野球におけるライバル関係は情熱的なもので、緊張感の中で育まれていく。自分のチームの選手がデッドボールを受ければ、フィールド上で乱闘が勃発するのは確実だ。
ニューヨーク・ヤンキースとボストン・レッドソックスのライバル関係は、プロスポーツ史上最も偉大なライバル関係の一つとして長年受け止められてきた。ヒューストン・アストロズとテキサス・レンジャーズのテキサス州内でのライバル関係も近年熱を増している。
だが結局のところ、選手はみな自分たちにとって全てを意味するゲームに挑んでいる人間であることに変わりはない。
地元紙『サンディエゴ・ユニオン・トリビューン』のジェフ・サンダース氏によると、パドレスのフェルナンド・タティスJr.はライバル関係に線を引くつもりはなく、特にメモラビリアに関しては全く気にしていない様子だ。彼はその取材の中でいつかユニフォームを手に入れたいと思っている選手たちの名前を明かした。
「何人か候補はいる。少なくとも挨拶や近況報告をしてくれるような選手たちだ」とタティスJr.は語った。
「特別な関係である必要はない。ただいい奴で、素晴らしい選手であればいいんだ」
そしてタティスは過去のMVP受賞者3人の名前を挙げた。アトランタ・ブレーブスのロナルド・アクーニャJr.、ニューヨーク・ヤンキースで2度の連続MVPに輝くアーロン・ジャッジ、そしてロサンゼルス・ドジャースのフレディ・フリーマンだ。
タティスと2020年ナ・リーグMVPのフリーマンがユニフォームを交換することは、両チームの間で激化するライバル関係を試すことになるだろう。だが、仮に自分が好きでないチームの選手であってもタティスが優れた選手や人間に対して尊敬の念を抱いていることを示していると言える。
そして言うまでもないが、フリーマンは選手やファンから尊敬を集める選手として知られており、殿堂入りを確実視されるキャリアをフィールド外でのトラブルで損なうこともなかった。今回9度目のオールスター選出を果たしたフリーマンが相手であれば、パドレスのファンもチームのスター外野手が特別な瞬間を共有することを理解できるかもしれない。
原文:Padres star Fernando Tatis Jr. hopes for jersey from Dodgers star
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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