シカゴ・カブスが興味深いオフシーズンを送っている。
スタート当初は静かだったが、ヒューストン・アストロズからスター外野手のカイル・タッカーを獲得すると、別のトレードで再びアストロズからオールスターの実績を持つクローザー、ライアン・プレスリーを獲得した。プレスリーはヒューストンと2年総額3000万ドル（1ドル154円換算で約46億2000万円、以下同）の契約を結んでおり、2025年は1400万ドル（約21億4600万円）のオプションが確定している。
だが、これで終わりというわけではなさそうだ。すでに2人の選手が移籍してきたアストロズのフリーエージェントといえば、今オフの目玉選手アレックス・ブレグマンがまだ獲得可能だ。ここにきて、シカゴとブレグマンを関連づける噂も出てきており、米スポーツニュースサイト『The Athletic』のサハデヴ・シャーマ記者もその可能性について報じている。
「リーグ関係者は、カブスがブレグマンに関心を寄せていることを認めている。だが、カブスの予算では彼が手にするであろう年俸が依然としてネックとなっていて、実現するには日和見主義にならざるを得ないことも理解している」とシャーマ氏は語った。
「それでも、かつてのチームメイトと再び一緒にプレーすることをどう思うか聞かれると、プレスリーはオールスターにも出場した三塁手のことを称賛するばかりだった」
「彼がシカゴに来てくれたら、どれだけ凄いことか」とプレスリーはシャーマ記者に語っている。
「彼の周りで何が起こっているのかは自分には正確には分からない。でも個人的には彼とまた一緒にプレーしたいと思っている、信頼できる人物で素晴らしいチームメイトだからね」
もしブレグマンを獲得できれば、カブスにとって最高の補強となるだろう。現時点では、彼の動向についてはまるで先が見えていない。様々なチームが引き合いに出されているが、実際には何も起こっていない。ブレグマンはまだ獲得可能だし、近いうちにどこかのチームと契約を結ぶはずだ。
カブスが何らかの方法でブレグマン獲得に成功すれば、その存在は大きなゲームチェンジャーとなって、カブスを即座にナショナルリーグ中地区の首位に押し上げることになるだろう。
原文：Cubs $30 million star acquisition wastes no time recruiting 2-time All-Star
翻訳・編集：石山修二（スポーティングニュース日本版編集部）