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「野球は白人のスポーツ」と語る奔放なジャズ・チザムJr.を受け入れるヤンキースとアーロン・ブーン監督の絶妙な関係

コントリビューター
石山修二 Shuji Ishiyama
コントリビューター
Aaliyan Mohammed
「野球は白人のスポーツ」と語る奔放なジャズ・チザムJr.を受け入れるヤンキースとアーロン・ブーン監督の絶妙な関係 image

ニューヨーク・ヤンキースは、昨シーズンからチームに多くの変更を加え、新たなシーズンをスタートさせようとしている。その中でも大きな期待を受ける選手が過去のチームでの経験を振り返った。

昨シーズン、ヤンキースはマイアミ・マーリンズからジャズ・チザムJr.を獲得した。2020年からマーリンズでプレーしていたチザムは、ルーキー時代の逸話について語った。

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ルーキーだったチザムは野球以外の趣味を反映した特注のスパイクを20足購入したばかりだったとスポーツニュースサイト『The Athletic』のクリス・カーシュナー記者は書いている。

「マーリンズの内野手だったミゲル・ロハス(現ロサンゼルス・ドジャース)は芸術性を見出さなかった。彼の目に映ったのは自分の立場をわきまえないド派手な新人選手だった。そこで、彼はその特注スパイクをハサミで切り刻んだり、牛乳を注いで台無しにした」

その出来事の後も、チザムがロハスと対峙することはなかったが、ドン・マッティングリー監督はチーム内の和を保つためにチームミーティングを開いたとキルシュナー氏は書いている。

「こんなこと言いたくないが、野球は白人のスポーツだ」と、チザムはキルシュナー氏に語った。

「黒人が何かをすると、白人は何でも批判してくるような気がする。黒人は率直だ。心に思っていることを口にする」

「野球の不文律は白人のものだ」とチザムは指摘した。

「そして自分は常に野球の不文律を破ってきた」

この調子の奔放な言動で知られるチザムだが、これまでヤンキースで問題を起こしたことはない。ヤンキースが長年にわたって築いてきた伝統と厳格なルールを考慮すると驚くべきことであるが、むしろチームは彼の個人的なスタイルと熱意を歓迎している。

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そして、そんなチゾムがニューヨークで快適に過ごせるよう、監督のアーロン・ブーンが大きな役割を果たしている。

「チザムは話しやすい選手、時折『彼を軌道に乗せる』必要はあるが彼を抑えつけるつもりはないとブーンは述べた」とクリシュナー氏は書いた。

「ブーンは『ただ彼と関係を築きたいだけ』と述べ、そのような絆が築ければ『彼に何か強く言う』ときにも楽になるだろうと期待している」

原文:Yankees star infielder has strong comments on race: 'Baseball is a White sport'
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)