那須川天心のボクシングデビュー戦は判定勝ち!寺地は超乱打戦制して2冠防衛|試合結果・ハイライト

神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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2023年4月8日(土)、日本格闘技界の星・那須川天心(なすかわ てんしん)が与那覇勇気を3-0判定勝ちでくだし、ボクシング転向デビュー戦を白星に飾った。ダブルタイトル戦では、井上拓真が判定勝利でWBA世界バンタム級王座を獲得。寺地拳四朗はアンソニー・オラスクアガとの凄絶な超乱打戦を制し、WBA・WBC世界ライトフライ級王座防衛に成功した。

本記事では、那須川天心のボクシングデビュー戦とダブルタイトル戦の『PRIME VIDEO PRESENTS LIVE BOXING 4』の模様を随時更新のライブ速報でお伝えした。【要手動更新】

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天心は白星デビュー、拓真は王座獲得、寺地はベストバウト級の試合で防衛

キックボクシングの『神童』がプロボクシングデビューを飾った。2022年の『THE MATCH 2022』での武尊戦でキックに区切りをつけ、ボクサーへの転換に取り組んできた天心。4月8日18時半、『格闘家人生の第2章』と位置づけた第一歩である、日本バンタム級ランキング2位の与那覇勇気とのデビュー戦に臨んだ。

2月のプロテスト、4月1日の公開スパーリングや、Amazon Prime Videoでの特別番組での密着ドキュメンタリーで、「ボクサー・那須川天心」の期待値は最大に煽られた。勝ち方は「KOで。新人ですから」と本人も豪語した。

入場曲はおなじみの矢沢永吉の「止まらないHa~Ha~」で変えなかったが、試合のなかでもキック時代のエッセンスは垣間見せた。開始のゴングが鳴るとボクシングの構え方、足運びを披露し、素早いコンビネーションを披露した。一発逆転の下剋上を狙う与那覇は、上半身を大きく動かして捉えさせない。

天心がリードするものの、芯を捉えることができず、膠着する場面もあった。運動力で上回る分、弓を引くようなフォームから右ストレートを放つなど、キック時代のエンタメ要素をしばしば見せたが、6回までにKOはできなかった。

とはいえデビュー戦で終始試合をリードし、危ない場面もなく余力を残した形で判定勝ちとなった天心。勝利者インタビューでは「ボクシングだけが楽しみでこのために頑張ってきた」とにこやかに話した。デビュー戦ということであえてトランクスにはスポンサーを入れなかったと明かすと同時に次戦からのスポンサー募集をかけた。

天心デビュー戦のあとのダブルタイトルマッチは、それぞれ見どころのある試合となった。

WBA世界バンタム級王座決定戦は、井上拓真が兄・尚弥が4団体統一後に返上したベルトを、井上家に取り戻すために挑んだ。

しかし、41歳のベテラン、リボリオ・ソリスはとらえどころのない老獪なファイター。長いリーチで距離を合わせ難いスタイルに加え、アクシデント気味とはいえ、ソリスの肘で左眉をカットした拓真は、出血での試合ストップというリスクを抱える羽目になった。

それでも打ちに行く姿勢を見せ、しっかりポイントを重ねたことで、3-0の判定勝ち。宣言通り井上家にベルトを取り戻した。兄に続いての4団体統一に向けて残り3本となった。

そして、メインイベントはまれにみる打ち合いの好ファイトになった。WBA・WBC世界ライトフライ級王者・寺地としては、当初予定していたWBO同級王者ジョナサン・ゴンサレスとの3団体統一戦から、アンソニー・オラスクアガという24歳のプロスペクトとの防衛戦になった。

ゴンサレス対策でサウスポー相手の練習に打ち込んでいたなか、急遽オーソドックスのオラスクアガに代わるなど、戦略面での変更も強いられることになったが、得意の左ジャブからのコンビネーションは冴えまくった。

