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ブロニー・ジェームズがGリーグで苦戦 NBAでの将来への懸念か

コントリビューター
Stephen Noh
コントリビューター
坂東実藍 Miran Bando
ブロニー・ジェームズがGリーグで苦戦 NBAでの将来への懸念か image

ブロニー・ジェームズは南カリフォルニア大学での1年目を素晴らしいシーズンにはできなかった。その苦戦はサマーリーグやプレシーズンマッチでも続いた。

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ならば、Gリーグでも苦戦が続いているのは驚きではないだろう。

おそらくブロニーがすぐにロサンゼルス・レイカーズに貢献することはできない。それは分かっていたことだ。まだ大きく成長する必要があり、だからこそGリーグでプレイしている。しかし、苦戦が続いていることは危険信号だろう。競う相手を上回っているはずだからだ。

ここでは、Gリーグでジェームズがスロースタートを切っていることが懸念である理由をまとめる。

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なぜブロニー・ジェームズのGリーグ苦戦はNBAでの将来に向けて懸念なのか

Gリーグにおけるジェームズのスタッツが物語っている。ここまで出場はわずか2試合。ホームゲームのみの起用は予定されたものと報じられているが、その2試合での出来は控えめに言って荒れている。

ブロニー・ジェームズのGリーグ平均スタッツ
得点5.0
リバウンド2.5
アシスト3.0
ターンオーバー3.0
スティール1.0
ブロック1.0
フィールドゴール成功率21.1%
3ポイントショット成功率0%

サマーリーグやプレシーズンマッチで苦戦する新人は多い。だが、Gリーグにおいて平均出場28.5分間でこれらの数字は、まったく別の類の苦戦ぶりだ。クリンシー・オリバリとマクスウェル・ルイスもサウスベイ・レイカーズでプレイしているが、平均28.3得点、24.5得点をあげている。

ジェームズの苦戦ぶりはNBAの有望株としては異例の数字だ。今季のGリーグでプレイした2ウェイ選手の60人のうち、ブロニーよりも平均得点が少ないのは、ラプターズ905のユーリッシュ・ショムシェしかいない。18歳の彼は守備のスペシャリストで、平均出場12分未満の0.5得点だ。

NBAドラフト2024の2巡目で指名され、Gリーグでプレイしている9選手の中でも、ジェームズより平均得点が少ないのはショムシェのみ。全体55位で指名されたジェームズは、この中でフィールドゴール成功率が圧倒的に低く、リバウンドが最も少なくて、ターンオーバーは2番目に多い。

つまり、ジェームズは同じドラフト組を大きく下回る苦戦ぶりなのだ。得点機会がないわけではない。ショットは1試合平均9.5本だ。問題は、それらを決められていないことにある。

Gリーグの選手らしいプレイを見せた時もあった。

だが、それらは少ない。ペイント内からのショットは、11本試投で成功3本にとどまっている。ドライブを試みても、リム付近で視界を良くできるほど引きはがすことはできず、タッチも良くない。

ジャンプショットはさらに悪く、3ポイントショットは最初の6本をすべて失敗した。12本中1本成功だったプレシーズンマッチからの傾向が続いている。

プレイメークの力をうかがえたところはある。最初の試合でうまいフックパスを出し、ロブダンクにつなげた。しかし、時折見せるうまいパスよりも、ターンオーバーとミスが上回っている。

ブロニー・ジェームズはまだ守備で有望

有望株としてジェームズがやっていけるとしたら、守備のスペシャリストとしてだろう。

サマーリーグとプレシーズンマッチでは、守備面で違いをつくった。それはGリーグでも同じだ。何度か印象的なブロックや、良いヘルプディフェンスを見せている。

父親と同じく、ジェームズは先んじることがうまい。ボールがどこに行くかを理解するコツを得ている。

ジェームズはすでにNBAでも有能なディフェンダーなのだ。しかし、ショット、ドライブ、パスができない6フィート2インチ(約188センチ)のガードが、どれだけインパクトを残せるだろうか。攻撃で秀でておらず、守備もそれらの欠点を補うほどではない。

Gリーグでのパフォーマンスが示すのは、ジェームズが真のNBA選手からはまだまだほど遠いということだ。同じ年代やドラフト2巡目指名組の中でも、同等ではないことが目立っている。大きな成長が必要なのだ。サウスベイ・レイカーズのロードゲームから外れていることは、それをさらに難しくさせている。

ジェームズがGリーグで苦戦していることは、NBAで役に立つロールプレイヤーになるのに数年が必要というシグナルだ。

原文:Bronny James struggling in G League is a worrying sign for his NBA future with Lakers(抄訳)
翻訳:坂東実藍