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「ロングランになるようにぜひ!」長谷川智也&熊谷尚也がオススメ! Bリーグ・アルティーリ千葉のB1昇格の裏側に迫るドキュメンタリー映画が公開 

牧野豊 Yutaka Makino

「ロングランになるようにぜひ!」長谷川智也&熊谷尚也がオススメ! Bリーグ・アルティーリ千葉のB1昇格の裏側に迫るドキュメンタリー映画が公開  image

©︎Yutaka Makino

舞台挨拶に登壇したアルティーリ千葉の長谷川智也(左)と熊谷尚也

Bリーグ・アルティーリ千葉(以下、A千葉)が悲願のB1昇格を果たした2024-25シーズンを関係者の証言で振り返るドキュメンタリー映画『Big Picture 2024-25 The Journey Part II』の先行試写会が6月22日(日)、イオンシネマ幕張新都心(千葉県千葉市)で行なわれた。

試写会終了後にはB1昇格メンバーであり、来季も契約継続となった長谷川智也、熊谷尚也の両選手が舞台挨拶に登場。今シーズンの闘いぶりの振り返りと映画の感想、来たるB1での新シーズンについて抱負を語った。

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「うるさい奴だなと思われていたと思う」(長谷川智也)

長谷川は今季からA千葉に加入したベテランだが、昨季はA千葉のB1昇格をプレーオフ・セミファイナルで打ち砕いた越谷アルファーズのメンバーだった。その背景もあり、移籍当初は自分がどのように受け入れられるか不安を抱えていたというが、持ち前の人間観察力やコミュニケーション力を生かして、自ら積極的にチームに溶け込むことに努めたという。

レギュラーシーズンは36試合出場とコートに立つ機会は限られていたが、ベンチやロッカールーム、日常の練習において、勝つために必要なことを「うるさい奴だなと思われていたと思う」ほどシーズンを通して訴えかけ、メンター的な存在としてチーム内での信頼を勝ち得ていく。B1昇格を決めたあと、メンバーの面々から「長谷川智也の存在が大きかった」と異口同音に聞かれるほど、存在感を発揮してきた。

そうした姿が映画を通して描かれているのも、長谷川がB1昇格への大きなファクターだった証である。

試写会後、その点について問われた長谷川は、「いいとこ取りしてしまったなと(笑)。一番泣いていたし、思った以上に自分がフォーカスされてしまいました。でも、自分がプレーしているところ、1回もなかったですよね? シュートを打っている場面はなかったでしょ?」と自虐的に会場の笑いを誘いつつ、「あらためてこのチームに来てよかったと思います」と振り返った。

「ほぼ同じメンバーでB1に挑戦できることは楽しみしかない」(熊谷尚也)

熊谷は、宇都宮ブレックス、川崎ブレイブサンダースで天皇杯を含めて日本一を経験した後、2023-24シーズンからアルティーリ千葉に加入。移籍1年目はケガもありプレーオフでは思うようなプレーができず悔しい結果に終わったが、2年目の今季はレギュラーシーズン55試合に出場し、プレーオフでも攻守にわたり要所で活躍を見せ、B1昇格に貢献。映画でもゲームのハイライトシーンで多く登場している。

この日はスケジュールの関係で試写会の開始には間に合わなかったが、数日前に事前に「焼酎を片手にタブレットで」鑑賞。内容について感想を問われた熊谷は、「何かハイライトを見ている感じでしたので、(大きな画面の)映画館で見たかったですね。でも、ハッピーエンドとわかっていながら見ても、いい映画だなと思いました。A-xx(アックス/A千葉のブースターの愛称)の皆さんにもそう思ってもらえる内容だと思います」と述べた。

A千葉は、今季のメンバーのほとんどが契約継続となり、来シーズンは同じメンバーでB1に挑戦することになる。熊谷自身にとっては3年ぶりのB1となるが、「B2で積み上げてきたものがあるなかで、ほぼ同じメンバーでB1に挑戦できることは楽しみしかない。それがB1の舞台でどこまで通用するか、自分たちの現在地を示したい。連敗するかもしれないし、連勝するかもしれない、本当にわからないシーズンなので、楽しみしかない」と抱負を語った。

3度目の挑戦で果たしたB1昇格の裏側を描いた作品

A千葉は2021-22シーズンにBリーグに参入。当初は3年目にB1でプレーすることを目標に掲げてきたが、思うようには事が運ばなかった。1年目こそB3からB2に昇格したが、続く2シーズンはB2のレギュラーシーズンで独走するも、プレーオフではともにセミファイナルで敗退。昨季のレギュラーシーズン56勝4敗(勝率.933)に代表されるように圧倒的な強さを誇りながら、B1昇格の道を断たれてきた。

そんななか、3度目の正直として臨んだ今シーズンは前年に自らが樹立したBリーグ史上最高勝率を上回る57勝3敗(勝率.955)をマーク。プレーオフに入るとクォーターファイナル(1回戦)では熊本ヴォルターズに2連勝、そして鬼門となっていたセミファイナルでは信州ブレイブウォリアーズを2連勝で下し、B1昇格を決めた。

B2の王座を決める富山グラウジーズとのファイナルは雌雄を決する第3戦が施設の停電により中止となり、後日、両チームの優勝に。その後、アルティーリ千葉のメンバーたちは――。

映画は、昨季のプレーオフで敗れたシーンから幕を開け、停電で中止となったファイナル第3戦翌日のミーティングまでをカバー。普段は目にすることのないオリジナルシーンを中心に構成されているため、A-xxのみならずBリーグファンも必見の内容となっている。長谷川、熊谷は揃って「ロングラン(上映)になるように、ぜひ友達や家族と一緒に足を運んで見に行ってください」とPRした。

『Big Picture 2024-25 The Journey Part II』は6月27日(金)から、以下の劇場で一般公開される。

■劇場

  • イオンシネマ幕張新都心
  • 京成ローザ10
  • イオンシネマ市川妙典
  • イオンシネマ千葉ニュータウン
  • イオンシネマ銚子
  • シネクイント(東京・渋谷)

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牧野豊 Yutaka Makino

東京・神田生まれの神田育ち。上智大学卒。1993年から約30年間、スポーツ専門出版社で雑誌・書籍・ウェブ媒体の取材・原稿執筆・編集全般に携わる。その間、バスケットボール(NBA含む)、アメフト(NFL含む)のムック、水泳競技、陸上競技の月刊定期誌の編集長を歴任。各競技の国内主要大会をはじめ、アジア大会、世界選手権、オリンピック等、国際大会の現地取材を経験。