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【バスケ女子日本代表】ベテランの活躍で2連勝!チームの成長に期待

コントリビューター
濱口桃子 Momoko Hamaguchi
【バスケ女子日本代表】ベテランの活躍で2連勝!チームの成長に期待 image

©日本バスケットボール協会

6月8日(日)、バスケットボール女子日本代表国際試合「三井不動産カップ2025」の第2戦が愛知県・豊田合成記念体育館にて行われた。

前日、95-42で大勝した日本代表は、この日も序盤から得点を重ね、チャイニーズ・タイペイ代表を89-45で下し、2連勝で愛知大会を終えた。

この日の日本のスターティングメンバーは、渡嘉敷来夢、馬瓜ステファニー、宮澤夕貴に今大会で代表初招集の今野紀花、田中こころ。前日のスターティングメンバーの髙田真希と宮澤が入れ替わった形だ。

日本の初得点は宮澤のスリーポイントシュートだ。「空いたら打つ」というコーリー・ゲインズ新体制を体現するかのような滑り出しだった。しかし、日本はスリーポイントシュートのみでなく多彩な攻撃で、体育館を赤く染めた観客を魅了した。

日本は隙があればスリーポイントシュートを狙うため、チャイニーズ・タイペイは警戒し、結果としてインサイドのディフェンスが手薄になる場面が多かった。そういったシチュエーションでは髙田、渡嘉敷が攻めの姿勢を見せ、それぞれ2桁得点。さらに各選手の個人技も光り、ロスター全員が得点を挙げた。

試合後、ゲインズHCは、積極的な攻撃を生み出す起点となったディフェンスを40分間貫いた日本チームを褒めたたえた。強度の高いディフェンスで相手のターンオーバーを30本誘い出した。ターンオーバーからはスピード感のある攻撃が活きた印象だ。

久しぶりの代表招集となった渡嘉敷は「Wリーグでは体験できない、違う感情が湧いてきた。落選した際にいただいた多くの応援メッセージに恩返しがしたい」と述べた。

若手からベテランまで多彩な顔触れの新生日本代表チーム。選手からは、チームメイトや新しい環境から学ぶものが多いという言葉が聞かれ、どの選手の表情もコート内外で活き活きとしていた。

また、ゲインズHCの指導面については、渡嘉敷が「非常にコミュニケーション能力が高く、言葉の壁を感じない」と言うように、選手とHCとの信頼関係を築くことがコート上での動きに繋がっているように感じられた。「ミスを恐れるな」という声掛けが各選手に浸透し、どの選手もチームでの役割を意識しながら攻め続けた。

「まだまだ成長段階」とゲインズHCが語るように、ここからチームの形が作られていく過程を楽しみに思える初陣となった。日本チームは、6月16日からの中国遠征、7月3日、4日の東京での国際強化試合を経て、7月13日からのFIBA女子アジアカップ2025に臨む。試合を重ねるにつれ成長していく姿を見せてくれるに違いない。