【クイーンS 2025 ほか】難解な重賞で小回り得意な大穴馬を推奨! 前走“敗因明確”な今週の狙うべき3頭とは?

加藤雅大 Masahiro Kato

【クイーンS 2025 ほか】難解な重賞で小回り得意な大穴馬を推奨! 前走“敗因明確”な今週の狙うべき3頭とは? image

競馬予想において、「前走成績」だけで取捨選択するのは危険。馬柱では見えない敗因、たとえば展開・進路・馬場バイアス・枠順不利などが、凡走の原因だったケースは少なくない。

今週も前走の敗因を分析したうえで、8月3日(日)のクイーンステークスやアイビスサマーダッシュなど週末の注目レースから、“狙うべき馬”を3頭ピックアップし、紹介する。

今週の狙い馬

8/2(土) 新潟7R・柳都S(3勝) サトノアイオライト 牝4

前走アリエスSでは、逃げ馬後ろの道中3番手からレースを運び、3コーナー過ぎで楽々逃げ馬を交わすも、直線で後続勢に差され5着。それでも前後半3Fのタイムを見ると前半3F 36.0秒-後半3F 37.8秒の1.8秒前半が速い超ハイペース。先行勢が中山直線の坂でパタリと止まる中でもしぶとく脚を残し5着は、着順以上に強い内容。

本馬はダート転向後、7戦中5戦で馬券内だが、着外の2戦でも掲示板は確保と高い安定感を誇る。前が有利な新潟ダート1800mであれば、ここでの巻き返しは間違いない。

8/3(日) 札幌11R・クイーンS(G3) フィールシンパシー 牝6

前走府中牝馬Sでは、道中3.4番手から直線で全く伸びきれず、このレース最下位の14着に大敗。オープン昇格以降、二桁着順は全て左回りのコースで、前走の東京競馬場は全く合わない舞台だった。

この馬はコーナー4つの小回り舞台を得意とするタイプ。直近の好走実績は2走前の福島牝馬S3着のみだが、5走前のターコイズSは勝ち馬から0.2秒差の7着、3走前の中山牝馬Sは0.3秒差の5着と、着順ほど大きく負けていない。器用な立ち回りが求められる、コーナー4つの札幌競馬場はこの馬にとって最も適した舞台。戦前の評価では、超大穴といっても過言ではない存在で、配当妙味大。ここは狙っていきたい。

8/3(日) 新潟7R・アイビスSD(G3) モズメイメイ 牝5

前走北九州記念は実質トップハンデとなる56.5kgを背負い、スタートを決めるも追走に一苦労。道中最内からレースを進めるが、直線で前が壁になり、万事休す。15着と大敗を喫したが、不完全燃焼で度外視できる内容。

元々この馬はレースを使ってパフォーマンスを上げていくタイプ。昨年も同様に北九州記念からのローテーションで、アイビスSDを制覇。1週目追い切りでは、栗東坂路で4F 51.4秒ー1F 11.6秒の好時計をマーク。前走のダメージはなく、このレースへ向けて仕上がりは良好。新潟芝1000mの好枠8枠をゲットして、連覇への条件は出揃った。

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加藤雅大 Masahiro Kato

スポーティングニュース日本版コンテンツライター。愛知県出身。大学卒業後、テレビ局でスポーツ番組の制作に携わり、幅広い競技に関わる中でスポーツの奥深さに魅了される。現在はスポーツライターとして活動しており、競馬を中心に、野球やサッカーも担当。レースや試合の展望はもちろん、データや戦術、駆け引きといった要素にも注目。多角的な視点からスポーツの魅力を伝える。