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フィリーズのドンブロウスキー編成本部長がカイル・シュワーバーの今後について言及

コントリビューター
石山修二 Shuji Ishiyama
コントリビューター
Peter Chawaga
フィリーズのドンブロウスキー編成本部長がカイル・シュワーバーの今後について言及 image

フィラデルフィア・フィリーズは、先発投手陣と強力な打線の組み合わせでここまでナショナル・リーグ最高の成績をあげている。

そのチームでザック・ウィーラー、ブライス・ハーパー、トレイ・ターナーらスター選手が居並ぶ中、今年最高のスタートを切っているのはカイル・シュワーバーだ。

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フィリーズで4年目を迎えるシュワーバーは、これまで打率 .253、出塁率 .396、長打率 .567、18本塁打と、32歳にしてキャリア最高のペースを誇っている。しかし、シュワーバーの好調が続けば続くほどフィリーズは難しい決断を迫られることになる。

シュワーバーは今シーズン終了後にフリーエージェントとなる権利を手にするため、シーズン中に契約延長をまとめることができなければ、フィリーズは残留を実現するために多くのライバル球団と争奪戦を展開することになる。

ポッドキャスト番組『The Show』のインタビューを受けたフィリーズの編成本部長デーブ・ドンブロウスキー氏は、シュワーバーとの新たな契約についてどのように考えているかを語ってみせた。

「彼を長期的にチームの一員として残したいと考えている。その点は疑いの余地はない」とドンブロウスキー氏は語った。

「彼は素晴らしい成績を残しており、多くのチームが彼に興味を示すだろう。しかし、私たちは彼をチームの一員として残したいと考えており、実現することを願っている」

今季のシュワーバーの活躍ぶり、そして彼が加入してからのフィリーズの成績を考えれば、ドンブロウスキー氏が彼を残留させたいと考えていることは驚くに値しない。ただ、気になるのはシュワーバー残留には他チームとの争奪戦になることを認めるような発言をしていることだ。

つまり、フィリーズ首脳陣はシュワーバーがフリーエージェントとなる前に契約延長を結ぶことに尽力しているのではなく、フリーエージェントとなることを想定して動いているように思われる。

以前、スポーツニュースサイト『The Athletic』のケン・ローゼンタール氏は、フィリーズとシュワーバーが契約延長の交渉を開始したものの進展しなかったと報じていた。だとすれば、シーズン中の契約延長の可能性はすでに失われており、チームはシーズン終了後に交渉を再開する計画を立てていると考えられる。

この先シュワーバーの評価がどこまで上昇していくか、シーズンが深まるほどにフィリーズの首脳陣はその活躍を複雑な心境で見守ることになるかもしれない。

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原文:Phillies boss breaks silence on ‘no doubt’ Kyle Schwarber decision
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)


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