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ジミー・バトラーの移籍でウォリアーズはいかに良くなったのか トレード前後の違い

コントリビューター
David Suggs
コントリビューター
坂東実藍 Miran Bando
ジミー・バトラーの移籍でウォリアーズはいかに良くなったのか トレード前後の違い image

ジミー・バトラーの獲得は、ゴールデンステイト・ウォリアーズのフロントオフィスに疑念をもたらした。理由は簡単だ。オールスター選出6回だが、バトラーは35歳。そして長く在籍したマイアミ・ヒートとの別れが騒がれたばかりだった。

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一方、スティーブ・カー・ヘッドコーチ率いるウォリアーズは、レギュラーシーズン残り31試合で勝率5割に満たない苦境にあった。そういった緊急事態は緊急的措置を必要とする。そしてバトラーほど新たなスタートに必死だった選手はいなかった。

では、バトラーが加入してから、彼とウォリアーズのこの1か月はどうだったのか。非常に良かったと言えるだろう。

ここでは、バトラーが加わってからのウォリアーズの印象的な成績についてまとめる。

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ジミー・バトラー加入後のウォリアーズ

トレードデッドライン(トレード期限)以降、ウォリアーズは20試合で16勝4敗。バトラーが加わってから見事な成績だ。

バトラーが加入する前のウォリアーズは、プレイイン・トーナメント出場を競うかと思われた。だが、彼が来てから1か月で事態は好転。バトラーは比較的容易にベイエリアに馴染み、ステフィン・カリーを効果的に引き立てている。

スターティングラインナップにバトラーが加わったことで、ウォリアーズはそれまでなかった可能性を手にした。『The Mercury News』のDieter Kurtenbach記者は、バトラー加入でウォリアーズのアシスト率がいかに向上したかを指摘している。優勝した2021-2022シーズンの67%を上回るのだ。

バトラーはある理由から背番号10を選んだ。ハメス・ロドリゲスやロナウジーニョ、リオネル・メッシ、ポール・ポグバなど、著名なプレイメーカーであるサッカー界のアイコンたちのようなパフォーマンスをしたいという願望をあげている。

ウォリアーズでバトラーが成功している理由は、もうひとつ考えられる。ウォリアーズはかなり緩い管理で知られ、選手たちが自分たちの希望に合わせてルールを調整できる。それは特殊な好みを持つバトラーにうまく合っているのだ。

バトラーは『The Athletic』のアンソニー・スレイター記者に、「必要なことがすべて大事なんだ」と話している。

「どんな球団もそうだと思う。幸せでいるために、健康でいるために、コートに立ち、極めて高いレベルで競うために必要なことすべてだ。休日も必要。シェフも必要。ドライバーも必要。ワークアウトも必要。休息も必要。家族との旅行も必要だ。どうやって幸せでいられるか。成功し、優勝バナーとトロフィーを手にするのに役立つために、必要となることをどうやってすべて手にするかだ」

ジミー・バトラーのトレード以前のウォリアーズ

ウォリアーズはバトラー加入前に宙ぶらりんだった。捨て去るには良すぎるし、ウェスタン・カンファレンスで順位を上げていくには悪すぎたのだ。

バトラー加入前の成績がそれを示している。ウォリアーズは25勝26敗だった。

シーズン前半戦でウォリアーズが苦戦した理由は多い。カリーを擁するにもかかわらず、ウォリアーズは得点力を欠いていた。それにより、カリーにかかる相手守備の負担が大きかった。歴史的に、カーHCのチームが最高なのは、ボールが素早く動いている時だ。カリー以外に攻撃面で脅威がなかったことで、その動きが制限され、ウォリアーズの攻撃は力を欠いたのである。

そこに守備のミスも加わり、ウォリアーズがそのままでは大きく浮上できないのは明白だった。

ウォリアーズでのジミー・バトラーのスタッツ

バトラー自身の効率は、フィールドゴール成功率54%、トゥルーシューティング成功率64%だったヒート時代ほどではない。ただ、得点力はおおよそ同じだ。だが、直近で好調なのはプレイメーク。平均アシストは4.8から6.5と増している。

ウォリアーズでのスタッツとヒート時代の比較は以下のとおりだ。

ヒート(2024-25シーズン)スタッツウォリアーズ(2024-25シーズン)
17.0平均得点17.6
5.2平均リバウンド6.1
4.8平均アシスト6.5
1.1平均スティール1.2
0.4平均ブロック0.3
1.2平均ターンオーバー1.6
30.6平均出場時間32.5
54.0フィールドゴール成功率43.8
36.13ポイントショット成功率22.7
80.1フリースロー成功率84.8

原文:Warriors record with Jimmy Butler: How Golden State has thrived since trade alongside Stephen Curry(抄訳)
翻訳:坂東実藍