アトランタ・ブレーブスのクリス・セールは、この世代では屈指の投手と言っていい。
それどころか、ある指標によれば、このサウスポーはMLB歴代最高の投手の1人と言えそうだ。
現地29日(木)、セールはキャリア通算2,500奪三振を達成した。
この記録をさらに意味あるものにしているのが、セールがこの記録を到達したペースにある。
セールは2,500奪三振に2,026イニングで到達した。アメリカのスポーツの公式記録を提供する『Elias Sports Bureau』のサラ・ラングス氏によると、イニング数で見た場合、これがMLB史上最速の2,500奪三振達成となった。
セール以前の最速記録はランディ・ジョンソン(マリナーズほか)の2,107イニング2/3で、その後にはペドロ・マルティネス(レッドソックスほか)、マックス・シャーザー(タイガースほか)、ノーラン・ライアン(レンジャーズほか)、クレイトン・カーショウ(ドジャース)といった錚々たる面々が名を連ねる。
現在36歳という年齢、さらに2020年のトミー・ジョン手術や2022年の3度にわたる骨折などセールのこれまでの故障歴を考慮すると、セールがこの先更なるマイルストーンに到達する可能性は低いかもしれない。しかし、この晩年の復活でMLB史上屈指の左投手として評価は確かなものとしたはずだ。
あとはその実績がワールドシリーズ出場の夢を実現するための十分な材料となることを願うばかりだろう。
原文:Braves' Chris Sale reaches insane milestone faster than anyone in MLB history
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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