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アジアカップに向けた強化試合を終えたバスケ男子日本代表候補・金近廉「まだまだ波はありますが、もっともっとできると思います」

コントリビューター
牧野豊 Yutaka Makino
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©︎Yutaka Makino

代表でのさらなる成長を胸に秘める金近廉

7月20日、バスケットボール男子日本代表の強化試合『SoftBank CUP 2025(千葉大会)』の対デンマーク代表第2戦が、ららアリーナ東京ベイで行なわれた。

日本は前日の第1戦同様、思ったようにゲームテンポを上げられず、3ポイント成功率も22.9%(35本中8本成功)と苦しんだが、17得点、7リバウンド、4アシストのジョシュ・ホーキンソン(サンロッカーズ渋谷)、ドライブからのダンクを決めるなど計15得点を挙げた吉井裕鷹(三遠ネオフェニックス)の活躍で、69対63と勝利。2連勝を収めた。

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そんななか、2戦とも先発出場を果たした金近廉(千葉ジェッツ)にとっては、慣れ親しんだ所属チームのホームアリーナでの代表戦となった。

初戦は4本の3ポイントを放ち2本成功の6得点。ゲーム終盤で2本目を決めた直後にはコートサイドで観戦していた先輩・富樫勇樹に向かって、スリーを意味するセレブレーションをしてみせた。続く2戦目はゲーム終盤にオフェンスリバウンドからプットバックを決めたが、3ポイントの成功ゼロで計5得点。本人としてはまだまだ納得いかない部分が残るなか、ディフェンスでは献身的なプレーを見せ、オフェンスでもプラス要素を見出し、前を向いた。

「昨日は前半入らなくて後半は決められましたけど、今日は前半も入らずに後半も決められませんでしたが、外れたけどオープンでは打てていたので、そういうところを決めていかないと残っていけないし、アジアカップの強豪とも戦えないので、練習でやっていきたいと思います」

7月の強化試合6試合や合宿を含めて約1か月半の代表活動について問うと、表情を引き締めて次のように振り返った。

「もっともっとできると思っています。まだまだ波がありますが、これまでの(参加した)代表活動の中では、最低限の貢献はできた部分はあると思います。たとえどんな相手でも、集中して自分のやるべきことに集中していきたい」

「まだまだ半分くらいですね。シュートが入らなくても切り替えていいシュートを決められるようにメンタル面でも成長していきたいと思います」

8月にサウジアラビアで開催されるFIBAアジアカップに臨む男子日本代表は、6月下旬に代表候補42名のラージリストが発表され、6月下旬の第1次強化合宿から若手主体のメンバーを中心に18名を招集した。

7月に入ると、有明アリーナでのオランダとの強化試合(16名選出)に1勝1敗、その後、復権を期す韓国代表との敵地での強化試合では2連敗(16名選出)だったが、14名の遠征メンバーで臨んだ千葉でのデンマークとの強化試合では2連勝。通算3勝3敗でアジアカップ前の強化試合を終えた。

2023年FIBAワールドカップ、2024年パリ五輪でチームの中軸を担ってきたベテランの比江島慎(宇都宮ブレックス)、渡邊雄太(千葉ジェッツ)は今年度の代表活動を辞退。Bリーグシーズンの怪我の回復を優先している富樫勇樹(千葉ジェッツ)、NBAサマーリーグに参加していた河村勇輝、富永啓生、馬場雄大の4人は今年度のラージリストに名を連ねており、8月のアジアカップへの出場の可能性もある。

トム・ホーバス・ヘッドコーチは第1次合宿時に、そうした実績組の状況を踏まえ「若いメンバーがすごく頑張ったら、(ベテランたちは)アジアカップに出ていかなくてもいいと思います。基本的には(今回の)18名の選手からアジアカップを戦うメンバーを選出するつもり」と新戦力の台頭に期待を寄せる。一方で、7月に入って富樫が出場への意欲を見せていること、またサマーリーグでプレイした3人については、その後の展開次第で対応していく旨の発言をしているが、どうなるかは不透明だ。なお、河村は日本時間20日にシカゴ・ブルズと2ウェイ契約を締結した。

日本代表はこの後、最終メンバー12名を選出し、8月6日にシリアとのFIBAアジアカップ初戦を迎える。

FIBAアジアカップ2025組み合わせ抽選結果・グループ

グループA

  1. カタール(87位)
  2. オーストラリア(7位)
  3. 韓国(53位)
  4. レバノン(29位)

グループB

  1. グアム(88位)
  2. 日本(21位)
  3. シリア(71位)
  4. イラン(28位)

グループC

  1. 中国(30位)
  2. ヨルダン(35位)
  3. インド(76位)
  4. サウジアラビア(65位・開催国)

グループD

  1. チャイニーズ・タイペイ(73位)
  2. ニュージーランド(22位)
  3. イラク(92位)
  4. フィリピン(34位)

※カッコ内は2025年3月28日現在のFIBAランキング

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