ドジャースの2025年のチーム総年俸|スネル加入は大谷翔平らスター揃いのチームにどう影響する?

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裕福な球団はますます裕福になっていく。

ロサンゼルス・ドジャースは、2024年のワールドシリーズでヤンキース相手に5試合で勝利、チーム8度目となるワールドシリーズ制覇を達成した。

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だが祝杯の時期はすでに終わり、焦点は来る2025年のシーズンに向けられている。ドジャースのフロント・オフィスは、フリーエージェント市場で最も評価の高い先発発投手の1人ブレイク・スネルを獲得し、連覇に向けての第一歩を踏み出した。

ドジャースは2度のサイ・ヤング賞受賞投手であるスネルと5年総額1億8200万ドル(1ドル151円換算で約274億8200万円、以下同)の契約を結んだと報じられている。すでに強力なローテーションを誇っていたディフェンディングチャンピオンは、スネルの加入により、リーグで最も層の厚い先発投手陣を擁するチームとなった。

スネルとの契約はチームにとって金銭的にどのような意味を持つのか、ここでは、スネルと契約後のドジャースの2025年の年俸総額を検証する。

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ドジャースの2025年チーム総年俸

スポーツ専門の米ケーブル局『ESPN』によると、スネルの契約は5年間で1億8200万ドル(約274億8200万円)にのぼる。この契約は、投手に限れば、MLB史上2番目に高い平均年俸3640万ドル(約55億3280万円)となっている(ジェイコブ・デグロム/テキサス・レンジャーズに次ぐ)。しかし、この金額は2025年のドジャースの年俸総額には影響しない。

ドジャースの他の選手と同様、スネルは支払いを後払いにしており、後日、支払いは後々行われることになっている。これにより、スネルはサラリーキャップ上の金額を軽減でき、ドジャースは他の選手への支出に柔軟に対応できるようになる。スネルは、契約金の支払いを先延ばしにしている選手として、大谷翔平、フレディー・フリーマン、ムーキー・ベッツ、ウィル・スミスに続くことになった。

スネルの年俸がどれだけの計算になるか100%確実な数字は出ていないが、スポーツ選手の契約情報などをまとめる情報サイト『Spotrac』では2025年から始まるシーズンは約1300万ドル(約19億6300万円)と見積もっている。

ドジャースにはまだ、これから調停によって新契約が必要となる選手が何人もいる。特に重要なのは、ギャビン・ラックス、マイケル・コペック、エバン・フィリップス、ブルスダー・グラテロルといった選手たちだ。

加えて、ドジャースが注目しているフリーエージェントはスネルだけではない。日本のプロ野球からポスティングシステムを利用して米大リーグに挑戦する佐々木朗希も、ドジャースが狙っている選手の1人だ。

そうなれば、ドジャースの2025年の総年俸はまだまだ増える可能性がある。

Spotrac』による、ドジャースの最新のチーム総年俸は以下の通りとなっている。 

選手ポジション2025年年俸
タイラー・グラスノー先発投手$32,500,000
ムーキー・ベッツ二塁手$30,000,000
フレディー・フリーマン一塁手$27,000,000
マックス・マンシー一塁手$14,500,000
山本由伸先発投手$14,166,666
クリス・テイラー二塁手$13,000,000
ブレイク・スネル先発投手$13,000,000
ウィル・スミス捕手$11,000,000
トミー・エドマン中堅手$9,500,000
トニー・ゴンソリン先発投手$5,400,000
ミゲル・ロハス遊撃手$5,000,000
ライアン・ブレイジア右翼手$4,500,000
オースティン・バーンズ捕手$3,500,000
ダスティン・メイ先発投手$2,135,000
大谷翔平DH/先発投手$2,000,000

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MLBでのドジャース の2025年総年俸は何位?

スネルとの契約がまとまる前の時点では、ドジャースは来季の年俸総額は1億7400万ドル(約262億7400万円)で4位につけていた。

ここに予想されているスネルの年俸1300万ドル(約19億6300万円)が加わることで、ドジャースは3位に順位を上げている。

Spotrac』による2025年のチーム年俸総額は以下の通りだ。

チーム2025年総年俸
フィラデルフィア・フィリーズ$225,707,617
ニューヨーク・ヤンキース$193,226,666
ロサンゼルス・ドジャース$187,201,666
アトランタ・ブレーブス$182,500,000
ロサンゼルス・エンゼルス$150,458,094
サンディエゴ・パドレス$150,385,453
ヒューストン・アストロズ$146,433,333
シカゴ・カブス$148,825,000
テキサス・レンジャーズ$143,010,000
トロント・ブルージェイズ$125,564,285
ニューヨーク・メッツ$123,250,000
サンフランシスコ・ジャイアンツ$120,249,999
ボストン・レッドソックス$109,944,847
アリゾナ・ダイヤモンドバックス$107,025,000
セントルイス・カーディナルス$105,166,667
ミネソタ・ツインズ$99,476,190
シアトル・マリナーズ$97,283,334
コロラド・ロッキーズ$96,499,285
カンザスシティ・ロイヤルズ$82,727,070
ミルゥオーキー・ブルワーズ$70,800,000
シンシナティ・レッズ$59,033,333
クリーブランド・ガーディアンズ$52,708,428
タンパベイ・レイズ$50,921,212
ピッツバーグ・パイレーツ$42,161,500
デトロイト・タイガース$41,893,333
ボルティモア・オリオールズ$41,200,000
シカゴ・ホワイトソックス$40,350,000
ワシントン・ナショナルズ$32,216,429
マイアミ・マーリンズ$31,550,000
アスレティックス$4,500,000