だが、予想外だったのは、オラスクアガの驚異的なタフさだった。寺地の強打を度々浴びながら、ダウンもせず、逆に押し返す場面もあった。8回には寺地がスリップダウンしたあとに猛打を浴びせ形勢逆転の兆しもあった。

それでも強かったのは寺地だ。9回、決して引かないオラスクアガに対し、寺地も覚悟したように打ち合いへ。コーナーに追い込むと、上下の打ち分けから、顔面への連打でダメ押し。ここまで耐えてきたオラスクアガも立っていられずエプロンに座り込んだことでTKOとなった。

メインイベンターとして、そして現在日本人唯一の世界王者として、寺地が実力を示した。オラスクアガのタフさに心が折れかけたが、自分との戦いに勝った。それはチームのおかげだとして号泣した。

今後、残るWBO、IBFタイトルを獲得して4団体統一を目指すというのが本命だが、試合後のインタビューでは階級を上げることも示唆した。この勝利は、日本時間9日に米ニュージャージー州でシャクール・スティーブンソンとのWBC世界ライト級王座挑戦者決定戦に臨む、吉野修一郎の闘志にも火を付けた。

日本人ファイターの世界戦が集中する今春、そのトップバッターを飾った井上拓真と寺地拳四朗の勝利が最高の景気づけとなりそうだ。

那須川天心ボクシングデビュー戦・ライブ速報

21:19 「(今後については)視野を広げる考えもある。(まだ獲っていない)WBO、IBF(王座)があるけど、階級を上げる選択肢もある」とし、全盛期にある今、4団体統一にこだわらない考えも示した。

21:15 寺地の勝利者インタビュー。「心が折れかけた面があってまだまだ未熟だと思う部分があるんですけど、チームのおかげで勝てた」と号泣。相手のタフさには「序盤は良いペースだと思ったが、アンソニー選手がびっくりするくらい(ペースが)落ちなくて、あのまま来たのが予想外だった。最後は気持ちだけで戦った」「ここで折れたらほんま負けるぞ。行かな勝てんという自分との戦いだった。またひとつ強くなれたという自信が出来た。自分自身もこの先楽しみになったし、次はもっと凄いところを見せて皆を盛り上げたいと思うんで、会場に来て熱い試合見てください」

21:11 9ラウンド。オラスクアガの仕掛けに乗って寺地も引かずに打ち合いへ。一度ブレイクのあとのラッシュを浴びせると、オラスクアガはコーナーエプロンに座り込むようにダウン。レフェリーストップで寺地のTKO勝ち!

21:08 8ラウンド。寺地は距離をとりながらも左ジャブを刺す。寺地も疲れが出始めたのか、スリップダウン後から、オラスクアガのパンチがハードヒットし始める。

21:05 7ラウンド。打ち合いから逃げないオラスクアガのパンチを貰う場面が増える寺地。オラスクアガにボディを連打し、コーナーに追い込むと両者打ち合いに。コーナーから抜け出しても額を突き合わせての凄まじい打ち合いを展開。ここに来てオラスクアガがタフさ見せる。

21:00 6ラウンド。寺地のパンチにカウンターを合わせる場面もあったオラスクアガ。寺地はこのラウンド、ペースを抑えた印象。

20:57 5ラウンド。ペースは奪われながらも、コンビネーションを打ちに行くオラスクアガ。寺地はガードをすり抜けるようにワンツーの右ストレートを刺す。

20:53 4ラウンド。寺地は右ストレートの2連打からボディに移行し、オラスクアガをコーナーに押し込むが、仕留めきれず。寺地の左ジャブの連打で次の動きが封じられてしまうオラスクアガ。寺地はしっかり右ボディを刻む。

20:49 3ラウンド。距離を取ることが不利になると見たかオラスクアガはインファイトで右を振り回すが、寺地は冷静に左ジャブ。右のボディを着実に叩き込む寺地。残り22秒にもボディでダウンを奪った。

