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佐々木朗希のドジャース入りは最初から決まっていた? パドレスのスター選手は「どこに行くか決めていたと思う」

コントリビューター
Peter Chawaga
コントリビューター
石山修二 Shuji Ishiyama
佐々木朗希のドジャース入りは最初から決まっていた? パドレスのスター選手は「どこに行くか決めていたと思う」 image

ロサンゼルス・ドジャースはこのオフ、他チームをいらだたせるような補強をいくつも行ってきた。中でも、佐々木朗希投手の獲得は特に注目を集めた。

佐々木は、日本のプロ野球からメジャーリーグ(MLB)への挑戦を選んだ。MLBの国際契約ルールにより、彼は興味を示す球団を自由に選ぶことができたが、契約額は比較的安価に抑えられた。

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そのため、佐々木獲得に向けた競争は熾烈を極めた。最終候補に残ったのはドジャース、サンディエゴ・パドレス、トロント・ブルージェイズの3球団で、佐々木がドジャースを選んだ際にはドジャースが事前に佐々木と取り引きをしていたのではと非難する声もあがった

もしそうだとすれば公式な手続きに反する行為であるが、佐々木の代理人はそのような噂を否定している。

その否定を受け入れていないように思われるのが、サンディエゴ・パドレスのマニー・マチャドだ。この週末に行われたファンイベントの場でマチャドは、佐々木がパドレスを訪問した時にはすでにドジャース加入を決めていたのだろうと主張した

「彼はすでに自分がどこに行くかを決めていたと思います」と、マチャドは米スポーツニュースサイト『The Athletic』のデニス・リン記者に語った。

「あくまでも自分の意見ですけど」

マチャドによる批判の背景には、パドレスとドジャースの間にある軋轢があるかもしれない。2024年のナショナルリーグ・ディビジョンシリーズで、両チームが激しい戦いを繰り広げ、選手やファンの間ではトラッシュトークが飛び交った。

ナショナルリーグ西地区での自分たちのチャンスを考える上で、佐々木がローテーションに加わればドジャースに対抗する力になるとマチャドとパドレスが期待していたことは間違いなく、それが実現しなかった失望感がないとは言えないだろう。

加えて、マチャドにとっては2023年に11年総額3億5000万ドル(1ドル152円換算で約532億円)の契約を結んだものの、2025年がドジャースに打ち勝ち、ワールドシリーズ制覇を果たす最後のチャンスとなる可能性もある。

チームの所有権を巡る争いが続く中、パドレスはチーム年俸の削減を進めているように思われる。近い将来にはより若く、コントロールしやすい選手を中心とした大幅なチーム再建に取り組む可能性もある。

ドジャース関連のニュースを扱うメディア『Dodgers Way』に寄稿するライター、カトリーナ・ステビンズ氏は、マチャドとパドレスは、ドジャースによるスター選手の補強を気にするより、自分たちのチームに集中した方が良い結果につながるだろうと指摘している

「マニー・マチャドは、遠慮のない物言いで知られていますし、あれこれ語ったことに驚きはありません」と彼女は書いている。

「パドレスがオフの間にもっと動かなかった(補強しなかった)ことに失望したと本人も認めています。ですが、佐々木について尋ねられた時は、チームの問題を認めたくないように見えましたね」

ドジャースにとってみれば、マチャドのコメントもどこ吹く風かもしれない。だが、マチャドやパドレスサイドの思いが火種になって、今季のパドレスとドジャースのライバル関係がヒートアップする可能性は大いにありそうだ。

原文:Dodgers $350 million rival makes thoughts on Roki Sasaki very clear
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)

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