スティーブ・カーがゴールデンステイト・ウォリアーズのヘッドコーチに就任して以降、同チームはほぼ負けていない。2014-15シーズンから指揮を執るカーHCは、1年目に67勝15敗、2年目の昨季はNBA史上最多勝利記録を更新し73勝9敗、そして今季もすでに60勝14敗に導いている。
3月28日(日本時間29日)にヒューストン・ロケッツからあげた今季60勝目は、カーHCにとって指導者として記録した通算200勝目。就任からわずか238試合での達成は、史上最速の快挙だ(これまでの最速は就任から270試合で達成したフィル・ジャクソン)。
カーHC就任後、ウォリアーズはわずか38敗しか喫していない。これは、今季のポートランド・トレイルブレイザーズとマイアミ・ヒートが記録している敗戦数で、両チームともプレイオフ争いを繰り広げているチーム。常識的に考えても、他のチームならここまでの安定感はすぐに潰えてしまうだろう。
また、カーHC就任後のウォリアーズは、1995-98シーズンのシカゴ・ブルズ以降3シーズン連続して年間60勝以上をあげた初のチームでもある(カーHCは当時ブルズで控えガードとしてプレイ)。
カーHCがこれまでに成し遂げられなかったことは、NBAファイナルで3勝1敗というリードを守りきれなかったことくらいだ。
原文:Warriors coach Steve Kerr made pro sports history with 200th win by Jordan Heck/Sporting News