20:45 2ラウンド。京口紘人を射抜いた左のジャブを軸に、右アッパー、左ボディを的確にねじ込む寺地。左ジャブを喰らい続けたオラスクアガは大幅にペースダウン。

20:41 身長はオラスクアガに分があるが、リーチ面は差はない。寺地は相手が距離感をつかむ前に踏み込んでボディを刻む。

20:38 1ラウンド開始。

20:37 コミッショナー宣言によりタイトルマッチ認定。レノンJr.氏がいつもの「it's SHOWTIME!」の掛け声を「PRIME TIME!」に変える小ネタをはさみつつ、試合開始をアナウンス。

20:28 2冠王者・寺地拳四朗が「YOUはSHOCK!」でおなじみのクリスタルキング「愛をとりもどせ!!」で入場。アメリカ国歌斉唱、君が代国歌斉唱に続いた。

20:26 挑戦者オラスクアガが陽気なラテンミュージックに乗って入場。かわいいおじぎとベイビーフェイスで笑顔を振りまいた。

20:22 メインイベント、WBA・WBC世界ライトフライ級タイトルマッチのセグメント始まる。WBO同級王者ジョナサンの急病により、若きメキシコ系アメリカ人、アンソニー・オラスクアガに変更となったが、WBA世界フライ級ランク2位のプロスペクトで侮れない相手だ。

20:17 井上家にベルトを取り戻した拓真が勝利者インタビュー。「兄が返上した1本目のベルトを獲ることができて安心している。今はほっとしている。兄(尚弥)の弟というものはついてまわるので、ここで勝てて良かった」「自分ひとりじゃここまで来れていない。大橋ジムには感謝している」「兄が手放した4団体王座を統一することを頑張っていくので、応援よろしくお願いします」と話した。

20:12 3-0の全会一致で拓真が勝利! WBA世界バンタム級新王者に。2018年の同タイトル戴冠は暫定王者だったため、正規王者としては初となる。受け取ったが逆さまだったため、兄・尚弥がそれを直す場面も。

20:08 最終12ラウンド。動きが衰えない拓真はステップインの右オーバーハンドなどアグレッシブさみせる。残り10秒で激しい打ち合いになるも、終了ゴングで判定決着へ。

20:05 11ラウンド。お互いに接近戦でつまり気味になりながらも、拓真が的確にヒットを稼ぐ。

20:01 10ラウンド終了。ソリスはポイントは取られた印象ながら、致命傷だけは与えない巧さみせた。

20:00 10ラウンド。拓真はソリオにタイミングをつかませず、左ボディブローでカウンター。兄・尚弥から「もっと当てていけ」と声が飛ぶ。残り1分。

19:56 9ラウンド。お互いに密着し、もつれる場面が増える。イーブンの印象。

19:53 8ラウンド、ソリスの右を警戒しつつ、右のオーバーハンドを狙う拓真。左のジャブをしっかり当てて刻み込む拓真が優勢か。

19:49 7ラウンド、拓真は冷静さを取り戻し、下手な打ち合いを避け、左右に動いてソリスに捉えさせず、右のストレートでカウンターを取る。

19:44 6ラウンド、ソリスはここぞとラッシュを仕掛けるなど、やや優勢の印象。拓真は挑発しながらも出血は続き、ここまでの冷静さを欠いた感も。

19:41 5ラウンド。拓真は左ジャブをちらしながらの右ストレートを見せて印象づけておきながら、唐突な右ストレートなど戦略を組み立てるが、左まぶたから出血。拓真はソリスの左肘でカットを主張。映像でもソリスが肘を押し込むような場面も。

19:36 4ラウンド開始直後から、ソリスがブルファイトにスタイルチェンジでロープに押し込んでいくが、拓真はそのラッシュをしっかり防ぐなど、ソリスのパンチに慣れてきた印象。

