J1リーグ2025シーズン前半戦のチーム&個人主要成績ランキング

小山亮 Akira Koyama

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2025年のJ1リーグは、5/31.6/1に行われた第19節をもって折り返し地点を迎えた。本記事ではシーズン前半戦を総括し、チームおよび個人の成績をランキング形式で紹介する。

J1リーグ2025シーズン前半戦のチーム成績

J1順位表

順位チーム名勝ち点試合数得点失点得失点差
1鹿島40192915+14
2京都34203022+8
3浦和34212620+6
434192217+5
5広島32182014+6
6神戸30182319+4
7川崎29183019+11
8C大阪29203026+4
9清水251926260
10町田25192223-1
11岡山24191617-1
12G大阪24192327-4
13東京V24191318-5
14名古屋23192426-2
15福岡23191519-4
16湘南22191423-9
17横浜FC19191320-7
18FC東京19181726-9
19新潟16181927-8
20横浜FM14181826-8

J1リーグ2025シーズンの前半戦を終えた時点で、首位に立ったのは鹿島アントラーズだ。堅い守備と安定した得点力で19試合で勝ち点を40まで積み上げ、独走態勢に入りつつある。9年ぶりのリーグ制覇に向けて視界は良好だ。

2位には京都サンガがつけ、クラブ史上初の暫定首位にも立つなど、大躍進のシーズンを過ごしている。上位陣は混戦となっており、2位から8位までの7チームの勝ち点差はわずかに5である。試合数の違いも考慮すると、鹿島を含めた8チームが優勝争いを繰り広げるだろう。

一方で残留争いも熾烈な展開が予想される。Jリーグ開幕以来、一度もJ2に降格していない横浜FMが最下位に沈み、新潟・FC東京・横浜FCの3チームも苦しい戦いが続いている。清水(9位)からFC東京(18位)までは勝ち点6差の中に8チームがひしめいており、今後の展開次第で順位が大きく変動する可能性も高い。

平均得点数

1位 川崎 1.67点
2位 鹿島 1.53点
3位 京都 1.50点
3位 C大阪 1.50点
5位 清水 1.36点

平均失点数

1位 新潟 1.50点
2位 横浜FM 1.44点
2位 FC東京 1.44点
4位 名古屋 1.37点
4位 G大阪 1.37点
4位 清水 1.37点

平均シュート数

1位 C大阪 13.6本
2位 広島 13.3本
3位 川崎 12.9本
4位 G大阪 12.8本
4位 福岡 12.8本

平均クロス数

1位 広島 19.6本
2位 神戸 18.4本
3位 岡山 16.3本
4位 町田 16.1本
5位 柏 14.7本

平均パス本数

1位 柏 603.6本
2位 C大阪 560.2本
3位 新潟 539.5本
4位 横浜FM 506.6本
5位 川崎 501.8本

平均ブロック数

1位 東京V 21.7回
2位 C大阪 21.4回
2位 湘南 21.4回
4位 横浜FC 21.3回
5位 浦和 21.2回
5位 岡山 21.2回

平均1vs1勝利数

1位 G大阪 19.5回
2位 湘南 19.4回
3位 FC東京 17.8回
4位 広島 17.6回
5位 川崎 17.4回

平均ボール支配率

1位 柏 58.8%
2位 C大阪 53.6%
3位 横浜FM 53.2%
4位 新潟 52.7%
5位 湘南 52.2%

平均走行距離

1位 C大阪 122km
2位 柏 121km
2位 新潟 121km
4位 京都 119km
4位 東京V 119km

平均スプリント回数

1位 京都 152回
2位 浦和 148回
3位 柏 143回
4位 湘南 140回
4位 FC東京 140回

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試合数の差を考慮し、一試合あたりの平均値で10部門のランキングをまとめた。攻撃力を武器にするチーム、自慢の守備を誇るチーム、ボールや選手を巧みに動かすチームなど、それぞれの特徴がデータから読み取れる。 


J1リーグ2025シーズン前半戦の個人成績

得点ランキング

順位選手名得点数
1レオ・セアラ(鹿島)11
2ラファエル・エリアス(京都)8
2ラファエル・ハットン(C大阪)8
2北川航也(清水)8
5稲垣祥(名古屋)7
6奥川雅也(京都)6
6渡邊凌磨(浦和)6
6長谷川元希(新潟)6
9鈴木優磨(鹿島)5
9大迫勇也(神戸)5
9エリキ(神戸)5
9エリソン(川崎)5
9西村拓真(町田)5
9山下諒也(G大阪)5
9遠野大弥(横浜FM)5

前半戦終了時点で、得点ランキングの首位に立ったのはレオ・セアラ(鹿島)だ。唯一の二桁得点を記録し、得点王争いで一歩リードしている。5得点以上を挙げている選手は15人おり、後半戦の活躍次第では二桁得点に到達する選手も増えるだろう。いずれの選手も得点王争いに絡むポテンシャルを秘めている。

アシストランキング

順位選手名アシスト
1ルーカス・フェルナンデス(C大阪)11
2相馬勇紀(町田)6
2ファン・アラーノ(G大阪)6
4三浦颯太(川崎)5
5安西幸輝(鹿島)4
5

原大智(京都)

