フィリーズのカステヤノスが挙げる「大谷翔平以上の活躍をした昨季のMVP」とは

フィラデルフィア・フィリーズのファンがニック・カステヤノスを愛する理由はいくつもああるが、その一つがその型破りなキャラクターだ。

カステヤノスは野球に関しても型にはまった考えを持ちあわせていない。それは2024年のナ・リーグのMVP選考に関しても例外ではない。

フィリーズはポストシーズンでニューヨーク・メッツに敗れるという残念な結果に終わっている。メッツの成功の要因を判断する上で、カステヤノスほど適した選手はいないだろう。

カステヤノスはメッツの成功に最も貢献した選手として、ある選手を特に高く評価している。

米スポーツメディア『Jomboy Media』のクリス・ローズ氏とポッドキャスト番組と出演した際、カステヤノスは、今シーズンのナ・リーグのMVPに選ぶとしたら、クラッチヒッターとして、またヒット曲「OMG」でファンの人気を集めたユーティリティプレーヤー、ホセ・イグレシアス以外には考えられないと明かした。

What. A. Performance. 🤩

"OMG" by @JoseIglesias_SS pic.twitter.com/bKEPVDV9Zd

— New York Mets (@Mets) June 29, 2024

「MVPをチームの勝利に最も貢献した選手と考えるなら、ホセ・イグレシアスほど貢献度が高い選手は他にいないだろう」とカステヤノスは語った。

「彼がチームに加わって、ラテン的なノリをもたらしたことで、リンドーアの氷が溶け、ビエントスがようやく毎日サードに定着し、そしてこれまで方向性を見失っていたように見えた選手たちが『OMG』サインを出してプレーオフに進出し、あれだけの成功を収めることができたんだ」

イグレシアスはメッツにとって予想外の活躍を見せ、85試合の出場で打率.337、3.1 bWARを記録した。ただ、出場試合が少ないこともあり、受賞者候補に値する選手かどうかを判断するのは難しいところだ。

そしてもちろん、MVPはすでに大谷翔平が受賞している。大谷はドジャース1年目に、MLB史上初のシーズン50本塁打＆50盗塁を達成し、自身3度目となるMVPを受賞した。

ローズ氏のそんな指摘に対して、カステヤノスはキッパリと言い放った。

「自分はセイバーメトリクスの専門家じゃない。野球選手だ」

原文：Phillies' Nick Castellanos has shocking choice for 2024 NL MVP over Shohei Ohtani
翻訳・編集：石山修二（スポーティングニュース日本版編集部）