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タイガースのタリク・スクーバルがABSチャレンジシステムについてコメント

コントリビューター
石山修二 Shuji Ishiyama
コントリビューター
Matt Sullivan
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メジャーリーグベースボール(MLB)は、将来的にABS(Automated Balls and Strikes、ロボット審判)チャレンジシステムをメジャーリーグに導入する方針を固めつつある。このシステムはマイナーリーグで既に採用されており、先日行われたオールスターゲームでも使用された。

デトロイト・タイガースのタリク・スクーバルはオールスターゲームでボールの判定がストライクに覆されたことで三振を奪い、ABSチャレンジシステムの利点を実感した。

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だがその利点を感じながらも、スクーバルは米全国紙『USA Today』の記者ボブ・ナイチンゲールの取材で、MLBでのABSチャレンジシステムの導入について自身の率直な意見を述べた。

「ルールが導入されるのなら、自分がどう感じるかは関係ない」とスクーバルは語った。「対応する必要があると言うこと。ピッチクロックやシフト禁止と同じだ。選手の気持ちは関係ない。選手には自分たちのゲームについての発言権があまりない。彼らは望むことを何でも押し通す。これは彼らが望んでいることらしいので、慣れるしかないだろう」

スクバルのコメントは示唆に富んでいる。彼はABSチャレンジシステムの導入に不満を感じているかもしれないが、それがMLBに導入されるかどうかについて自分たちには発言権がないことを理解している。

また、自分たちがプレイするゲームをコントロールできないことを指摘している。MLBが新しいルールを導入する際、選手たちの意見やフィードバックはそれほど反映されない。

最近の成功したルール変更を考えると、ABSがMLBに導入されない可能性はほぼないだろう。ピッチクロックはゲームにとって素晴らしい変化をもたらし、シフト禁止や他のルール変更もそれほど否定的に受け止められていない。

ゲームにはまだ改善や変更が必要な部分があるが、ABSチャレンジシステムは審判の裁量権の一部を削減することを目指している。

審判の人為的な要素は、選手、監督、ファンを同様に苛立たせてきた。ABSは大きな変化をもたらし、その人為的な要素を排除していくことになる。

マイナーリーグで既に導入されているABSチャレンジシステムは、これまで順調に機能している。野球界全体で見れば、ファンは受け入れる準備が整っているが、選手たちはまだかもしれない。表面上は小さな変化のように見えるが、実際には大きな変革だ。

四球が三振に変わる可能性もあれば、逆のケースも考えられる。審判が完璧であれば起こり得る多くの変化をABSは実現しようとしている。

スクーバルはその準備ができているが、ゲームに導入される新しいルールを自分たちがコントロールできないことに不満を感じている。ABSもまた、選手たちがコントロールできないことのひとつだ。スクーバルはしぶしぶながら、間もなく導入されるだろうABSに備えている。

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原文:Tigers' Tarik Skubal gives blunt statement on ABS challenge system
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)


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