2025年のプレイオフで活躍したインディアナ・ペイサーズの選手の中でも、特にTJ・マコーネルの貢献は重要な場面で際立っていた。
ペイサーズは優勝への望みを繋ぐため、第6戦での勝利は必須だった。そして、彼らは見事にそれを達成した。オクラホマシティ・サンダーに108対91で勝利した試合で、マコーネルはまたしてもチームの勝利に大きな役割を果たした。
持ち味であるバックコートでのスティールやミドルレンジからのジャンプショット、身長約185cmのガードとは思えないリバウンド数と、マコーネルは2試合連続で試合の要所で出場。試合後、タイリース・ハリバートンが、チーム内でマコーネルに付けられたニックネーム「グレート・ホワイト・ホープ(Great White Hope)」を明かした。
ここでは、そのニックネームの背景とNBAファイナル第6戦でのマコネルの活躍についてまとめる。
なぜTJ・マコーネルは「グレート・ホワイト・ホープ」と呼ばれている?
ふくらはぎの張りを抱えながらも第6戦に出場したハリバートンは、ペイサーズがサンダーを圧倒し第7戦へ持ち込んだ試合後、ESPNのインタビューに登場。ファイナルでのマコーネルの貢献について問われると、賞賛の言葉と共にチーム内でのニックネームを明かした。
「彼は本当に信じられないよ、もう言葉が出ない。彼は『グレート・ホワイト・ホープ』って呼ばれてるんだ。常にディフェンスにプレッシャーをかけ続けて、攻撃を切り開いてくれるんだ」
"He's the great white hope, that’s what we call him.”
— Hoop Central (@TheHoopCentral) June 20, 2025
— Tyrese Haliburton on T. J. McConnell. 🤣
(h/t @cjzero)
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このニックネームについてハリバートンが言及したのはこれが初めてではなく、現地時間6月12日の記者会見でも同様の発言をしていた。
“His energy is unbelievable. He's definitely a crowd favorite. I call him, ‘The Great White Hope.’ He does a great job of bringing energy and people feed off that.”
— ClutchPoints (@ClutchPoints) June 12, 2025
Tyrese Haliburton on TJ McConnell 😂🔥
(via @TomerAzarly) pic.twitter.com/zzcfMFkdy2
試合後、NBATVのインタビューでそのニックネームが紹介されると、マコーネルは笑いながら答えた。
「正直、毎回同じことばかり言ってるけど、自分の仕事をするだけだよ。エネルギーを注入して、攻守両面でチームを活性化させて、自分たちの持ち味を発揮するだけさ」
"I'm just trying to do my job."
— NBA TV (@NBATV) June 20, 2025
T.J. McConnell kept it 💯 with @JaredSGreenberg after hearing Haliburton call him 'The Great White Hope' 😤 pic.twitter.com/ZOQQT355kY
TJ・マコーネルのNBAファイナル第6戦スタッツ
- 出場時間: 24
- 得点: 12
- リバウンド: 9
- アシスト: 6
- スティール: 4
- ブロック: 0
- ターンオーバー: 3
- ファール: 2
- フィールドゴール: 6/12
- 3Pショット: 0/0
- フリースロー: 0/2
第5戦で18得点をマークしたのに続き、第6戦でもマコーネルはベンチから大活躍を見せた。12得点に加えて、9リバウンド、6アシストを記録し、負傷を押して出場したハリバートンの負担を大きく軽減することに成功した。なお、彼のリバウンド数はサンダーのアイザイア・ハーテンシュタイン(4リバウンド)とチェット・ホルムグレン(6リバウンド)の合計より1つ少ないだけだった。
また、ディフェンス面でも相手にプレッシャーをかけ、4スティールをマーク。ペイサーズはターンオーバー数で大きくサンダーを上回る要因となった。
この活躍により、マコーネルはNBAファイナルの歴史上初めて、ベンチからの出場で通算60得点・25アシスト・15リバウンド以上を記録した選手となった。
TJ McConnell is the first bench player in NBA history with
— StatMuse (@statmuse) June 20, 2025
60+ points
25+ assists
15+ rebounds
in an NBA Finals. pic.twitter.com/Tpwvz1vPLq
TJ・マコーネルのNBAファイナル第6戦ハイライト
ペイサーズが大きくリードを広げた第2クォーターにおいてマコーネルは大きな役割を果たした。ケンリッチ・ウィリアムズとケイソン・ウォレスをかわしてミドルレンジジャンパーを沈めるなど、個人技が光った。
MCCONNELL MIDRANGE MAGIC 🪄
— NBA (@NBA) June 20, 2025
Back-to-back buckets as part of a 9-2 Indy run!
🏆 OKC (3-2) IND | ABC pic.twitter.com/SzO9UMB3KG
また、このシリーズを通して見せてきたように、ルーズボールへのダイブやスティールも健在で、ペイサーズがこの試合で記録した21のターンオーバー誘発の原動力となった。
T.J. GETTING IT DONE ON BOTH ENDS 💪😤 https://t.co/qNGhQKYb7Z pic.twitter.com/OJhXmMcDmv
— NBA (@NBA) June 20, 2025
スピンムーブからのレイアップ、ダブルチームでのディフェンス、バックコートでのスティールなど、第6戦でも何でも屋ぶりを発揮した。
take a look at his night ⤵️ pic.twitter.com/PshRPYDaBg
— Indiana Pacers (@Pacers) June 20, 2025
TJ・マコーネルのNBAファイナル平均スタッツ
以下は、マコーネルのNBAファイナルの1試合平均スタッツである。
- 平均出場時間: 19.0
- 平均得点: 11.3
- 平均リバウンド: 3.2
- 平均アシスト: 4.5
- 平均スティール: 2.3
- 平均ブロック: 0.0
- フィールドゴール成功率: 53.7%
- 3P成功率: 60.0%
- フリースロー成功率: 77.8%
原文:T.J. McConnell 'Great White Hope' nickname, explained: Tyrese Haliburton reveals Pacers' moniker for bench star
抄訳:佐藤瑞紀(スポーティングニュース日本版)