ビクター・ウェンバンヤマがサンアントニオ・スパーズですぐ守備の原動力となっても驚きではない。
ルーキーが影響力のあるディフェンダーとなることはまれだ。だが、ウェンバンヤマは守備面で特別なタレントであることをすでに証明してきた。7フィート4インチ(約224センチ)の身長と8フィート(約244センチ)のウィングスパンで存在感を発揮し、昨季は10代ながらフランスリーグで最優秀ディフェンダーに選ばれている。
もちろん、NBAはフランスリーグとは別物だ。しかし、ウェンバンヤマはプレシーズンで平均2.8ブロックを記録した。単独の試合で5ブロックをマークしたこともある。
ウェンバンヤマは10月25日(日本時間26日)のダラス・マーベリックス戦でNBAデビューを飾る予定だ。デビュー戦での最多ブロック記録を更新することはできるだろうか。
NBAデビュー戦で最多ブロックを記録した選手は?
NBAデビュー戦で最も多くのブロックを記録したのは、ショーン・ブラッドリーだ。
1993年11月5日(同6日)、ブラッドリーはワシントン・ブレッツ戦で8ブロックという衝撃的な数字を残し、フィラデルフィア・76ersの勝利に貢献した。得点(6)やリバウンド(5)よりも、ブロックのほうが多かった。
NBAデビュー戦で5ブロック超を達成したのは、ほかにグレッグ・スティームスマとロイ・ヒンソンのみ。4ブロックをマークした選手は多く、ドワイト・ハワード、マジック・ジョンソン、マイケル・ジョーダン、ポール・ピアースといった選手たちが名を連ねている。
『Stathead』によるNBAデビュー戦の最多ブロック記録は以下のとおりだ。
| 順位 | 選手 | ブロック | 年 |
| 1. | ショーン・ブラッドリー | 8 | 1993 |
| 2. | グレッグ・スティームスマ | 6 | 2011 |
| 3. | Roy Hinson | 5 | 1983 |
| 4. | ロイ・ヒンソン | 4 | 1974 |
| ビル・ガーネット | 4 | 1982 | |
| ルディ・ゲイ | 4 | 2006 | |
| ドワイト・ハワード | 4 | 2004 | |
| マジック・ジョンソン | 4 | 1979 | |
| マイケル・ジョーダン | 4 | 1984 | |
| ルーク・コーネット | 4 | 2018 | |
| Alan Ogg | 4 | 1991 | |
| Norvel Pelle | 4 | 2019 | |
| ポール・ピアース | 4 | 1999 | |
| ラルフ・サンプソン | 4 | 1983 | |
| グレッグ・スミス | 4 | 2012 | |
| ビル・ワトソン | 4 | 1974 | |
| Sean Williams | 4 | 2007 |
ブラッドリーはルーキーシーズンに平均3.0ブロックを記録した。1年目のシーズンでは歴代6位の数字だ。最多はマヌート・ボルの平均5.0ブロックである。
また、2000年以降で最も多くの平均ブロックを記録した新人はジョエル・エンビード(2.5)だ。
原文:Who has the most blocks in an NBA debut? How Victor Wembanyama could challenge record in Spurs vs Mavericks(抄訳)