なぜバックスはデイミアン・リラードをウェイブしたのか?

コントリビューター
Gilbert McGregor
コントリビューター
小野春稀 Haruki Ono
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デイミアン・リラードのミルウォーキー・バックスでのキャリアは2年で幕を閉じた。

FA市場が解禁され、バックスはリラードをウェイブした。ESPNのシャムズ・シャラニア氏によると、バックスはウェイブ条項とストレッチ条項を適用したようだ。これにより、リラードの1億1300万ドルというサラリーは、契約期間よりも引き延ばして支払われることとなる。

今オフに35歳になるリラードは、プレイオフ1回戦でアキレス腱を断裂した。2023年のオフにバックスと契約し、在籍した2シーズンどちらもオールスター選出を果たした。

なぜバックスはリラードをウェイブしたのか?ここではバックスの決断について考えていく。

なぜバックスはリラードをウェイブしたのか?

バックスはマイルズ・ターナー獲得のためにキャップスペースを確保する必要があった。そこで彼らはターナーと4年1億700万ドルの契約を結び、リラードをウェイブしたというわけだ。

シャラニア氏によると、バックスはリラードにウェイブ条項とストレッチ条項を適用したようだ。これによりリラードのサラリーである1億1300万ドルを、今後5年間というより長い期間で支払うことが可能になった。2029-30シーズンまでの各1シーズン辺りで、2260万ドルを支払うことになる。

支払期間が延長されたことで、1年あたりのサラリーの負担額が減少し、今回のターナー獲得も可能になったのだ。

バックスでの2シーズンで1試合平均24.6得点、4.6リバウンド、7.0アシストを記録。2023-24シーズンにはキャリア初のオールスター先発出場を果たし、バックスの2024年NBAカップ優勝に大きく貢献した。

バックスでの2年目のシーズンは、右ふくらはぎの血栓問題でシーズンを棒に振り、怪我に泣かされた。NBAプレイオフの第2戦で復帰したものの、ペイサーズとの第4戦で左アキレス腱を断裂。

アキレス腱の回復には9カ月から12カ月のスケジュールが必要とされ、2025-26年のNBAシーズン全体を棒に振る可能性があった。

ウェイブはされたものの、リラードはバックスからサラリーを受け取る。思いもよらないウェイブにより彼はFAとなったため、彼のリハビリと復帰を待つことができるチームと契約することができる。

原文:Why did the Bucks waive Damian Lillard? Milwaukee releases injured star to create space for Myles Turner

抄訳:小野春稀(スポーティングニュース日本版)