4
5須貝英大(京都)4
5ラファエル・エリアス(京都)4
5

マテウス・サヴィオ(浦和)

4
5垣田裕暉(柏)4
5中村草太(広島)4
5脇坂泰斗(川崎)4
5北野颯太(C大阪)4
5田部井涼(岡山)4

ルーカス・フェルナンデス(C大阪)のアシスト数は驚異的で、もっと注目されるべき数字だ。過去10年間でのシーズン最多アシストは2018年の柏木陽介(当時浦和)が記録した13アシストであり、彼のペースがいかに凄まじいかがわかる。今後どこまで数字を伸ばせるか、目が離せない。

シュート総数

1位 ジャーメイン良(広島) 49本
2位 マテウス(名古屋) 47本
2位 北野颯太(C大阪) 47本
4位 ラファエル・エリアス(京都) 44本
5位 ラファエル・ハットン(C大阪) 42本

チャンスクリエイト総数

1位 ルーカス・フェルナンデス(C大阪) 71回
2位 マテウス・サヴィオ(浦和) 51回
3位 満田誠(G大阪) 41回
4位 久保藤次郎(柏) 37回
4位 乾貴士(清水) 37回

クロス総数

1位 ルーカス・フェルナンデス(C大阪) 82本
2位 相馬勇紀(町田) 80本
3位 久保藤次郎(柏) 73本
4位 黒川圭介(G大阪) 68本
5位 畑大雅(湘南) 66本

パス総数

1位 古賀太陽(柏) 1695本
2位 鈴木淳之介(湘南) 1404本
3位 ダニーロ・ボザ(浦和) 1277本
4位 鈴木雄斗(湘南) 1183本
5位 マテウス・ブエノ(清水) 1175本

ドリブル総数

1位 相馬勇紀(町田) 80回
2位 金子拓郎(浦和) 71回
3位 ルーカス・フェルナンデス(C大阪) 64回
4位 小屋松知哉(柏) 54回
4位 久保藤次郎(柏) 54回

クリア総数

1位 福岡将太(G大阪) 103回
2位 古賀太陽(柏) 99回
2位 マリウス・ホイブラーテン(浦和) 99回
4位 立田悠悟(清水) 97回
5位 鈴木義宜(京都) 89回

タックル総数

1位 稲垣祥(名古屋) 73回
2位 半田陸(G大阪) 67回
3位 鈴木淳之介(湘南) 63回
4位 藤原奏哉(新潟) 59回
5位 綱島悠斗(東京V) 56回

ブロック総数

1位 鈴木淳之介(湘南) 61回
2位 半田陸(G大阪) 60回
3位 松岡大起(福岡) 59回
4位藤原奏哉(新潟) 55回
5位中山雄太(町田) 53回

空中戦勝利数

1位 オ・セフン(町田) 120回
2位 原大智(京都) 110回
3位 荒木隼人(広島) 92回
4位 安藤知哉(福岡) 83回
5位 岡村大八(町田) 82回

セーブ総数

1位 早川友基(鹿島) 55回
2位 上福元直人(湘南) 49回
3位 西川周作(浦和) 48回
3位 沖悠哉(清水) 48回
3位 ブローダーセン(岡山) 48回

クリーンシート総数

1位 早川友基(鹿島) 9回
1位 マテウス(東京V) 9回
3位 小島享介(柏) 8回
4位 ブローダーセン(岡山) 7回
4位 市川暉紀(横浜FC) 7回

総走行距離

1位 稲垣祥(名古屋) 229.8km
2位 安居海渡(浦和) 226.2km
3位 ダニーロ・ボザ(浦和) 213.9km
4位 マリウス・ホイブラーテン(浦和) 213.3km
5位 マテウス・ブエノ(清水) 211.6km

スプリント総数

1位 須貝英大(京都) 421回
2位 藤井智也(湘南) 389回
3位 久保藤次郎(柏) 387回
4位 畑大雅(湘南) 373回
5位 マテウス・サヴィオ(浦和) 362回

トップスピード

1位 中村草太(広島) 35.4km/h
1位 山田新(川崎) 35.4km/h
3位 永井謙佑(名古屋) 35.3km/h
4位 松村優太(鹿島) 35.1km/h
5位 山下諒也(G大阪) 35.0km/h
5位 藤井智也(湘南) 35.0km/h

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攻撃面ではルーカス・フェルナンデス(C大阪)や久保藤次郎(柏)、守備面では半田陸(G大阪)や鈴木淳之介(湘南)が高い存在感を放っていることが読み取れる。

その中でも特に注目したいのが稲垣祥(名古屋)だ。ボランチながら得点ランキングで5位に入るだけでなく、タックル総数と総走行距離でリーグトップを記録しており、攻守両面での貢献が際立っている。

また、GK部門では首位を走る鹿島の守護神・早川友基(鹿島)がセーブ数でリーグ1位を記録しており、鹿島の好調の背景には彼の活躍があることがデータからも読み取れる。

小山亮 Akira Koyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。埼玉県出身。都内の大学に在学中。15年間にわたりサッカーに打ち込んできたが、プロの試合観戦や分析も趣味。幼少期からJリーグや欧州サッカーを追いかけ、現在は年間20試合以上をスタジアムで観戦している。大学のサークルでは監督を務め、全国2位を経験した。