[杉浦大介コラム第59回]2016-17シーズン 6大注目ポイント:(5)躍進チームはジャズ? それともウルブズ?

コントリビューター
杉浦大介 Daisuke Sugiura
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優勝争い参入までは難しくとも、例年、大きく成長してファンを楽しませてくれるライジングチームが一つや二つは現れるもの。今季、そうなりそうな勢いを感じさせるのはどのチームだろうか?

ユタ・ジャズの評判はすこぶる良い。ゴードン・ヘイワード、デリック・フェイバーズ、ルディ・ゴベアという軸のしっかりしたチームに、今オフにジョージ・ヒル、ジョー・ジョンソン、ボリス・ディーアウといったベテランが加入。さらにダンテ・エクサム、トレイ・ライルズ、アレック・バークスら、伸び盛りの若手も擁している。

過去5年間で勝率5割以上を記録したのは1度のみと低迷してきた古豪に、今季はプレイオフ出場の絶好機が到来しそうだ。ウェスト全体がやや停滞気味なこともあり、ジャズがカンファレンス4位に入ってくると予想する関係者も少なからず存在する。

また、新たにトム・シボドーがHC兼球団社長に就任したミネソタ・ティンバーウルブズも楽しみなチームだ。中心となるのは2014年のドラフト全体1位指名であるアンドリュー・ウィギンズ、2015年の“いの一番”指名選手であるカール・アンソニー・タウンズの2人だ。この両スター候補の周囲を、ザック・ラビーン、リッキー・ルビオ、シャバズ・モハメッド、今年度ドラフト全体5位のクリス・ダンといったタレントが取り囲む。

プレイオフ争いできるかはまだ微妙でも、今のウルブズにはフレッシュでエキサイティングな魅力がある。そして、現場復帰するシボドーが金の卵たちをどう磨き上げていくかも興味深い。

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文:杉浦大介  Twitter: @daisukesugiura

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