ロサンゼルス・ドジャースには全てのスーパースターを獲得できたわけではない。
確かに、このオフのフリーエージェント最大のスーパースター、フアン・ソトを獲得することはできなかった。それでも、ドジャースの攻撃陣には大谷翔平、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマンがおり、投手陣には山本由伸、タイラー・グラスノー、ブレイク・スネルがいる。そのロスターは決して他のチームに劣ることはない、充実したラインアップと言って間違いない。
それでも、ドジャースはワールドシリーズ優勝だけでは飽き足らないのだろう。ドジャースはこの冬も非常に活発に補強へ動いている。スネルを獲得してローテーションの軸を強化しただけでなく、外野にはマイケル・コンフォルトを獲得し、リリーフのブレイク・トライネンとも2年契約を結んだ。
しかしまだ、ドジャースの補強はまだ終わっていないとしたら？そして、彼らの次の動きが、ドジャース・ファンがずっと待ち続けていたものだとしたら？
昨年オフに1年契約を結んだテオスカー・ヘルナンデスは素晴らしい活躍を見せてドジャースのワールドシリーズ制覇に貢献し、オフに入ると即座に自身初となる優勝を経験したチームへの残留希望を表明してきた。
その後、様々なチームがヘルナンデスに興味を示しているというニュースが流れた。だが、ここへきて米スポーツニュースサイト『FanSided』のマイケル・ブレイクビル記者は、ヘルナンデスがドジャースと長期契約を結ぶだろうと予測している。
「ドジャースは、フリーエージェンシー市場が始まる前の時点ですでにテオスカー・ヘルナンデスを契約締結目前だった。サインこそ交わしていないが、すでに契約は決まったも同然のようだ」と、ブレイククビル氏は語っている。
「ドジャースは可能性に賭けて、フアン・ソト獲得にも動いていたが、決して本命となることはなかった。2024年に打率.272、出塁率.339/長打率.501、33本塁打、99打点という成績を残しているヘルナンデスの残留が決まれば、ロサンゼルスは彼を心から歓迎するだろう」
32歳のヘルナンデスはまさに全盛期を迎えている。OPSが.840、OPS+が137、キャリア最高の33本塁打を記録した昨シーズンは、ヘルナンデスにとってこれまでのキャリアの中で最高のシーズンとなった。
『Bleacher Report』のジョエル・ロイター記者によれば、新契約は5年総額1億ドル（1ドル154円換算で約154億円）と予想されており、前回の契約と比べるとはるかに高額な契約となることは間違いない。
しかし、意志あるところに道は開けるものだ。そしてヘルナンデスには明らかに残留したいという意志がある。あとはドジャース次第、ヘルナンデスがドジャースでプレーしたいと望むのと同様に、ドジャースもヘルナンデスを必要としていることを証明しなければならない。
原文：Dodgers predicted to broker highly-anticipated reunion with $100 million All-Star
翻訳・編集：石山修二（スポーティングニュース日本版編集部）