5月11日(日)、井岡一翔がWBA世界スーパーフライ級王者フェルナンド・マルティネスとのダイレクトリマッチに挑む。ようやく実現する、かつて敗れた相手との再戦に注目が集まる中、本記事では対話型AIを活用した「試合結果予想」をお届けする。
📢【告知】5/11当日、『LIFETIME BOXING FIGHTS 27』メインイベントの井岡一翔vsマルティネス2のラウンド毎の試合経過、および前座カードの試合結果を含めリアルタイム速報でお届けします!
🥊井岡一翔vsマルティネス2でAIに質問した内容
今回、3つの対話型AIを用いて、5月11日(日)に行われる井岡一翔vsマルティネス2の試合を予想した。それぞれのチャットボットAIには、共通の事前情報を提供した上で、予想を依頼している。
- 選手名
- 出身国
- 年齢
- 戦績
- KO率
- ファイトスタイル
- 世界ランキング
- 獲得王座
- 最近の状況
- 対戦の背景
そして、次の質問を投げかけた。
- どちらが勝つか?
- KOか判定か?
- 何ラウンドで決着するか?
それぞれの予想には、理由も含めて回答するよう求めている。それではAIの回答を見ていこう。
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🤖ChatGPT(チャットジーピーティー)の予想
- 勝者:フェルナンド・マルティネス
- 決着方法:判定勝ち
- 決着ラウンド:12R判定
- 決定打:終盤のラウンドでの連打と前進圧力によるラウンドポイントの積み重ね
会話(対話)型AIの分野で先駆者的存在とされる『ChatGPT』。ChatGPTの予想は、「フェルナンド・マルティネスが12R判定で勝利を収める」との見解であり、マルティネスの持ち味である“前進圧力”と“スタミナ”が勝負を分ける鍵になると分析しているようだ。
とくに注目すべきは、決定打として「終盤のラウンドでの連打と前進圧力によるポイントの積み重ね」を挙げており、手数と粘り強さが勝利を呼び込むと予測している点だ。試合展開の読みとしてChatGPTは、典型的な「技巧派(井岡) vs 圧力型(マルティネス)」の構図になると見ている。
井岡一翔が持つ中間距離でのカウンター技術やリズムの良さで序盤の主導権を握る一方、マルティネスは中盤以降に前に出続ける姿勢で徐々に流れを引き寄せるとのこと。この展開の中で、36歳となった井岡の反応速度やフットワークの衰えが、試合の後半でボディブローのようにジワジワと影響してくる可能性があるとした。
また、マルティネスの無敗(16戦16勝)という勢いに加え、今回が初防衛戦というモチベーションの高さもポイントとしている。一方、井岡には4階級制覇の実績があり、日本での開催というアドバンテージもあるが、タイトル戦のジャッジは比較的中立であるとホームアドバンテージについても言及。
総じてこの一戦についてChatGPTは、マルティネスの「後半に強いスタイル」と「気迫」を高く評価し、「泥臭くても前に出続けること」が試合を左右するとの結論に。井岡の経験と技術が試合を巧みにコントロールする可能性にも触れつつ、勝敗の行方は“ペースの握り合い”にかかっているとする冷静な分析結果となっていた。
🤖Gemini(ジェミニ)の予想
- 勝者:井岡一翔
- 決着方法:判定勝利
- 決着ラウンド:12R判定
- 決定打:勢いを削ぐための正確なコンビネーション
Googleが開発した生成AIモデルを基盤とするAIチャットサービス『Gemini』。Geminiによる予想では、「井岡一翔が12R判定で勝利を収める」との見解であり、技巧派としての井岡の戦術的優位を支持する内容となっていた。
Geminiは勝負の鍵を左ジャブ、右ストレート、そしてボディブローとするコンビネーションとしており、井岡の得意とする精度の高いパンチが、マルティネスの勢いを削ぐ決定打になると分析しているようだ。その根拠として、まず井岡の「試合巧者」としての側面を強調した。
