NBAは7月10日(現地9日)、選手時代にNBA優勝3回を達成し、年間最優秀エグゼクティブ賞を受賞したことがあるジェームズ・ジョーンズを、バスケットボール運営部のエグゼクティブバイスプレジデントに任命したと発表した。リーグ運営部代表バイロン・スプリューウェルの下で働く。
The NBA announced today that James Jones, a three-time NBA champion as a player and the 2020-21 NBA Basketball Executive of the Year, has been appointed Executive Vice President, Head of Basketball Operations.
— NBA Communications (@NBAPR) July 9, 2025
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競技規則や解釈の策定、行動や規律、試合運営に関する方針や手順など、ジョーンズは運営部に関するすべてを監督する。ゲームの現状やプレイスタイル、競技規則の問題に関して、選手、コーチ、チームエグゼクティブ、オフィシャルと取り組み、内外の主要なステークホルダーと協力して、最高レベルのプレイと競争を保つための革新的戦略や解決策を強化していく。
ジョーンズは4月にリーグ運営部を離れ、ニューオーリンズ・ペリカンズのバスケットボール運営部エグゼクティブバイスプレジデントに就任したジョー・デュマーズの後任となる。
スプリューウェルは「ジェームズは20年以上にわたり、選手そしてチームエグゼクティブとして大きな成功を収め、周囲を刺激するリーダーかつ模範的なチームメイトとして、NBAで広く尊敬されています」と話した。
「人間関係の構築に卓越しており、バスケットボールに造詣が深く、NBAの現在および将来の方向性を定めていこうという我々を導くのにとても適した人物です」
一方、ジョーンズは「運営部代表を率いる責任を託されたことは光栄で、うれしく思います」と述べている。
「バスケットボールへの自分の情熱を新たな役割に注ぎ、多くの才能あるプロフェッショナルと協力して、引き続きNBAの成功と成長を進めていくエキサイティングな機会となります」
ジョーンズは過去8シーズンにわたり、フェニックス・サンズのバスケットボール運営部に従事してきた。2017年に運営部バイスプレジデントに就任し、2019年にはゼネラルマネージャーに任命。2022年に運営部代表兼GMに昇格し、2025年5月からシニアアドバイザーを務めてきた。
サンズでは4シーズン連続のプレイオフ進出に貢献。その1年目となった2020-2021シーズン、サンズは51勝21敗で11年ぶりのプレイオフ進出を果たし、1993年以来となるNBAファイナル進出を達成。ジョーンズは年間最優秀エグゼクティブ賞を受賞した。翌シーズンのサンズは、球団記録となる64勝をあげ、ウェスタン・カンファレンス・セミファイナルまで勝ち進んだ。
現役時代のジョーンズは、NBAで14年にわたってプレイ。インディアナ・ペイサーズ、サンズ、ポートランド・トレイルブレイザーズ、マイアミ・ヒート、クリーブランド・キャバリアーズに在籍し、レギュラーシーズンの709試合、プレイオフの148試合に出場した。
ジョーンズはヒートで2011-2012シーズン、2012-2013シーズンとNBA連覇を達成。キャバリアーズでも2015-2016シーズンに優勝を経験した。最後の7シーズンは連続でNBAファイナルに進出。所属チームが負け越したことはなかった。
NBAドラフト2003でペイサーズに全体49位で指名されたジョーンズは、通算で3ポイントショット成功率40.1%を記録。2007-2008シーズン(44.4)にリーグ3位、2010-2011シーズン(42.96)に同7位の3P成功率をマークした。2011年にロサンゼルスで開催されたNBAオールスターの3ポイントコンテストで優勝している。
現役時代にジョーンズは2008年から17年にかけ、選手協会の書記兼会計を務めた。マイアミでプレイした4シーズンでマイアミ大学の経営学の学士も取得。2014年に同大のスポーツ殿堂入りを果たしている。
原文:NBA names James Jones executive vice president, head of basketball operations(抄訳)
翻訳:坂東実藍