サンディエゴ・パドレスの先発投手陣の中で、ダルビッシュ有ほど印象的なキャリアを持つ選手はいない。38歳のダルビッシュは、MLBとNPBの両方で素晴らしいプロキャリアを築き上げてきた。
米全国紙『USA Today』のボブ・ナイチンゲール氏が報じているように、ダルビッシュは次回の登板でプロ野球の歴史に名を残す快挙を達成しようとしている。
「サンディエゴ・パドレスの先発投手、ダルビッシュ有はプロ20年目のシーズンで日本人投手最多勝利記録(編集注:日本人投手の日米通算最多勝利数)にあと1勝に迫っている。ダルビッシュはMLBで110勝、NPBで93勝を挙げ、黒田博樹(ドジャースほか)と並んでいる」とナイチンゲール氏は書いている。
ダルビッシュは2005年に日本ハムファイターズでプロキャリアをスタートさせた。1年目のシーズンは防御率3.53で5勝5敗の成績を残したが、ダルビッシュがNPBで7年間プレーした中で、唯一勝率5割を切ったシーズンとなった。
2005年から2011年までの間、ダルビッシュは167試合に登板して93勝38敗、防御率1.99の成績を残した。また、NPBでのキャリアを通じて1250個の三振を奪い、1シーズン平均約178個の奪三振数を記録した。
2012年、ダルビッシュはMLBでのキャリアをスタートさせた。2015年シーズンは欠場したが、メジャーリーグ移籍後も284試合に登板し、110勝89敗、防御率3.59と目覚ましい活躍を見せている。MLBでの通算奪三振数は2014個にのぼる。
日米通算20年間の素晴らしいプロキャリアを通じて、ダルビッシュは203勝、3264奪三振をマークし、黒田の持つ日本人投手としての通算勝利数に203勝で並んでいる。
ダルビッシュはオールスターブレイク後、現地7月19日(土、日本時間20日)のワシントン・ナショナルズとのアウェイゲームに先発予定となっており、この試合で新記録を達成に挑むこととなる。
肘の故障で出遅れたダルビッシュは7月に復帰後、すでに2度先発しているが0勝1敗、防御率6.48と苦戦し、新記録達成とはならなかった。オールスターブレイク後のナショナルズ戦でついに歴史にその名を刻むことになるか、注目の一戦となる。
原文:Padres' Yu Darvish on cusp of professional baseball history
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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