セルジオ・ペレス、キャデラックと契約合意でF1復帰か

浄見耕志 Koushi Kiyomi

Toby Coxon

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セルジオ・ペレスが、F1の舞台に復帰を果たす見通しだと報じられている。

複数の情報筋によれば、このメキシコ人ドライバーは、2026年シーズンからF1に参戦する新チーム、キャデラックと契約合意に至ったという。

この契約により、ペレスは1年の休養期間を経て復帰することになり、正式発表は今後数週間以内に行われる見込みだ。

35歳のペレスは、2024年限りでレッドブルを離れた後、2025年シーズンはシートを確保できずにいた。

パドックを離れていた間も、ペレスの復帰はたびたび噂されており、なかでも新規参戦するキャデラックが最有力候補と目されてきた。

2026年にF1初参戦を予定しているこのアメリカチームは、特定の条件を満たすドライバーを探してきた。すなわち、レースでの優勝経験を持ち、マシン開発に貢献でき、そして新たなレギュレーション時代に向けて貴重なフィードバックを提供できるベテランだ。

フォース・インディアやレーシング・ポイント時代に培った優れたタイヤマネジメントとマシン開発力で知られ、通算6勝を挙げているペレスは、この条件にまさにうってつけの存在である。

この契約には、メキシコの大富豪カルロス・スリム氏による多額の資金援助も含まれるとされ、双方にとって魅力的かつ戦略的なパートナーシップになりそうだ。

公式発表が待たれるなか、一部の情報筋はサマーブレイク中の発表を予想する一方、別の情報筋は9月のイタリアGP(モンツァ)での発表を有力視している。

Sergio Perez
Getty Images

ペレスのシートがほぼ確定し、キャデラックはもう一人のドライバー選びに焦点を移している。

当初、チームは経験豊富なドライバーと若手アメリカ人有望株を組ませる方針だったが、最近の報道では、もう一人のドライバーも幅広い候補から選ぶ可能性が高まっている。

2025年はメルセデスのリザーブドライバーを務めるバルテリ・ボッタスや、ドイツ出身のミック・シューマッハらが、その候補として名前が挙がっている。

ペレスにとっては、厳しいレッドブルでの最終年を経て迎える、再起を懸けた絶好の舞台となる。

キャデラックにとっては、レース勝利の実績を持つドライバーの加入が実現すれば、F1参戦への強い決意を示す一手となる。

原文:Sergio Pérez's F1 comeback: Mexican star has reached agreement to lead new Cadillac team
翻訳・編集:浄見耕志(スポーティングニュース日本版)

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浄見耕志 Koushi Kiyomi

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。東京生まれ・東京育ち。スポーツとの出会いは、幼少期に夢中で観戦した大相撲。以来、欧州サッカーやF1を中心に幅広く観戦し、競技そのものだけでなく、その背景や文化にも強い関心を持つ。映画や音楽をはじめカルチャー全般を日常的に吸収し、雑誌文化にも親しんでいる。

Toby Coxon

Toby joined The Sporting News in 2025 after completing a degree in Multimedia Sports Journalism. He has previous experience writing for online and print publications including VAVEL, Breaking Media and The Non-League Paper. He also has experience working within football clubs in previous roles at Curzon Ashton FC and Bradford City AFC.