なぜサンズはケビン・デュラントをトレードしなかったのか?

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ケビン・デュラントはフェニックス・サンズに残った。

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2月6日(日本時間7日)はNBAのトレードデッドライン(トレード期限)だった。ジミー・バトラーのマイアミ・ヒートからゴールデンステイト・ウォリアーズへのトレードなど、様々な取引が成立している。

NBAで優勝2回のデュラントは、直近でトレードがうわさされていたビッグネームのひとりだ。今季のサンズはウェスタン・カンファレンスで10位と苦しんでおり、36歳のデュラントを含む主軸の解体に動く可能性があった。

デュラントがエリートスコアラーなのは変わらない。平均26.9得点、6.1リバウンド、4.2アシスト、フィールドゴール成功率52.4%を記録している。優勝を競うチームに役立つことは確かだろう。

なぜ、デュラントの移籍は実現しなかったのか。『スポーティングニュース』がまとめる。

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なぜサンズはケビン・デュラントをトレードしなかったのか?

つい先日まで、デュラントはトレードが近いと見られていた。だが、実現はしなかった。ジョン・ガンバドロ記者はトレードデッドラインの1時間前、ユスフ・ヌルキッチのシャーロット・ホーネッツへのトレードが、この日のサンズの唯一の取引と報じている。

同記者は、見返りに「もっと若い選手たちとアセットの組み合わせ」がない限り、サンズがデュラントを放出することはないとも伝えた。夏に球団は契約を再検討するという。

『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者は、「オフシーズンまでに好転させられなければ、(サンズは)完全な評価を下すだろう」と報じた。

シャラニア記者は6日(同7日)、「複数のチーム」が、デュラント獲得で「本当にアグレッシブな連絡をサンズにしている」と報じていた。元ウォリアーズ幹部のボブ・マイヤーズは、ESPNに対し、メンフィス・グリズリーズがそのひとつと明かしている。

サンズが移籍を試みなかったわけでもない。シャラニア記者は5日(同6日)、ウォリアーズがトレードデッドラインを前に「あらゆるオールスター選手に関して合法に連絡している」と報じていた。そのひとつが、ウォリアーズで3シーズンを過ごし、NBA優勝2回を達成したデュラントを呼び戻すというものだった。

だが、NBAインサイダーのマーク・スタイン記者は、デュラントが「ウォリアーズに復帰した場合に深刻な懸念を抱いている」と報じた。デュラントがステフィン・カリーやドレイモンド・グリーン、スティーブ・カー・ヘッドコーチとの再会に関心を寄せていないという複数の報道もあった。

実際、『ESPN』のブライアン・ウィンドホースト記者は、デュラントをウォリアーズに戻し、バトラーをサンズ、アンドリュー・ウィギンズをマイアミ・ヒートに移籍させる3チーム間トレードを、デュラントが拒んだと報じている。

ウォリアーズはデュラントからの方向転換を選び、バトラーの獲得に向かった。ウィギンズらを引き換えにバトラーを手に入れるトレードは成立。バトラーは来季以降もウォリアーズに残るために2年の延長契約を結んだ。

デュラントは移籍しなかった。だが、サンズはそれで納得しているようだ。NBAインサイダーのクリス・ヘインズ記者は5日(同6日)、サンズがずっと「ロスターの主軸をとどめたままシーズン後半戦に臨む用意をしていた」と報じていた。そこにはデュラントだけでなく、同じようにトレードのうわさがあったブラッドリー・ビールも含まれている。

原文:Why didn't the Suns trade Kevin Durant? How Jimmy Butler to Warriors deal prevented star from joining Golden State(抄訳)
翻訳:坂東実藍

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