平岡アンディvsイスマエル・バロッソ|見どころ・試合結果予想|9.3 WBA世界スーパーライト級挑戦者決定戦

井熊知也 Tomoya Ikuma

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9月3日(火)東京・有明アリーナで開催される『NTTドコモ Presents Lemino BOXING ダブル世界タイトルマッチ 井上尚弥vsTJ ドヘニー&武居由樹vs比嘉大吾』で、WBA世界スーパーライト級6位の平岡アンディとWBA世界同級暫定王者のイスマエル・バロッソによる同正規王座への挑戦者決定戦が行われる。

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ここでは、第3試合目となる平岡アンディvsイスマエル・バロッソの見どころと試合結果予想についてまとめる。この試合は『NTTドコモ Presents Lemino BOXING ダブル世界タイトルマッチ 井上尚弥 vs TJ ドヘニー&武居由樹 vs 比嘉大吾』として同日、『Lemino(レミノ)で独占ライブ配信される。

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🥊試合背景:WBA世界スーパーライト級挑戦者決定戦

7月16日、大橋ジムが記者会見を行い、9月3日に有明アリーナで井上尚弥vsTJ・ドヘニーを含む、ダブル世界タイトルマッチ開催を発表した。その中で注目されるアンダーカードの一つとして、WBA世界スーパーライト級暫定王者のイスマエル・バロッソとWBA同級6位の平岡アンディによる正規王座挑戦者決定戦が正式に決定した。これは世界タイトルへの挑戦権をかけた非常に重要な一戦となる。

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日本国内無敗の王者が世界への切符を掴む

平岡はガーナ人の父と日本人の母を持つ28歳のボクサーであり、その高い運動能力と、180cmという長身を活かした鋭いボクシングスタイルで知られている。ここまでの戦績は23戦全勝(18KO)という驚異的な戦績を誇り、スーパーライト級において日本国内では敵なしの存在となっている。しかし、裏を返せば国内での層が薄い階級であり、世界挑戦には長い時間を要した。

平岡のキャリアは、2017年に初代日本スーパーライト級ユース王座のタイトルを獲得したことで一躍注目を浴びた。その後、2021年にはWBOアジアパシフィックと日本同級の2つの王座を同時に手に入れ、名実ともに国内トップクラスのボクサーとしての地位を確立。そして昨年、さらなる高みを目指すためにこれらのタイトルを返上し、世界への挑戦に向けた準備を進めていた。

KO率74%の強豪バロッサ

一方、対戦相手となるイスマエル・バロッソは、ベネズエラ出身の実力派ボクサーであり、これまでに31戦25勝(23KO)4敗2引分という堂々たる戦績を持つ。バロッサもまた平岡同様のサウスポーとしての強力なスタイルで知られ、前戦となる2024年1月に行われた暫定王座決定戦では、オハラ・デービスをわずか1回でTKOに沈め、WBA暫定王者の座に就いた。

なお、WBAは2022年から各階級の暫定王座を順次廃止してきたが、スーパーライト級の他、スーパーフェザー級、スーパーフライ級の暫定王座は現役タイトルとして残っており、廃止のタイミング(レギュラー/正規/スーパー王座との統一など)を待つ状況にある。そのため、今回の試合は「暫定王座戦」ではなく、「WBA世界スーパーライト級挑戦者決定戦」としてアナウンスされている。

この試合は、間違いなく平岡アンディにとって世界への門戸を開く重要な試金石となる。プロデビューから苦節11年。ここで勝利すれば、世界タイトルへの挑戦権を獲得し、層の厚いスーパーライト級世界戦線で日本人としてその名を世界に轟かせることができるだろう。

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🤔平岡アンディvsバロッソの試合結果予想

この試合の勝敗予想については、有識者の間でも意見が分かれており、非常に勝負論のある一戦となっている。平岡は、そのバランスの良いファイトスタイルとスピードでバロッサに対して優位性を持つと考えられる。身長やリーチにおいても平岡が優れており、これらの点が平岡の戦術に大きなアドバンテージを与えることになるだろう。

一方、バロッサは41歳という年齢ながらも、その強烈な左フックと素早い踏み込みから繰り出すワンツーで知られている。このパンチは一撃で試合を決定づける可能性がある危険な武器だ。しかし、さすがに31戦25勝のベテランとはいえ、年齢による影響か、スピード面ではやや衰えが見える。

試合展開としては、バロッサがその得意とする左のパンチをいかにして平岡に当てるかが鍵になるだろう。今回はサウスポー同士の対決であるため、距離感は近くなり、平岡がバロッサの左を避け続けることは容易ではないだろう。それでも、平岡が佐々木尽戦で見せたような大振りな相手に冷静かつ集中した戦い方を貫けば、試合を有利に進めることができるはずだ。

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💡勝敗予想

最終的には、平岡がそのスピードと戦術を駆使してポイントを重ね、判定での勝利を収める可能性が高いと予想する。しかしながら、バロッサの強烈なパンチの脅威を無視することはできないだろう。平岡が集中力を切らせば流れが一気に変わる可能性もある。いずれにせよ、この試合は非常に激しい展開になることが予想され、最後まで目が離せない戦いになるだろう。

この試合は、WBA暫定タイトルと、8月3日に正規王者になったばかりのホセ・バレンズエラへの挑戦権が懸けられた重要な一戦。平岡にとって勝利すれば世界タイトル挑戦権を得る大きなチャンスだが、敗北すれば再挑戦の機会が遠のく可能性が高く、キャリアを左右する一戦だ。

バロッソvs平岡の結果は…平岡の判定勝ち

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※試合開催・放送配信内容・各サービスの料金等は主催者・放送局の都合により変更になる場合があります。料金は消費税込み価格。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。

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井熊知也 Tomoya Ikuma

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スポーティングニュース日本版でアシスタントエディターを務める。大阪府茨木市出身。大学を卒業後、2020年にキックボクサーとしてプロデビューを果たす。引退後、格闘技に関連する情報を発信するために個人ブログを立ち上げる。ライターとしては主に格闘技をメインに扱い、目まぐるしく変化する格闘技の世界において、最新情報を追い続ける元プロ格闘家ライター。