Geminiは井岡の卓越したディフェンスと冷静な試合運びが、アグレッシブなマルティネスの圧力を受け流しながら、試合全体を支配するという。さらにこれまで16戦全勝(うち9KO)のマルティネスの攻撃力に対しても、井岡の堅い守備とカウンター技術が有効に機能するとしており、KOを狙う無理な展開には持ち込まないとのこと。
そのため、確実にポイントを重ねる展開になる可能性が高いとしていている。井岡の経験値、戦術眼、そして正確なパンチセレクションを高く評価し、「倒しにいくより、勝ちにいく」堅実なスタイルが勝利を呼び込むと結論づけた。
🤖Grok(グロック)の予想
- 勝者:井岡一翔
- 決着方法:判定勝利
- 決着ラウンド:12R判定
- 決定打:ポイントの積み重ね
イーロン・マスク氏が設立したxAI社が開発した対話型AI『Grok』。最後、Grokによる予想は、「井岡一翔が12R判定で勝利を収める」との見解であり、井岡のテクニックと経験を高く評価する内容となっていた。
決定打はないとしたが、ジャブやカウンターを中心にポイントを積み重ねる試合展開を予測している。井岡のディフェンス技術と試合運びの巧さにより、マルティネスのアグレッシブな攻撃を封じ込めるという具体的な展開を予想し、試合全体を通して井岡が主導権を握るという見立てだ。
Grokはその根拠として、まずキャリアの差を強調した。世界4階級制覇を成し遂げ、35戦のキャリアを持つ井岡と、16戦無敗ながら実績面ではまだ成長途上にあるマルティネスとの経験差が、勝負の行方を分けると分析。
また、井岡のホームアドバンテージや王者より長いリーチを活かしたアウトボクシングが、距離を支配する鍵になると見ているようだ。一方でマルティネスの強みも評価。56.3%のKO率や無敗の勢い、そして若さとスタミナは脅威であり、とくに序盤から中盤にかけての前進圧力が井岡にとってリスクとなる可能性を指摘している。
しかしながら、Grokは井岡がそれらのリスクも冷静に処理し、終盤にかけても要所でカウンターを当てながら、攻撃を無力化していく展開を予想。試合は12Rを通じた技術戦となり、ポイントによる判定勝利が妥当との結論を導き出した。全体としてこの予想は、「試合巧者」としての井岡一翔の完成度を評価し、フィジカルよりもテクニックで勝るボクサーがリングを制するという見立てとなった。
🤔各AIの返答まとめ
ChatGPTはマルティネスの判定勝利を、GeminiとGrokは井岡一翔の判定勝利を予想する結果となった。今回、試合背景に関する情報をあえて少なく提供したこともあり、いずれの予想も表面的な要素に基づいたものに感じられた。
しかし、その中でもChatGPTの分析は他の2社と比べて一歩抜きん出ている印象を受けた。これまでもChatGPTは他の格闘技の試合において、結果の如何にかかわらず、納得感のある予想を示してきているのだ。
さらに今回、意図的に「井岡一翔の再戦勝率が100%」という重要な事実を提示しなかった。井岡はこれまでに3度の再戦を経験し、そのすべてで初戦を上回る圧倒的な内容で勝利している。しかし、この情報に触れたAIはなかった。仮にこうしたデータまで踏まえて深掘りした予想ができていれば、予測としての信頼性はさらに高まったのではないだろうか。
再戦勝率100%というデータは、予想する上で極めて重要な指標だ。そうした情報を前提にした上での予想なのか、それとも見落とされているのかはわからないが、その違いは予測精度に大きく影響するだろう。今回は提供した情報が限られていた分、客観的にみて、各AIの予想内容もやや浅く感じられた点は留意したい。
※試合開催・放送配信内容・各サービスの料金等は主催者・放送局の都合により変更になる場合があります。料金は消費税込み価格。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。