19:32 3ラウンド開始。距離をつかんできた感のある拓真は、自分から打っていく場面をつくりカウンターチャンスを狙う。密着するソリスだがハードヒットはなかった。

19:28 2ラウンド。ソリスが長い左ジャブから右の強打を狙う。拓真はそのソリスの癖を見極めるためか様子見。ガードを上げて誘いながらよく見た拓真。

19:23 まずは左に回りながら互いに距離を測るが、ソリスのリーチの長さが際立つ。1ラウンド終了。

19:20 WBA世界バンタム級王座決定戦・1ラウンドゴング。

19:17 ベネズエラ国歌斉唱、君が代斉唱を経てコミッショナーからタイトルマッチ認定宣言。

19:11 モンスターの弟、井上拓真が入場。WBA世界バンタム級タイトルは兄・尚弥が4団体統一後、1月に返上したベルトのひとつ。拓真の横にはトレーナーで父の真吾氏、尚弥の姿も。

19:10 元WBA世界スーパーフライ級王者の41歳のベテラン、リボリオ・ソリスから入場。

19:06 WBA世界バンタム級王座決定戦のセグメント始まる。

19:00 入場曲については「矢沢(永吉の曲)じゃないと僕じゃないでしょう。KOはできなかったけど、マジでありがとうございます」「チャンピオンを目指していくにはこういう試合じゃだめなんで、次の試合を頑張っていく。(今)ボクシングだけが楽しみで生きている。これからも皆さんに喜んでも貰えたら」。インタビュー後はおなじみのポーズを決めた。

18:56 天心が勝利インタビュー。与那覇にデビュー戦を受けてくれたことに感謝し、観客に拍手を要請。「6ウンド戦えるかもわからないのでふわふわしてたんですけど、ダウンも取れたんで、那須川天心をボクサーとして見せられたんじゃないでしょうか」。また、自身のチームや家族やキック時代の関係者に感謝を述べた。

18:52 KOはならずも、スコアは59-55、60-53x2で、那須川天心が全会一致で判定勝利

18:50 残り30秒、コーナーに押し込む天心だが、与那覇に強打を浴びせられず。与那覇は動き続けて得意のアッパーを繰り出すも不発。試合終了で判定へ!

18:48 天心は右のジャブで合わせてのコンビネーションを叩き込むが、芯は捉えていない。クリンチも増える。

18:47 最終の6ラウンドへ。

18:45 5ラウンド。天心のリーチ内に踏み込めない与那覇はカウンターの左アッパーを貰う。天心はこのラウンド抑え気味だが、残り1分から適所で左のストレートを刺し込む。

18:41 天心のかがんでのからのオーバーハンドは空を切るも、直後のラッシュでロープに追い込む。しかしまとめきれずにラウンド終了。

18:39 4ラウンド開始。与那覇は左右に加えて、上半身を上下に振りながら天心の懐に入り込もうとするが、天心はアウトボックスで距離を取る。

18:38 天心は相手を見ながらパンチを刻む。弓を引くようなストレートは見せ技か。天心優位で3ラウンド終了。

18:35 3ラウンド開始直後から天心のワンツーが的確にヒット。

18:33 天心の右ストレートが度々ミート。2ラウンド終了。踊るような素振りで余裕を見せながらコーナーへ。

18:32 2ラウンド。飛び込んで来た与那覇にカウンターの右フック。態勢を崩した与那覇はダウンを取られる。ダメージは薄いもののは鼻から出血。右のジャブから左の大振りのアッパーは不発。

18:30 1ラウンド終了。致命傷はないものの、天心のジャブが刺さり、与那覇は鼻の上辺りが赤くなる。

18:28 身体を左右に揺らす与那覇に対し、天心は右のジャブから左のボディストレートなどシャープな動き。

18:27 運命の1ラウンド開始。

18:26 レノンJr.氏が「ニホンノミナサン、コンバンワー」と挨拶。与那覇をコール。さらに天心をコール。

18:20 那須川天心がキック時代からおなじみの矢沢永吉の「止まらないHa~Ha~」で入場。盛大なパイロ(花火)でゲートに登場した。

18:17 著名リングアナ、ジミー・レノンJr.氏による名調子で与那覇勇気の入場。

18:15 予定時間通り、那須川天心プロボクシング転向デビュー戦セグメントが始まる。

17:48 那須川天心 vs. 与那覇勇気戦(6回戦)は18:15頃開始の予定となり、インターミッションへ。なお、与那覇は、村田諒太が所属した東洋大学ボクシング部の後輩で、同部コーチ時代の教え子、長谷川穂積にとっては真正ボクシングジムの後輩。