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ドジャースの後払い契約

ドジャースは高額契約を結ぶことを躊躇しない。MLBのように選手の年俸に上限がない場合、オーナーたちは喜んで多額の資金を投じる。

ロサンゼルス・ドジャースの場合、後払いの契約が関わっているため、複数の有名選手と巨額契約を結ぶことができた。後払い契約とは、契約期間が終了した後で選手に支払われる現金で、プレーしている間の選手の年俸はかなり低く抑えることができる。合計すると、ドジャースは9億6000万ドル(約1449億6000万円)以上の報酬を後払いで負担することになっている。

ドジャースは現在、大谷、フリーマン、ベッツ、スミス、スネルと後払い契約を結んでいる。またテオスカー・ヘルナンデスも、昨年締結した1年契約の残りの金額を2030年から受け取ることになっている。

フリーマンは2028年から2040年にかけて5700万ドル(約86億700万円)を受け取る。ベッツは2033年から2044年にかけて1億1500万ドル(約173億6500万円)の年俸、6500万ドル(約98億1500万円)の契約ボーナスのうち最後の500万ドル(約7億5500万円)を2033年から2035年にかけて受け取る。スミスには5,000万ドル(約75億5000万円)の後払い分があり、2034年から2043年にかけて支払われる予定となっている。ヘルナンデスは2030年から2039年の間に850万ドル(約12億8350万円)が支払われる予定で、スネルの契約は6000万ドル(約90億6000万円)が後払いとなっている。

もちろん、最も巨額なのは大谷の後払い分だ。二刀流のスター選手の契約には、驚愕の6億8000万ドル(約1026億8000万ドル)の後払い金が含まれている。ロサンゼルスは2034年から2043年にかけてその金額を大谷に支払うことになっている。

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ドジャースの2025年の先発投手陣

ランク投手
No. 1大谷翔平
No. 2ブレイク・スネル
No. 3山本由伸
No. 4タイラー・グラスノー
No. 5トニー・ゴンソリン/ダスティン・メイ/ボビー・ミラー

ロサンゼルスは、2024年のワールドシリーズ優勝に貢献したポストシーズンの先発投手3人のうち2人を失うと見られているが、それでも来年のローテーションはすでに大幅に改善されている。チームには、他の球団であれば間違いなくエースナンバーを背負える先発投手が4人揃っている。

ドジャースはおそらく、ジャック・フラハーティとウォーカー・ビューラーを失うことになるだろう。それでも2025年には何人かの投手が故障から復帰することでローテーションは信じられないほど厚みを増すことになった。

大谷は来季、ついにマウンドにその姿を現すと期待されている。二刀流のスターは肘の手術からの回復のため、2024年シーズンはまったく登板することができなかった。だが、2025年はドジャースの投手としてそのベールを脱ぐ。

スネルは大谷に次ぐ2番手となるだろう。サイ・ヤング賞を2度受賞しているスネルは2024年の出だしこそ不安定だったが、シーズン後半には調子を取り戻し、7月からシーズン終了まで防御率1.23、5勝0敗という好成績を残した。

大谷、スネルに次ぐ3番手には、日本から来た初年度にいきなり好投を見せたた山本由伸がいる。故障で戦線を離脱した時期もあったが、山本は7勝2敗、防御率3.00の好成績を残した。

タイラー・グラスノーは2024年シーズン中に右肘の手術を受け、8月中旬には戦線を離脱し、9勝6敗、防御率3.49という成績で短いシーズンを終えた。しかし、2025年シーズン開幕には復帰できる見込みである。

5番手についてはいくつかのオプションがありそうだ。トニー・ゴンソリンとダスティン・メイはいずれも2023年にトミー・ジョン手術を受け、2024年シーズンは登板できなかった。ボビー・ミラーは2024年苦戦をしたものの、もし故障者が出他場合には、先発の一角を担うことができる存在ではある。

しかもまだ、ドジャース にはクレイトン・カーショウもいる。カーショウは2025年のオプション契約を拒否し、現在はフリーエージェントとなっているが、彼は繰り返しロサンゼルスに戻るつもりだと発言している。加えて、ドジャースは日本からやってくる佐々木朗希の獲得にも乗り出すと見られている。

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原文:Dodgers payroll 2025: How Blake Snell contract adds to stacked roster with Shohei Ohtani, more
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)

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