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マンチェスター・シティのケビン・デ・ブライネが今季限りでのチーム退団を表明

コントリビューター
Dom Farrell
コントリビューター
石山修二 Shuji Ishiyama
マンチェスター・シティのケビン・デ・ブライネが今季限りでのチーム退団を表明 image

ケビン・デ・ブライネは今シーズン限りでマンチェスター・シティを退団すると発表した。

ベルギー代表MFのデ・ブライネは、2015年にヴォルフスブルクから5400万ポンド(1ポンド190円換算で約102億6000万円)でシティに移籍してきたが、チェルシー時代には充分な活躍を見せることができなかったため、一部ではこの移籍金は嘲笑されていた。

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だが現在33歳になったデ・ブルイネは、間違いなくシティの歴代名選手の一人としてその名を刻み、プレミアリーグでも屈指の選手の一人に数えられている。

デ・ブライネはシティで14の主要タイトルを獲得したが、そのうちの6つがプレミアリーグでの優勝だ。

また、そのうちの1つが2022/23年のUEFAチャンピオンズリーグだが、これは史上8クラブ目となるトレブルの一部でもあり、デ・ブライネと監督のペップ・グアルディオラが長年切望してきたトロフィーでもあった

試合後のフィールド上で2人が抱き合い、涙を流すグアルディオラ監督がこう語る姿をドキュメンタリーカメラは捉えていた。

「7年間の戦いをやり遂げたんだ。やったぞ、ケヴィン! 私たちは手に入れたんだ!」

今にして思えば、イスタンブールでのインテル・ミラノ戦での1-0の勝利は、決勝戦の前半にハムストリングを痛めたデ・ブライネにとって終わりのはじまりだった。

翌シーズンのプレミアリーグ初戦のバーンリー戦で痛みが再発したデ・ブライネは手術を余儀なくされた。2024年1月にニューカッスル戦で復帰し、1ゴール1アシストの大活躍を見せたが、それ以降は戦力として目立った活躍を見せることはほとんどなかった。

Kevin De Bruyne
Getty Images

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マンチェスター・シティ退団についてデ・ブライネのコメント

自身のソーシャルメディアに投稿した声明で、デ・ブライネは次のように述べた。

「マンチェスターの皆さん、おそらくこの先どうなるかお分かりでしょうから単刀直入に言います。私はマンチェスター・シティの選手としてプレーする最後の数ヶ月間を迎えることになります」

「これを書くのは容易なことではありませんが、サッカー選手としていずれはこのような日が訪れることは皆知っています。その日が今ここにやってきたのです。皆さんには私の口から真っ先にお伝えしたいと思います」

「サッカーが私を皆さんとこの街へと導いてくれました。夢を追いかけていた私はこの期間が自分の人生を変えることになるとは知りもしませんでした。この街、このクラブ、人々は私にすべてを与えてくれました。私も自分の全てを返すしだけでした。そしてなんと、私たちはすべてを手に入れたのです」

シティで70ゴール、117アシストを記録したデ・ブライネはこう締め括った。

「どんな物語にも終わりが来ますが、これは間違いなく最高の一章でした。最後の瞬間を一緒に楽しみましょう」

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デ・ブライネのシティ退団についてグアルディオラ監督のコメント

日曜日にマンチェスター・ユナイテッドとのダービーを控えたグアルディオラ監督の記者会見は、デ・ブライネの発表から30分後に開始される予定だった。

15分遅れで会場入りしたグアルディオラは、これまで監督してきた選手の中で最も偉大な選手であるリオネル・メッシやアンドレス・イニエスタと肩を並べる選手について、当然ながら温かい思いを抱いていた。

「悲しい日だ。と同時に、個人的には彼と一緒にこの時間を過ごせたことを嬉しく思う」とグアルディオラは語った。

「彼はそのクオリティを私たち全員に与えてくれた。過去10年間の成功に彼が与えた影響について語る必要はないだろう。彼なしでは想像できないことだ」

グアルディオラ監督は、ハムストリングの手術後にデ・ブルイネが他の怪我にも苦しんだことを理由に、デ・ブライネとクラブ間で今回の合意に達したことを示唆した。 そして、セルヒオ・アグエロ、ダビド・シルバ、ヴァンサン・コンパニといったクラブの偉大な選手たちに加わり、デ・ブライネの銅像がエティハド・スタジアムの外に建てられることを期待していると語った。

今夏にアメリカで開催されるFIFAクラブワールドカップにデ・ブライネがシティの一員として参加するかどうかは現段階では不明である。しかし、いずれにせよ、今シーズンプレミアリーグの残り8試合とFAカップ決勝出場の可能性を考えると、感動的なフィナーレが待ち受けていることは間違いない。

Pep Guardiola Man City 2020:21 Premier League trophy

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「プレミアリーグにおいて、彼はこの国でプレーした史上最高のミッドフィルダーの一人だ」とグアルディオラは語った。

「このクラブでは、最高だとか最高ではないとか表現をするには、常にメイン・ロードやこのクラブで過去20年、30年にわたってプレーした選手たちに気を遣う必要がある」

「しかし、彼は間違いなく偉大な選手の一人だ。怪我に苦しんだ過去18ヶ月を除けば、彼は常に安定していた。重要な試合には常に彼の存在があった」

「彼のゴール前でのビジョンは代えがたいものだった。どの選手も1つか2つのプレーはできるが、それを何年も、何試合も続けられるのは唯一無二だ。この10年間の彼のパフォーマンスは際立っていた」

そしてグアルディオラはこう付け加えた。

「彼にはこの先ずっと、このクラブの扉が開かれている。彼はこのクラブのファミリーの一員だ。一部の選手たちのインパクトはピッチ上での活躍さえも超越するが、ケビンはその一人だ」