かつて世界を沸かせたタレントが、30歳を迎える前にスパイクを脱ぐのか。
イタリア紙『Gazzetta dello Sport』は現地7月31日、コモに所属するデレ・アリが、引退も検討していると報じた。アリは4月に29歳になったところだ。
トッテナム時代に10代でプレミアリーグデビューを飾り、ワールドクラスの有望株として名を高めたアリ。イングランド代表としてもEUROやワールドカップに出場し、2018年ロシア大会ではベスト4を経験した。
だが、トッテナムで出場機会を失っていくと、以降はエバートン、ベジクタシュを渡り歩き、2024-2025シーズン途中にセリエAのコモに移籍した。指揮をとるのはセスク・ファブレガスだ。
イタリアでは3月のミラン戦でデビューを飾った。しかし、出場からわずか9分、VAR判定の末に一発退場。旧知のカイル・ウォーカーが、対戦相手だったにもかかわらず、主審にレッドカード回避を訴えたのは記憶に新しい。
再起を図ろうとしていたアリはその後、閉幕まで出場することがなかった。そして『Gazzetta dello Sport』紙によると、有望株ニコ・パスが残留したコモは、さらに中盤の補強を進めており、アリの序列は下がっているとのことだ。
同紙は、現在のアリが構想外メンバーと一緒にトレーニングしており、「本当に引退のタイミングが訪れたのかを検討」と報じている。
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