ルカ・ドンチッチはレイカーズでうまくいくのか? レブロン・ジェームズとフィットする?

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2月2日(日本時間3日)を迎えるまで、ルカ・ドンチッチとレブロン・ジェームズが同じチームでプレイすることは、テレビゲームやファンタジーの世界の話だった。これからは、それが現実となる。

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アンソニー・デイビスと引き換えにドンチッチが加わることが、タレントのアップグレードなのは明白だ。どちらも卓越した選手ではあるが、ドンチッチは別の階級にある。だが、今季はデイビスを重視するためにつくられたチームで、ボールを支配するポイントガードはフィットするのだろうか?

ここでは、レイカーズでドンチッチとジェームズがフィットするかをまとめる。

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ルカ・ドンチッチはレイカーズでフィットするのか?

レブロン・ジェームズはルカ・ドンチッチの「二番手」に

ジェームズはこれまでもボールを支配するスーパースターたちと一緒にプレイしてきた。カイリー・アービングと優勝を経験しており、ドウェイン・ウェイドとも2回勝っている。

ただ、今回は状況が異なる。ジェームズはオールスター選手であり、今季は良いシーズンとしてきた。だが、もはやMVP候補ではない。ドンチッチのほうが明らかに良い選手だ。以前アービングとウェイドがしたように、今回はジェームズが二番手となるだろう。

選手のメンタリティーを推測することは不可能だ。ただ、ジェームズにとってそれはあまり問題にならないだろう。いずれにしてもレイカーズはすでにデイビスを通じて攻撃することが多かった。そしてジェームズがスーパースターたちとうまくフィットするために適応でき、同時に最も重要な局面ではまだ活躍できることは、オリンピックで示されている。

ドンチッチがボールを持っている時も、ジェームズは効果的になるはずだ。“キング”は素晴らしい3ポイントシューターになっており、3ポイントショット成功率は昨季41.0%と自己最高を記録。今季も37.9%だ。そしてバスケットへのカッティングは相手に致命的。彼のマークを外すことは選択肢にできない。

対戦相手にとって、ジェームズとドンチッチを守らなければならないのは悪夢だろう。レイカーズはリーグで最も強力かつ大きなボールハンドラーのふたりを手にしたのだ。どちらかだけでも、守れるほどのサイズを持ったエリート級のペリメーターディフェンダーを擁するチームはほとんどない。ましてや、それがふたりとなればなおさらだ。

ジェームズとステフィン・カリーのように、完全に自然にフィットするわけではない。だが、ジェームズとドンチッチは非常にスキルがある素晴らしい選手たちだ。きっとうまくいくだろう。

守備の懸念

このトレードまで、レイカーズの攻撃はリーグ13位とまずまずだった。より問題だったのは21位の守備だ。そして彼らはデイビスという、守備でチーム最高の選手をトレードで放出した。

デイビスほど優れた選手でも、ペリメーターの守備が強力ではないこのチームを支えることはできなかった。この点はレイカーズの弱点のまま変わらないだろう。

ドンチッチは良い時なら適切に自分のポジションで守ることができる。NBAファイナル2024の第4戦で見たとおりだ。

ただ、あれだけの奮闘が通常運転ではなく、異例なのは間違いない。ドンチッチはしばしば、特に速攻の場面で守備から離れる。レイカーズがすでにトランジションディフェンスでリーグワーストの部類にあることを考えれば、これは懸念要素だ。

レイカーズはドンチッチにもっと守備をさせられるのか。それが可能になるかもしれないような駒はそろっている。

レイカーズはルカ・ドンチッチのベストを引き出せるか

マーベリックスでのプレイぶりに基づいてドンチッチを評価するのは、あまり役立たないかもしれない。トレードされた今、きっと彼は闘志を燃やすことだろう。

ニコ・ハリソンGMがドンチッチを信じなかったことは明らかだ。放出されたことで、ドンチッチは5年3億4500万ドル(約545億1000万円/1ドル=158円換算)のスーパーマックス契約を結ぶことができなくなる。最大で4年2億2900万ドル(約361億8200万円)となり、差額はじつに1億1600万ドル(約183億2800万円)にものぼる。

稼ぎがドンチッチのモチベーションにならないなら、刺激となるのはジェームズの存在だ。キャリアの最後にあったダーク・ノビツキーとルーキーシーズンで一緒だったが、以降のドンチッチは自分よりも重要な選手がいる立場になかった。ジェームズがハイレベルなプレイをしていることは変わらず、彼は肉体管理に毎年150万ドル(約2億3700万円)超を費やしているともうわさされる。『ESPN』のティム・マクマホン記者によると、ドンチッチのコンディショニングレベルは問題だったという。ジェームズがそれを続けさせることはないだろう。

また、レイカーズの指揮をとるのは、ドンチッチのかつてのチームメイトだったJJ・レディックだ。ふたりは良好な関係にある。ドンチッチは昨年、非常に珍しくポッドキャストに出演したが、それがレディックの『Old Man and the Three』だった。

レディックはすでに攻撃面で素晴らしい戦術家であることを証明してきた。彼がうまくピースを組み合わせるだろう。

レイカーズにはまだセンターが必要

ドンチッチとジェームズのフィットは大丈夫だろう。ふたりとも解決策を見つけられるほど賢い。

それよりもレイカーズにとって懸念となるのは、デイビスの代役となる優れた選手がいないことだ。トレード前からセンターのアップグレードを目指していた。そしてトレードにより、今では極めて手薄となっている。守備のビッグマンをトレードで狙わなければならない。

奇跡的にも、レイカーズはまだ2031年のドラフト1巡目指名権を使うことができる。オンボール時の創造力の重要性が下がるオースティン・リーブスのような、価値の高い選手を移籍させることもあるかもしれない。クリント・カペラ、ニコラ・ブーチェビッチ、ヨナス・バランチュナス、ウォーカー・ケスラー、ロバート・ウィリアムズ三世など、獲得可能な選手はたくさんいる。

センターの層が薄いことも、長期の問題にはならないだろう。ドンチッチのフィット感も同様だ。少し時間はかかるかもしれない。だが、プレイオフが始まるころまでには、レイカーズは危険なチームになっているだろう。

原文:Inside Luka Doncic's Lakers fit with LeBron James: It's not perfect, but plenty of reasons why it will work(抄訳)
翻訳:坂東実藍

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