17:42 佐々木は勝利インタビューで小原に感謝。最初のダウンの左ボディについては「自然に出た。ボクシングを楽しんでやっている」「(世界戦に向けて)ウエルター級の世界王者たち待ってろよって感じです。エロール・スペンス、テレンス・クロフォードとか待ってろよって」「(ファンに向けて)ぜひ皆さん、佐々木尽を応援してください」

17:34 ラウンド3開始直後、もみ合うような打ち合いのなか、佐々木の左ボディで小原がダウン。勢いに乗った佐々木はさらにラッシュを浴びせてTKO! 王者・佐々木の勝利でWBOアジアパシフィックウェルター級王座防衛成功。

17:32 2ラウンド、身体ごと押し込んでいく佐々木は独特の左のみのコンビネーション。残り1分前、佐々木の突進を読んだ小原が右ストレートでカウンター。佐々木はダウンするが、ダメージは大きくない。終了間際に小原が右のブラフから左ボディを決め、ゴングが鳴ったあとに右アッパーをねじ込む。

17:29 1ラウンド、佐々木はガードをあげて静止する挑発のあと、オーバーハンドのパンチを乱打。小原は距離を取り深入りしない。

17:26 ラウンド1開始。

17:20 36歳の挑戦者・小原佳太から入場後、21歳の王者・佐々木尽(じん)が入場。初防衛戦。

17:15 第2試合・WBOアジアパシフィックウェルター級タイトルマッチのセグメントへ。

17:13 阿部「(キャリアのなかで)初めてこういう場で勝てて安心しています。プレッシャーをかけてくることは想定していた。いかにパンチを当てて、左右に動いていくことを考えて、中盤からは苦しい場面もあったが、皆さんの応援もあり最後までできました」「このサラリーマン(ボクサー)が世界に向けて出発していくんで、皆さん応援お願いします」

17:08 3-0で阿部の勝利。IBF世界フェザー級挑戦権を獲得!

17:06 ラウンド12。最終ラウンドでも前に進み続けるマルチネス。阿部も引きながら強打を打ち込むスタイルを変えず。マルチネスのパンチが印象的なラウンドだったが、判定結果は?

17:02 ラウンド11。マルチネスの手数が減るなか、阿部はコンビネーションを決めるがもう一発が出ない。

16:58 ラウンド10。マルチネスの右ボディストレートを浴びる場面もあったが、阿部は無理に攻めず。

16:54 ラウンド9。阿部はマルチネスの大振りのパンチをかわし、左カウンターを狙う。左のショートストレートが度々ヒット。右に回る阿部をつかまえらえられないマルチネス。

16:51 ラウンド8。お互い距離が合わないラウンド。阿部の出血が広がる。

16:46 阿部はこれまで通り、後ろに引きながらのワンツーで削る。マルチネスは左フックをヒットさせるものの続かない。マルチネスにクロスの左を浴びせた阿部だが、終了ゴングのあとの不意のボディブローを喰らいやや面を食らった感も。マルチネスのヒッティングで右目上をカットした。

16:43 ラウンド7開始直後、レフェリーが試合を止め、リングドクターがマルチネスの出血レベルを確認するが、試合続行。

16:41 ラウンド6。ゴング直後からマルチネスがクリンチで消耗戦狙い。阿部のワンツーを浴びても前進するマルチネスだが、出血が増える(阿部のヒッティング)。残り1分で阿部がラッシュ。それでもマルチネスは下がらない。

