日本陸上選手権2025の種目別優勝者一覧|大会3日目

牧野豊 Yutaka Makino

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©︎日本陸上競技連盟

女子100mハードルの上位3名(左から3位・福部、優勝・田中、2位・中島)

東京世界陸上選手権の日本代表選考を兼ねた第109回日本陸上選手権初日が7月4日から6日までの3日間、東京・国立競技場で開催されている。

ここでは、大会3日目(7月6日)の種目別優勝者を紹介する。

■大会3日目(7月6日)の優勝者一覧

男子200m:鵜澤飛羽(JAL) *世界陸上代表内定

  • 記録:20秒12/0.0(3年連続3回目)

男子400m:今泉堅貴(内田洋行AC)

  • 記録: 45秒29(初優勝)

男子1500m:飯澤千翔(住友電工)

  • 記録:3分36秒81(大会新、2年連続3回目)

男子5000m:井川龍人(旭化成)

  • 記録:13分37秒59(初優勝)

男子400mハードル:小川大輝(東洋大)

  • 記録:48秒61(2年ぶり2回目)

男子走幅跳:山浦渓斗(勝浦ゴルフ倶楽部)

  • 記録:8m14/ +0.3(初優勝)

男子砲丸投:ジェイソン・アツオビン(福岡大)

  • 記録:17m98(初優勝)

女子200m:井戸アビゲイル風果(東邦銀行)

  • 記録:23秒18/+0.2(初優勝)

女子1500m:田中希実(New Balance)

  • 記録:4分04秒16(6年連続6回目)

女子100mハードル:田中佑美(富士通)

  • 記録:12秒86/-0.4(初優勝)

女子3000m障害:西山未奈美(三井住友海上)

  • 記録:9分43秒22(初優勝)

女子走高跳:津田シェリアイ(築地銀だこ)

  • 記録:1m84(5年ぶり2回目)

女子砲丸投:坂ちはる(大阪体育大)

  • 記録:15m76(初優勝)

■大会3日目(7月6日)総括:白熱の女子100mハードルは田中佑美が1000分の3秒差で初V 女子1500m6連覇の田中希実はじめ3選手が代表内定

大会最終日は13種目中8種目が初優勝に。なかでも劇的な展開となった女子100mハードル。寺田明日香(ジャパンクリエイト)が2019年に13秒の壁を破って以降、世界のレベルに近づき注目度も増し、今大会は最終種目のトリとしての日程が組まれるなか、レースも白熱した展開となり、最後は田中佑美と中島ひとみ(長谷川体育施設)と同タイムの12秒86と並んだが、1000分の3秒差で田中が上回った。世界陸上の参加標準記録(12秒73)突破はならなかったが、世界ランキングでのポイントを上積みすることになり、世界陸上出場へ前進した。

日本記録保持者の福部真子(日本建設工業)は12秒93で位、今シーズンで第一線を退くことを表明している寺田は13秒09で6位だった。

女子200mを制した井戸アビゲイル風果は100mと合わせて2冠に輝いた。

女子1500mの田中希実は自身の走りに納得していなかったが、圧巻の6連覇。5000mと同様に、今大会前に世界陸上の参加標準記録を突破済みだったため、2冠&代表内定を勝ち取った。

男子では200mで鵜澤飛羽が自己ベストタイ、世界陸上の参加標準記録を突破しての優勝、また、今大会前に400mハードルの世界陸上参加標準記録を突破済みだった井之上駿太(富士通)は優勝こそ逃したものの、3位に入り、そろって世界陸上の代表に内定した。

男子1500mでは飯澤千翔(住友電工)が3分36秒81の大会新記録で2年ぶりの優勝を果たした。

牧野豊 Yutaka Makino

東京・神田生まれの神田育ち。上智大学卒。1993年から約30年間、スポーツ専門出版社で雑誌・書籍・ウェブ媒体の取材・原稿執筆・編集全般に携わる。その間、バスケットボール(NBA含む)、アメフト(NFL含む)のムック、水泳競技、陸上競技の月刊定期誌の編集長を歴任。各競技の国内主要大会をはじめ、アジア大会、世界選手権、オリンピック等、国際大会の現地取材を経験。