さらなる投手力強化へ、ヤンキースも佐々木朗希獲得に向けて動き出す

Kristie Ackert

石山修二 Shuji Ishiyama

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Jiji Press

ニューヨーク・ヤンキースにとって当面の課題はフアン・ソト獲得競争に勝ち、その残留を消えることにある。

だが、ハル・スタインブレナー共同オーナーは今週、ニューヨーク・デイリーニュース紙のゲイリー・フィリップス記者に、いずれは投手陣についても考えていく必要があると語った。

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このオフ、投手力の補強について考える際、ヤンキース、そしてメジャーリーグの全てのチームの頭に思い浮かぶのは、このオフMLB挑戦を表明した佐々木朗希だろう。

今週、佐々木の米国代理人であるジョエル・ウルフ氏は、『ジ・アスレチック』紙のエヴァン・ドレリッチ記者の取材の中で、佐々木とドジャースが密約を結んでいるという噂を否定した。

「私のことをよく知っていて、多くのビジネスを行っているはずの幹部たちが、私が悪辣な契約を行っているかのようにほのめかして侮辱している。これはスポーツマンシップに欠ける行為に過ぎない」とウルフ氏は語った。

メジャーリーグベースボールのロブ・マンフレッド コミッショナーは、佐々木は2025年の国際契約期間に入ってから契約するだろうと予想していると語った。つまり、日本の球団が予想通りに佐々木をポスティングしても、1月15日以前に契約することはないということだ。

23歳の佐々木は、MLBの国際ボーナスの規定により、マイナーリーグ契約を結んだ上で、国際契約用にプールされた資金から契約金を受け取ることになる。現時点では、ドジャースが国際契約のプールに最も多くの資金(250万2500ドル、1ドル154円換算で約3億8538万円)を保有しており、ヤンキースのプール額は148万7200ドル(約2億2902万円)をとなっている。

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スタインブレナー氏は、佐々木についてはハイライト映像しか見ていないが、「素晴らしい投手」だと考えていると記者たち語った。

「ポスティングされる可能性のある日本人選手の獲得について、まだ本格的な話し合いはしていない」とスタインブレナー氏は語った。

「しかし、他のチーム同様、我々も検討することになるだろう」

佐々木の速球は98~100マイル(157〜160キロ)を数え、最高速は102マイル(164キロ)を記録したこともあると伝えられている。また、破壊力のあるスプリッターと平均以上のスライダーも武器としている。ある海外スカウト部長は、佐々木の将来性はナンバーワンだと考えている。

「彼は噂通りの実力の持ち主だ」とあるスカウト担当者はMLB.comに匿名で語った。

「彼は無駄がなく、運動能力に優れた理想的な体格をしている。腕の使い方も球離れもいいし、 3球種以上の力のある球をコントロールよく投げ分けることができる。 将来性はナンバーワンだ」

ちなみにヤンキースは、2025年シーズンの先発投手候補では、ゲリット・コール、クラーク・シュミット、ルイス・ギル、ネスター・コルテス、カルロス・ロドン、マーカス・ストローマンといった選手たちを契約下に保有している。

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原文:Yankees will be in the mix to sign Japanese ace with 102 MPH fastball
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)

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Kristie Ackert

Kristie Ackert grew up in Central New York, learning to love college basketball and football with Syracuse. A Syracuse graduate, she spent the majority of her adult life covering New York City sports, including time on both the Mets and Yankees beat for the New York Daily News. 

石山修二 Shuji Ishiyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。生まれも育ちも東京。幼い頃、王貞治に魅せられたのがスポーツに興味を持ったきっかけ。大学在学時に交換留学でアメリカ生活を経験し、すっかりフットボールファンに。大学卒業後、アメリカンフットボール専門誌で企画立案・取材・執筆・撮影・編集・広告営業まで多方面に携わり、最終的には副編集長を務めた。98年長野五輪でボランティア参加。以降は、PR会社勤務・フリーランスとして外資系企業を中心に企業や団体のPR活動をサポートする一方で、現職を含めたライティングも継続中。学生時代の運動経験は弓道。現在は趣味のランニングで1シーズンに数度フルマラソンに出場し、サブ4達成。