レブロンがMVP投票で得票なし 20年のNBAキャリアで初

コントリビューター
Edward Sutelan
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38歳となったシーズンでも、レブロン・ジェームズはいまだにバスケットボール界で最も恐れられている選手のひとりだ。

ほぼフルシーズンで稼働していたクリーブランド・キャバリアーズやマイアミ・ヒート時代ほどの仕事量ではなくなった。だが、コートに立てば止めることができない。2022-2023シーズンのジェームズは、1試合平均28.9得点、8.3リバウンド、6.8アシストを記録した。得点とリバウンドはキャリア平均(27.2得点、7.5リバウンド)を上回る。アシストもキャリア平均(7.3)をわずかに下回るのみだ。

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だが、5月2日(日本時間3日)に今季のMVPが発表された時、ジェームズは不慣れな立場に置かれた。MVP争いで得票なしだったのだ。5位票までも1票も得ることがなかった。

MVP投票でジェームズが完全に候補とならなかったのが、どれほどまれなのかを見てみよう。

レブロン・ジェームズのMVP投票の歴史

今季がリーグで20年目のシーズンというジェームズだが、MVP投票でまったく得票がなかったのは初めてのことだ。これまでのシーズンはいずれも最低1票を獲得していた。

Basketball Reference』による過去のMVP投票におけるジェームズの得票は以下のとおりだ。

シーズン得票率順位
2003-040.9%9
2004-057.3%6
2005-0655.0%2
2006-0714.2%5
2007-0834.8%4
2008-0996.9%1
2009-1098.0%1
2010-1143.1%3
2011-1288.8%1
2012-1399.8%1
2013-1471.3%2
2014-1542.5%3
2015-1648.2%3
2016-1733.0%4
2017-1873.1%2
2018-190.1%11
2019-2074.6%2
2020-210.1%13
2021-220.1%10

過去4シーズンのうち3シーズンも、ジェームズは最低でも5位票を1票獲得し、連続投票を19シーズンとしていた。

キャリア平均の観点で言えば、今季もジェームズは見事なシーズンだったかもしれない。だが、2022-23シーズンのジェームズは、新型コロナウイルスの影響で短縮されたシーズンを除くと最少となる55試合の出場にとどまった。2018-2019シーズンと並ぶ数字だが、当時は5位票を獲得している。

MVP投票における連続得票記録は終わったかもしれない。ただ、NBAの歴史に残っていることは変わらない。19シーズン連続の得票は、カリーム・アブドゥル・ジャバーの17シーズンを上回る最長記録だ。アブドゥル・ジャバーもジェームズ同様、デビューシーズンから連続での得票を記録していた。

なお、マイケル・ジョーダンのMVP投票連続得票記録は、1986-1987シーズンから1992-1993シーズンまでの7シーズン連続だ。

MVP投票での連続得票記録

現在のリーグでMVP投票においてデビューシーズンから連続で得票を続けている選手はいない。だが、複数シーズンに渡って連続得票中という選手たちはいる。

ジェームズの記録に最も近いのは、NBAでの4年目から7シーズン連続で得票中のヤニス・アデトクンボだ。同じく4年目から5シーズン連続で得票しているニコラ・ヨキッチが続く。

ルカ・ドンチッチはリーグで2年目に初めて得票してから、4シーズン連続で得票中だ。

原文:LeBron James MVP vote history: Lakers star misses out on votes for first time in 20-year NBA career(抄訳)

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