16:37 ラウンド5。阿部はロープを背にしないように左に回る。マルチネスは勢いを取り戻し、押し込んでいく場面も増えたが、クリーンヒットは少ない。

16:33 リズムをつかんだ阿部が足を使って冷静にコンビネーションを打ち込む。マルチネスの足が止まる場面も。ラウンド4終了。

16:31 ラウンド4開始。阿部が長いリーチで乱打。マルチネスは鼻上部から出血。

16:27 ラウンド3。マルチネスにやや疲れ。阿部は右に回りながら左ストレートを差し込む。阿部優勢のラウンド。

16:26 ラウンド2終了。阿部はリーチを生かし、いなすようなパンチを刻んだ。

16:23 ラウンド2開始。マルチネスはプレッシャーをかけて前進。左アッパーが阿部の顎にヒット。

16:22 ラウンド1終了。マルチネスが手数で押す。阿部は距離を取る。

16:19 ラウンド1開始。

16:13 元2階級制覇王者キコ・マルチネス入場。

16:11 第1試合・IBF世界フェザー級挑戦者決定戦の入場始まる。日本王者の阿部麗也(れいや)からリングイン。

16:00 Amazon Prime Videoでの配信開始。ゲストは元WBA世界ミドル級王者の村田諒太に加え、元バンタム級4団体統一王者の井上尚弥。解説には3階級制覇王者・長谷川穂積、元WBC世界バンタム級王者・山中慎介、元WBA世界ライトフライ級王者・具志堅用高。

15:00 大会開始1時間前。

4/7 試合前日昼:前日計量が行われ、天心はリミットの55.3kg、与那覇は55.2kgでそれぞれ一発パス。計量後にはフェイスオフで火花を散らした。また、WBA世界バンタム級王座決定戦を戦う井上拓真はリミットの53.5kg、リボリオ・ソリスは53.2kgでクリア。WBA・WBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗は48.6kg、挑戦者のアンソニー・オラスクアガは48.5kgでともにリミットより少ない体重で一発クリアとなった。

4/7 試合前日:各選手の前日計量を予定している。那須川天心のスーパーバンタム級122ポンド(55.338kg)、寺地拳四朗のライトフライ級108ポンド(48.988kg)、井上拓真のバンタム級118ポンド(53.524kg)がリミットとなる。

※試合当日から適宜更新予定(要手動更新)

日本格闘技界の星・那須川天心がいよいよボクシングデビュー

RISEやRIZINでのキックボクサー/総合格闘家として名を馳せた那須川天心の第2章が始まる。名門・帝拳ジムのもとで徹底的なボクシングトレーニングを積み、4月8日、いよいよ待望のプロ公式戦デビューに挑む。

デビュー戦の相手には、日本2位という上位ランカー、与那覇勇気(真正)が選ばれた。6日の記者会見で与那覇は「スピード以外は自分が上」と豪語し、格闘技界の星を踏み台に立身出世を狙うつもりだ。

今回のデビュー戦について、天心は「ボクシング界からの果たし状」と表現した。キックボクサーとしての才能は誰もが認めるところだが、ボクシングでそれが通用するのかは別の話だ。

天心とボクシングといえば、2018年大晦日に行われた、50戦無敗のレジェンド、フロイド・メイウェザーとのエキシビションマッチだろう。大きな体重差があったことを差し引いても、1ラウンドでKO負けという悔しい結果だった。キックのプロ戦績では負けなしだが、幼少期の空手時代やアマチュアキック時代に負けており、今も忘れられない負の記憶になっているという。メイウェザーに敗れたこともモチベーションになっていることは想像に難くない。

2022年夏頃から本格的なトレーニングを開始し、慣れ親しんだキックスタイルから、ボクシングスタイルに変化させていった。4月1日には公開スパーリングが行われたが、減量段階に入っているタイミングながら、違和感のないボクシングのリズムとフットワークを披露してファンを驚かせた。

デビュー戦はスーパーバンタム級契約となるが、同階級に留まり、世界戦を目指すのであれば、おのずと『モンスター』井上尚弥との邂逅も期待される。4月8日の与那覇戦は、その第一歩となる。

