MLBのウィンター・ミーティングが近づくにつれ、ファン・ソト獲得競争も熱を帯びてきた。有力候補の一つとされるボスト・レッドソックスが提示した大型契約の内容が明らかになったと報じられている。
MLBをカバーするアナリスト、マイク・ロドリゲス氏が投稿したボストンの情報筋の取材を基にしたというポストによると、提示された契約は12年契約で、1年あたりの年俸は約5000万ドル（1ドル150円換算で約75億円、以下同）にのぼるという。
「先ほど電話を終えたところだが、ボストンの情報筋によると、（ソトは）ラファエル・デバース（ボストン・レッドソックス）と1時間以上、チームについて話し合ったそうだ。12年契約で、1シーズンあたり約5000万ドルのオファーがあり、フアン・ソトはレッドソックス移籍の可能性に興味を示している。現在、レッドソックスはこの外野手獲得の有力候補である」
ソックスがソトを獲得できれば、チームの評価にとって大きなプラスになるだろう。レッドソックスは、十分な額を提示できなかったためにフランチャイズを象徴する選手だったムーキー・ベッツを失ったように、そして今オフもブレイク・スネルへの契約提示でドジャースに劣っていたと言われているように、高額契約にネガティブな固定観点を持っているのではと批判する向きがある。もしソトを獲得できれば、それが間違っていることを証明し、他の選手がボストンに来ることを後押しすることができるかもしれない。
そしてソトを獲得できれば、今度はエース級の投手獲得に全資産を集中させられるだろう。レッドソックスは現在、マックス・フリード（アトランタ・ブレーブス）とコービン・バーンズ（ボルティモア・オリオールズ）の獲得に全力を尽くしている。
また、ギャレット・クロシェ（シカゴ・ホワイトソックス）のトレードでの獲得も画策していると伝えられている。ただ、ホワイトソックス側の要求が高いため、この交渉は暗礁に乗り上げている模様だ。
まずは狙い通りにソトを獲得したいところ。そのあとで投手陣もうまく補強できれば、レッドソックスは再びワールドシリーズ出場を争うような栄光の日々を取り戻すことができるだろう。
原文：Red Sox projected contract offer for Juan Soto has been revealed
翻訳・編集：石山修二（スポーティングニュース日本版編集部）