
- 通算成績
- レース前時点での主な戦績
- 鞍上
- 調教師
Chat GPTの予想
先週は全く振るわずのChat GPT。面白い根拠は出力しているだけに的中が見たい今週の予想はこちら。
- 1着:アスコリピチェーノ
- 2着:アルジーヌ
- 3着:クイーンズウォーク
血統、過去の成績、適性、騎手、調教師を主な予想ファクターとしてChat GPTが1着に選んだのはアスコリピチェーノ。前走サウジアラビアでの復活勝利を果たしたマイルの強豪を一番手に推した。ダイワメジャーといえば1,600メートルに強い種牡馬で、東京を得意とするルメールの存在もこの評価に繋がったようだ。
2着にはアルジーヌを指名。短い距離に強い父ロードカナロアに切れ味を強化する母父ディープインパクトという組み合わせが評価ポイントなった模様。2枠3番の好枠に入り、名手レーンとのコンビの根拠の一部となった。
3着はクイーンズウォークの予想。アルジーヌと同じく中内田厩舎の管理馬だ。父キズナは2023年のヴィクトリアマイル勝ち馬ソングラインを輩出しており、前走の金鯱賞では牡馬も下しての1着と勢いがある。鞍上もトップジョッキー川田と心強く、この評価となったようだ。
その他の注目馬にはサフィラとシランケドをピックアップ。両馬ともに前走勝利の勢いがあると評した。
Grokの予想
先週は3着予想のランスオブカオスが5着と惜しかったGrok。根拠は毎回説得力があるだけに、そろそろ当たりが見たい今週の予想はこちら。
- 1着:アスコリピチェーノ
- 2着:クイーンズウォーク
- 3着:サフィラ
Grokの1着予想もアスコリピチェーノ。マイルに強いダイワメジャー産駒で、前走は海外G2を勝利。鞍上のルメールはヴィクトリアマイルを3勝しており、外枠も実力でカバーできると踏んだようだ。
クイーンズウォークはChat GPTより評価が上がって二番手評価。混合重賞の金鯱賞を牝馬ながら制したことを高く評価しているようで、キズナ産駒は中距離寄りではあるもののマイルも適性範囲とジャッジ。鞍上川田の勝負強さも買ってのこの評価となった。
驚きなのは3着予想のサフィラ。堅い予想をしがちなAIだが、ここで穴どころのサフィラを大胆指名した。前哨戦の阪神牝馬ステークス勝利がヴィクトリアマイルに繋がると高く評価したようで、父ハーツクライの血が東京の長い直線で活きるとし、三番手の指名となったようだ。
その他にはアルジーヌ、アドマイヤマツリ、シランケドの名前を取り上げた。
Geminiの予想
NHKマイルカップの予想は振るわずも桜花賞では好指名があったGemini。牝馬限定マイルG1への強さを再び見せてほしい今週の予想はこちら。
- 1着:アスコリピチェーノ
- 2着:ステレンボッシュ
- 3着:サフィラ
やはりこちらも1着予想はアスコリピチェーノ。マイルG1覇者で3歳時にはヴィクトリアマイルと同コースで行われるNHKマイルカップで2着の実績があり、血統を見てもダイワメジャー産駒は2022年にレシステンシアの3着があると指摘。東京コース、そしてG1を得意とするルメールがまたがる本馬が堂々の一番手評価となった。
2着にはここまで挙がらなかったステレンボッシュの名前が。元々3歳時に桜花賞を制している馬で、実績のある牝馬限定のマイル戦に戻れば好走可能とジャッジ。東京の舞台も1勝クラス勝利、オークスでの2着があり適性は高いと見たようだ。枠も1枠2番と絶好で、鞍上戸崎の東京実績もこの評価に繋がった模様だ。
なんとGeminiも3着にサフィラを指名。前走阪神牝馬ステークスの勝利が本格化の兆しとし、東京マイルの条件もアルテミスステークス2着の実績。ハーツクライ産駒も東京に強く、三番手の高評価としたようだ。
各AIの予想の考察
今回は3つのチャットボット全てが1着にアスコリピチェーノを予想。牡馬と混ざっても見劣りのしないトップマイラーで、1,600メートルに強いダイワメジャー産駒という点で血統的死角なし。1番人気が想定される馬だが、AIからの評価も厚いようだ。
意外だったのは2つのチャットボットが3着予想したサフィラ。前哨戦を勝利しているとはいえ、土曜日時点でのオッズは18.7倍の9番人気。しかし考えてみれば全兄にあたるサリオスはマイルのG1馬で、ダービー2着、2022年安田記念3着、毎日王冠2勝と東京適正の高いマイラーであった。
サフィラ自身あまりサリオスとは似ていない細身な牝馬なものの、新潟、京都、東京、阪神外回りなど広めのコースで使われ好走してきた。AIが繰り出した穴予想に乗ってみるのも、波乱で知られるヴィクトリアマイルではアリな予想方法かもしれない。
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