天心のデビュー戦で話題の今大会だが、メインイベントはWBA・WBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗の防衛戦だ。当初は、WBO同級王者ジョナサン・ゴンサレスとの3団体統一戦のはずだったが、ゴンサレスのマイコプラズマ肺炎発症のため急遽中止。代わりにWBC世界フライ級2位のアンソニー・オラスクアガを迎えてのタイトルマッチになった。

セミファイナルでは、井上拓真がボリオ・ソリスとのWBA世界バンタム級王座決定戦に臨む。同タイトルは、兄・尚弥が4団体統一後に返上したベルトのうちの1本であり、自身もまた4団体統一に向けて勝利を目指す。

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那須川天心 vs. 与那覇勇気:プロフィール比較

那須川天心(なすかわ・てんしん、本名) リングネーム 与那覇勇気(よなは・ゆうき、本名)
1998年8月18日(24歳) 生年月日 1990年12月31日(32歳)
千葉県松戸市 出身地 沖縄県南城市
神童 ニックネーム 美しき虎
165cm 身長 169cm
165cm リーチ 不明
キック&ムエタイ:バンタム・スーパーバンタム・フェザー級
総合格闘技:フライ級
ボクシング:スーパーバンタム級
階級 スーパーフライ級
バンタム級
スーパーバンタム級
サウスポー スタイル オーソドックス
キック&ムエタイ:42勝0敗(28KO)
総合格闘技:4勝0敗(KO2, 1本1, 判定1)
ボクシング:デビュー前
プロ戦績 12勝4敗1分(8KO/KO率47.06%)
RISEバンタム級王座
ISKAオリエンタルルール世界バンタム級王座
RISE世界フェザー級王座
ISKAフリースタイルルール世界フェザー級王座
RIZIN KICK ワンナイトトーナメント2017優勝
RISE WORLD SERIES 2019 58kg級トーナメント優勝
プロ格闘技実績 日本バンタム級ランキング2位

那須川天心ボクシング転向デビュー戦:配信内予定対戦カード

    • WBAスーパー・WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ(20:10頃~)
      • 寺地拳四朗(王者)vs. アンソニー・オラスクアガ(WBA世界フライ級2位)
    • WBA世界バンタム級王座決定戦(19:00頃~)
      • 井上拓真 vs. リボリオ・ソリス
    • スーパーバンタム級6回戦(18:15頃~)
      • 那須川天心(デビュー戦)vs. 与那覇勇気(日本バンタム級2位)
    • WBOアジアパシフィックウェルター級タイトルマッチ
      • 佐々木尽 vs. 小原佳太
    • IBF世界フェザー級挑戦者決定戦
      • キコ・マルチネス vs. 阿部麗也

      ※上記の試合カードは、選手の負傷や体調などによって変更される場合がある。

      那須川天心ボクシング転向デビュー戦:無料で視聴する方法

      那須川天心ボクシング転向デビュー戦と寺地拳四朗、井上拓真のダブルタイトル戦は、定額制動画配信サービス『Amazon Prime Video』(アマゾンプライムビデオ)独占ライブ配信される。初回登録者であれば30日間の無料試用期間がつき、今大会のライブ配信(見逃し配信含む)だけでなく、国内外の映画やドラマ、人気アニメなどの膨大な量の見放題作品が楽しめる。

      那須川天心ボクシング転向デビュー戦:配信・放送予定

      • 番組名称:2023 スーパーバンタム級6回戦 那須川天心 vs. 与那覇勇気(PRIME VIDEO PRESENTS LIVE BOXING 4)
      • 大会会場:有明アリーナ(東京都江東区有明1丁目11番1号)
      • 配信日時:4月8日(土)16:00配信開始
      • 配信媒体:「Amazon Prime Video」見放題サービス内で視聴可能(月額税込500円/年間税込4900円)、初回登録なら30日間無料

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      神宮泰暁 Yasuaki Shingu

      神宮泰暁 Yasuaki Shingu Photo

      日本編集部所属。ボクシング・格闘技担当編集者。