5月25日に東京競馬場で行われる第86回優駿牝馬(オークス)は、真のスタミナと底力が問われる一戦となりそうだ。ここではレースの予想と買い目をまとめる。
予想
今年の3歳牝馬戦線を占う上で、カギとなるレースが札幌2歳ステークスだ。1着のマジックサンズは皐月賞(G1/芝2000m)6着、NHKマイルカップ(G1/芝1600m)で2着と世代上位の力を証明。3着のファイアンクランツは青葉賞(G2/芝2400m)で2着となり、日本ダービー(G1/芝2400m)への優先出走権を獲得した。さらに4着モンドデラモーレもNHKマイルカップで優勝馬から0.1秒差の4着と、ハイレベルな一戦だったことが裏付けられている。
その中で、当時2着だったアルマヴェローチェが今回の本命。阪神ジュベナイルフィリーズ(G1/芝1600m)では世代の頂点に立ち、前走の桜花賞でも2着と世代屈指の実力馬であることを改めて示した。オークスでの鍵は2400mという距離だが、現時点で同条件を経験済みの馬はほとんどいない。ならば、能力そのものの高さで押し切れると判断する。
相手には以下の5頭を挙げたい。
リンクスティップ
桜花賞3着。勝ち馬と同じ上がり3F34秒の脚を使いながら、道中の位置取りの差で届かなかった。距離延長でペースが落ち着けば、末脚がより生きる展開に。アルマヴェローチェに土をつける可能性が最も高い1頭。
エンブロイダリー
牝馬2冠を狙う実力馬。鞍上はJ.モレイラからC.ルメールへと戻るが、安定感のある騎乗が期待される。ただし血統的にはマイル色が強く、2400mでのパフォーマンスには一抹の不安が残るため、あえて本命から外す。
サヴォンリンナ
2000m戦を連勝中。スタミナと持続力が求められる東京2400mへの適性は十分ありそう。馬場が渋るようなら、さらにチャンスは広がる。
タイセイプランセス
東京では【1-0-1-0】と馬券圏内を外していない。前走フローラSでは18番人気の低評価を覆して3着と激走。得意の東京コースで再び波乱を起こすか。
カムニャック
前走フローラステークス(G2/芝2000m)で重賞初勝利。2000mで2勝を挙げており、スタミナには一定の自信がありそうだ。左回りでは【2-0-0-1】と好相性で、舞台設定も悪くない。
買い目
アルマヴェローチェを3連単1着固定にして、5頭に流す計20点で勝負する。
1着:(1)アルマヴェローチェ
2着、3着:(5)リンクスティップ、(9)エンブロイダリー、(10)タイセイプランセス、(14)サヴォンリンナ、(15)カムニャック
アルマヴェローチェが能力でねじ伏せるのか、それとも桜花賞組以外からの台頭があるのか。オークスは、牝馬たちの真のスタミナと底力が問われる一戦となる。
オークス 2025 概要
- レース名(グレード):第86回優駿牝馬(G1)
- 開催:2回東京10日
- 開催日:2025年5月25日(日)
- 発走時刻:15:40
- 競馬場:東京競馬場(東京都府府中市)
- 距離:芝2400m
- 条件:3歳 オープン(国際)牝(指定) 馬齢
オークス 2025の出走馬と枠順
枠・馬番/馬名/性齢/負担重量/騎手/厩舎
- 1枠1番/アルマヴェローチェ/牝3/55.0/岩田望来/上村洋行(栗東)
- 1枠2番/レーヴドロペラ/牝3/55.0/大野拓弥/加藤士津八(美浦)
- 2枠3番/パラディレーヌ/牝3/55.0/丹内祐次/千田輝彦(栗東)
- 2枠4番/アイサンサン/牝3/55.0/北村宏司/佐々木晶三(栗東)
- 3枠5番/リンクスティップ/牝3/55.0/M.デムーロ/西村真幸(栗東)
- 3枠6番/ビップデイジー/牝3/55.0/幸英明/松下武士(栗東)
- 4枠7番/レーゼドラマ/牝3/55.0/坂井瑠星/辻野泰之(栗東)
- 4枠8番/サタデーサンライズ/牝3/55.0/田辺裕信/石坂公一(栗東)
- 5枠9番/エンブロイダリー/牝3/55.0/C.ルメール/森一誠(美浦)
- 5枠10番/タイセイプランセス/牝3/55.0/石橋脩/池上昌和(美浦)
- 6枠11番/ウィルサヴァイブ/牝3/55.0/団野大成/須貝尚介(栗東)
- 6枠12番/ブラウンラチェット/牝3/55.0/D.レーン/手塚貴久(美浦)
- 7枠13番/タガノアビー/牝3/55.0/藤岡佑介/千田輝彦(栗東)
- 7枠14番/サヴォンリンナ/牝3/55.0/北村友一/田中克典(栗東)
- 7枠15番/カムニャック/牝3/55.0/A.シュタルケ/友道康夫(栗東)
- 8枠16番/ゴーソーファー/牝3/55.0/津村明秀/手塚貴久(美浦)
- 8枠17番/ケリフレッドアスク/牝3/55.0/M.ディー/藤原英昭(栗東)
- 8枠18番/エリカエクスプレス/牝3/55.0/戸崎圭太/杉山晴紀(栗東)