アレックス・スミスがワシントン・レッドスキンズのアメフト練習に復帰へ 身の毛もよだつ大怪我から21か月ぶりの復活

コントリビューター
Zac Al-Khateeb
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アレックス・スミスのアメフト・フィールド復帰への旅がようやくゴールを迎えようとしている。

この36歳になったクォーターバック(QB)は8月16日(日本時間17日)、ワシントン・レッドスキンズの故障者リスト(PUP)から外れ、アメフトのチーム練習に参加することが認められた。これは21か月にも及ぶ厳しいリハビリが最終段階に入ったことを意味する。レッドスキンズはこのニュースを祝福するツイートを発表した。

もっとも、チームの公式発表に先立って、スミスの妻がアメフト復帰を喜ぶ家族の姿をインスタグラムで公開していた。

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スミスは7月下旬には医療チームからはアメフト復帰を認められていたが、レッドスキンズはスミスを故障者リスト(PUP)に留めていた。PUPとは” Physically Unable to Perform” の略で、チームの練習には参加できないが、チーム施設を利用してトレーナーと別メニューの身体トレーニングをすることはできる。

スミスは2018年11月18日に行われたヒューストン・テキサンズとの試合で右脚の脛骨と腓骨に複雑骨折の大怪我を負って以来、一度もアメフトをプレイしていない。スミスはその後17回にも及ぶ手術を余儀なくされ、脚を失うおそれもあった。それどころか、スミスは生きていられることも幸運だと語ったことがある。たとえ、もう一度走ることから習い始めなくてはいけなかったとしても。

手術後に公開された写真はスミスの脚がどれだけひどい状態に陥ったかを示していた。それは感染症によって腫れあがり、完全に壊されていたように見えた。あの大怪我の後に動けるようになっただけでも、ヘラクレスのような偉業だと言えるだろう。そして今、スミスはレッドスキンズの正クォーターバック(QB)というポジションに挑戦するとことをもって、この長く厳しいプロセスを終わらそうとしている。スミスはそのことをずっと目標にしてきたのだ。

2019年7月、スミスは米国版ヤフーニュースにこう語っている。

「僕はまだプレイすると決めているし、そのために頑張ってもいる。そして、それができると思っている。僕は挑戦者として、自分がどこまでできるかを見てみたい。挑戦することが好きなのさ。この状態から抜け出して、またチームメイトと一緒にプレイするという挑戦がね。永遠に続くわけではない。これが僕をどこへ導くのかを見てみたい」

現在、レッドスキンズの正クォーターバック(QB)は、2019年のNFLドラフトで全体15位指名を受けたドウェイン・ハスキンスが務めている。ハスキンスは新人だった昨シーズン、203回中119のパスを成功させ(58.6%)、1,365ヤードを獲得し、7つのタッチダウンと7つのインターセプトを記録している。スミスがこのポジションを奪い返す保証はまったくない。むしろ、レッドスキンズは若いハスキンスを中心にしてチームを再建しようとすることも大いに考えられる。

もし仮にスミスが先発出場を果たすことが今後二度となかったとしても、スミスが既にNFLの歴史に残る偉大なカムバックを成し遂げたことは間違いない。

(翻訳:角谷剛)