ロサンゼルス・ドジャースのファンが今年のクリスマス・プレゼントに欲しいものリストの最上位、それはテオスカー・ヘルナンデスの新契約だろう。
ドジャースはすでに、このオフに期待されることはほぼ実行してきた。ブレイク・スネルという新たなエース候補を獲得し、ブレイク・トライネンを残留させてブルペンを強固なものとした。さらに、ベテランの左打者マイケル・コンフォルトを外野のワイルドカードとして迎え入れた。
しかし、ドジャース・ファンがこのオフ本当に待ち望んでいるのは、ロサンゼルス移籍1年目でオールスター選出、シルバースラッガー賞受賞を果たしたテオスカー・ヘルナンデスの再契約だろう。もしヘルナンデスがチームを去ることになれば、ドジャース・ファンにとってはブルーなクリスマスとなってしまうに違いない。
幸いにも、ドジャースが彼を必要とする以上に、ヘルナンデスはドジャースでプレーしたいと思っている。しかし、アメリカンリーグ東地区の多くのチームがヘルナンデス獲得に名乗りを上げると見られており、ドジャースが彼と再契約できる保証はない。
現地12月18日（水）米スポーツニュースサイト『Bleacher Report』のザック・バックリー記者は 、ボストン・レッドソックスやトロント・ブルージェイズとの熾烈な競合もあるが、ドジャースはヘルナンデスの再契約に成功するだろうと予測している。
「ヘルナンデスがボストンでラファエル・デバースと、トロントでブラディミール・ゲレーロJr.と並ぶスター打者になる姿を想像するのは楽しいが、彼にロサンゼルスを離れるつもりはない」とバックリー氏は言う。
「ドジャースのこれまでの支出を考えれば、この程度の契約額に躊躇して、優勝したチームの重要な戦力を手放すとは考えにくい。予想：ヘルナンデスはドジャースと再契約する」
キャリアハイの33本塁打、99打点、OPS 0.840を記録したヘルナンデスは、昨シーズン、リーグ屈指の右のパワーヒッターだった。右打者の強打者を多く抱えているわけではないドジャースにとって、ウィル・スミスが不振にあえいでいたことを考えると、ヘルナンデスを残留させる必要性は高いはずだ。
『Bleacher Report』のケリー・ミラー記者によれば、ヘルナンデスの新契約は3年総額6600万ドル（1ドル157円換算で約103億6200万円）にのぼると予想されている。これは、ドジャースが昨冬に32歳のヘルナンデスと結んだ契約の3倍の金額であるが、今年の活躍でその価値は充分証明してみせたと言えるだろう。
原文：Dodgers predicted to lock up $66 million All-Star despite looming AL East threats
翻訳・編集：石山修二（スポーティングニュース日本版編集部）